食好きな女子大生がケニアにある食の団体「スローフード」で活動🍽

 

こんにちは。玉木春那です。

 

今回初のアフリカ旅へ行ってきました。スケジュールはこんな感じ↓ ↓

8月中旬からタンザニア

9月中はケニア

はじめの2週間はNICEの国際ボランティアを使ってタンザニアの小さな島ペンバ島へボランティアへ。

その後ケニアへ向かって、ナイロビへ数日間滞在しサファリやショッピングモール、スラム街へ行ったりしました。

この後が今回のアフリカ旅の1番の目的である「スローフードケニア」へ行きました。場所はナイロビから車で3時間ほどの場所にあるナクルへ。

みなさんナクルへ行ったことはありますか?またスローフードについて知っていますか?

ケニアで4番目に大きい都市、ナクル

ナクルは、ケニアで4番目に大きな都市です。

1番がナイロビ、次いでモンバサ、キスム、そしてナクルです。なので町の中心は人がたくさん。

道路などのインフラは整っているし、道は車やマタトゥ(主流のバス)で混んでて、お店やオフィスなどの建物もたくさんありました。

わたしが滞在していたスローフードケニアのオフィスは、ナクル町中心地から車で約15の場所にありました。

Slow Food Kenya

オフィスへ着いて小さなゲートを開けると鶏とアヒルたちがお出迎え。まさかオフィスにトリたちが居ると思っていなかったのでびっくりしました。

横にはガーデンがあってみんなで野菜を育てています。さすがスローフード。

オフィスの中に入るとオレンジと黄色のペンキで塗られたカラフルなオフィスでした。仕事用の部屋の他にキッチンと泊まれる部屋がありました。時々みんなで料理を一緒に作ったりしました。

ただ普段の活動はオフィスで仕事をするというよりは、毎日色んな場所を訪れるフィールドワークが多かったので、ここではあまり活動はしなかったです。

そもそもスローフードって何???って思いますよね。

スローフードとは

スローフードとは、今の食を取り巻くシステムを見直そう!という運動です。例えば、ファストフードなどの簡易的な食事が増えたことで、家庭や昔から続く伝統料理などが無くなってきています。おいしくて社会や自然環境にも良い食を増やそうと活動をしています。

イタリアから始まった運動で、今では160カ国以上の国が参加しています。もちろん日本も入っています。アフリカでも最近本格的に活動が始まりました。

アフリカでの主な活動内容は、10,000個のガーデンをアフリカ全土につくる!という活動をしています。

他にも伝統食材をリストアップしてまとめたり、地域の人たちの販売生産のお手伝いをしたり、シェフとコラボしたり、といった活動があります。

今回わたしが主に関わったのは10,000個のガーデンをアフリカにつくるプロジェクトでした。

活動内容は、毎日色んな地域へ訪れてスローフードのガーデンを作ることでした。

ある日は学校を訪れたり、ある日は種の銀行を作る団体を訪れたり、農家さんたちの集まりにおじゃましたり、というような様々な所へ足を運びました。

移動は車かバス。時には遠くて片道で1時間半くらいかかる場所へも行きました。電車が無いので車は必須です。

バスは音楽がかかっているもの、静かなもの、車両にペイントしてるもの、とバスによって雰囲気が全然違って面白かったです。

学校での活動

学校では、スローフードがどんな団体なのかを知ってもらい、ガーデンのためのスペースを確保し、子どもたちと一緒に畑を作ります。

興味を持ってくれる子どもたちが沢山いて、「スローフードジュニアクラブ」などとクラブ活動の一環になったりしました。

そして子どもたちがかわいい。アジアから来た私をみて、カンフーを教えてよ、とか髪の毛触ってもいい?、と見慣れない外国人に興味津々だったのも印象的。

小さな時から毎日食べる「」というものについて考える機会があることって大事だな~と。

学校で食べ物について考えたり育てたりすることで、家に帰ってお家で食べ物について学んだことを話したりできるし、子どもたちが大人になっても正しい食について心に留めておけます。

スローフードガーデンを通して、もっと食べ物に関心をもってくれる子どもたちが育ってくれたら嬉しいなと感じます。

イベントもありました!

例えば、この写真は「シードエクスチェンジ」の様子です。農家さんや食の組織が持っている作物のタネを展示して、タネや情報をお互い交換できるイベントでした。

今まで見たことのない模様や色の豆の種がたくさんあって見るだけでも楽しかったです。

タネだけじゃ無くて現地の人たちの洋服もカラフルでした。
そしてイベント開始になっても人が全然いなくて、後から続々集まってくる感じもアフリカらしくて面白かったです。

他の組織や農家さんなどのコミュニティへ訪れたときも、まずスローフードについて知ってもらい、そこから一緒にガーデンを作り始めたり、彼らの課題点などを聞き取りしてスローフードができる力を提供したり。

例えば、オーガニックで栽培したいから化学薬品を使わない薬などについて情報共有したりしていました。

私たちも農薬を大量に使うことはできる限り避けたいと考えていて、農薬を使う農家さんとオーガニックで育てる農家さんの双方が生計を立てられるようであってほしいと考えています。

今のところ10,000個のうち、3,000個以上のガーデンが既に作られていて、ケニアを初めとしてアフリカ全体にガーデンが増えるといいなと思います。

仕事だけでなく週末の自由時間も楽しむのがケニアの人たち。

週日は色んな場所へ赴いて活動し、週末はゆったりしたりみんなで出かけたりごはんへ行ったりと、リラックスする時間も楽しみました。

ナクルにはローカルのお店や、少し高めのレストランカフェパブなどの食事が楽しめるお店や、カルデラサファリなどの自然が触れられる場所もあります。

ケニアで昔から食べられてきた料理を存続させるために、日々ともに活動した愉快なスローフードケニアのメンバーたち。

彼らとの活動はとても楽しかったです!

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