【連載1】
牛5頭で結婚してくれ!
タンザニアで求婚されまくった女子大生の話

きゃのんとタンザニアの夫婦

 

Jumbo!-ジャンボ!(スワヒリ語でこんにちは、という意味です)

はじめまして、高橋かのんです。

 

私は去年の夏に、タンザニアのアルーシャという街に約1ヶ月半の間滞在していました。

まずはタンザニアがどんな国か紹介しようかなぁと思ったのですが、その情報はググれば0.5秒で出て来ると思うので、滞在中ザッパーンとモテ期の波が到来した話を書こうと思います。

 

お前がモテてた話なんて知らねぇよ!

 

———と思った方も、思わなかった方も、気晴らし程度に読んで下さい。

タンザニアの人のあたたかさ、面白さが伝われば嬉しいです。

 

タンザニア人の国民性なのでしょうか。彼らのバリバリの懐っこさには驚きました。

タンザニアでは外国人が大変珍しいため、街を歩くだけで注目の的

 

後ろをとことこと付いてくる無邪気な子どもたち。

じーっと頭のてっぺんから足先まで舐めるように私を見るおじいちゃん。

こっちでご飯食べてきなさいよ、と手を招くお母さん。

 

みんな「ムズングー!」と声をかけてきます。

ムズングというのは、スワヒリ語で「外国人」という意味です。

 

数メートル歩くごとにこの言葉を言われていたのですが、中国人という意味の「チナー!」という言葉をかけられることも多かったです。これに対して「ジャパーン!」と返すのが挨拶になっていました。

 

ある時、バスからお兄さんが降りてきて、私にハグをしに走ってきたこともありました。

ものすごい速度で私めがけて突進してきます。

 

私の前で立ち止まり、満面の笑みで

「ハローマイフレンド!」

 

 

…いや誰やねん…!

 

初対面です。

なにがなんだかよく分からずハグをしたら手を握られ、まっすぐ瞳を見てこう言われました。

「結婚してほしい」

 

日本語の「ダメ」は世界共通語なのでしょうか。

彼の瞳をまっすぐ見て「ダメ」と言ったら、ちゃんと通じたようで、彼は少ししゅんとした表情を見せながらもバイバイ!と言ってバスを追いかけて去って行きました。

 

誰だったんだ…

タンザニアの絵を売るお兄さん

 

街を歩いていたら「俺、絵を売っているんだ」とまぁまぁ流暢な英語で話しかけてくる手もあります。私の横をぴったりと歩きながら自分の描いた絵を見せ、どこから来たのか、何歳なのか、タンザニアの生活はどうか、色々な質問をしてきます。そしてどさくさに紛れて、「君と結婚して日本で暮らしたい」と言われることも。

 

これに対して、私は「ノーノー」とへらへら笑って断ろうとしたんですが、押しがすんごく強いんです。歩いても歩いても、断っても断ってもずっと横にいる。そんなことが日常茶飯事。またか!と思いながら、数十メートルの間断り続けたり、ずっと無視するのもあれだし、どうしたらいいかなぁと思っていたところに、いいアドバイスをもらいました。

 

「私は結婚してます。ごめんなさい」ってスワヒリ語で言うと効くよ。

 

なるほど。

そのフレーズを教えてもらい、その覚えたてほやほやのフレーズを頭の片隅に置いて

「よし!」と街に繰り出した時に限って、求婚されないんですよね。不思議です。(笑)

 

でもある時。そのフレーズを使う時が来たんです。

 

それはマサイ族の村を訪れた時。

ジャンプ力が高い、赤いマサイシュカという布を羽織ったマサイ族のある男の人からこう言われました。

 

マサイ族

 

「僕の2番目の妻になってくれない?牛5頭でどう?」

 

マサイ族にとって、牛は資産。金持ち、というよりは牛持ちがモテる文化。それだけ妻や子どもを養える経済力があるという証明になるからです。

そして、女性を牛何頭、時にはヤギ何頭、と交渉してお嫁にもらいます。

 

私は牛5頭の価値なのか…!新しい求婚の仕方だなぁ!

 

でもこれは相対的に価値が低いのか高いのか。基準がわからなかったので、聞いてみました。

 

平均はどのくらいなの?

 

ここの地域では60頭くらいかな。

 

うわああ、私の価値!思ったより低い!!!

アベレージ60頭で、5頭はいくらなんでも安くないかな!?

 

ということで、堂々と、「私結婚してるんで!」とスワヒリ語で断ったという話です。

 

タンザニアの女性たち

 

タンザニアの人は、ストレートでとってもフレンドリーでした。

文化の違いを心から面白いと感じることができ、毎日笑いで溢れていました。

ここで人生のモテ期をすべて使い切ってしまったのかもしれないと思うと、少し胸が痛みますが…。

 

次回は、私がタンザニアで何をしていたかをお伝えします。

これを最初に話すべきでしたね。もちろん求婚されるためにタンザニアに来たわけではありません!(笑)

 

では、Kuwaheri!-クワヘリ!(スワヒリ語で別れの挨拶)

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