第21回【仲良くなれることば編】スワヒリ語で話しかけて、現地の人と仲良くなろう!

スワヒリ語を使って、
現地の人と仲良くなろう!

こんにちは。ALL ABOUT AFRICAスワヒリ語学習室です。
前回は、スワヒリ語の時制について紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
今回は、実際に現地に行ったとき (もちろん、日本でスワヒリ語話者の人と出会ったときも!) に使える、現地の人と仲良くなれるフレーズをご紹介したいと思います。
スワヒリ語圏の国々では、初対面の人同士でも、道端であいさつを交わす様子がよく見られます。あいさつは相手との距離を一気に縮めることができる魔法のことば!過去のスワヒリ語学習室で紹介されたあいさつももう一度ご紹介していきます!
私たちも、自分たちの母語である日本語で外国の人に話しかけられたら、一気に親近感が湧きますよね!現地の人にスワヒリ語で話しかけて、仲良くなっちゃいましょう!

若者ことばの第一歩

1) Mambo?
→「調子はどうだい?」

発音: マンボ?

返答例: Poa! (ポア!)

Mambo?ーPoa!というあいさつは、現地の若者同士がよく使うあいさつです。これは、第1回スワヒリ語学習室でも紹介されたものですね!
とても簡単なフレーズなので、実際に現地に下り立った時やスワヒリ語を話す人に出会ったときには、ぜひMambo?と話しかけてみましょう!

▼第1回目のコラムはこちらから▼

 

 

「お疲れ様!」と言いたいときに使えるフレーズ

2) Pole na 〇〇!
→「○○お疲れ様!

発音: ポーレ ナ ○○

返答例: Asante! (アサンテ!)

Poleには、「お気の毒に」や「ごめんなさい」という意味の他にも、「お疲れ様」という意味もあります。これは第5回スワヒリ語学習室でも登場しましたね。
実は、Poleはお詫びよりもねぎらいに使われることの方が多いのです!Pole na ○○の○○に入れる単語としては、kazi (仕事) やmasomo (勉強) 、safari (旅、移動) などがあげられます。誰かから「お疲れ様!」と言われると、ホッと気持ちが軽くなることはありませんか?
仕事や勉強でちょっと疲れた様子のときに「Pole na kazi!」「Pole na masomo!」と声をかけてあげると、相手の疲れもどこかへとんでいくこと間違いなしです!

 

 

「クールガイ、友達、格好いい男の人」を表す若者ことば

3) mchizi
→「クールガイ、友達、格好いい男の人

発音: ンチズィ

 

スワヒリ語には現在、Lugha ya Mitaani (直訳すると「ストリートのことば」) と呼ばれる若者ことばが広がってきています。
これらのことばは標準スワヒリ語が変化したもので、もともと都市の若者 (特にダルエスサラームの貧しくてストリートをさまよう若者たち) の間で使われていたことばです。mchiziの語源は食べるチーズ。chiziが白人を表すようになって、次第にmchiziが格好いい男の人、クールガイ、友達を指すようになりました。
このことばを使うと、友達として一気に距離が縮まる感じがしませんか?現地で次々と新しく変化していく若者ことば、Lugha ya Mitaaniを使って、現地の人と親しくなれると楽しいですよね!

 

では、会話例を見てみましょう!

会話例

A:Mambo?   「調子はどうだい?」

B:Poa! Lakini, nimeshasoma Kiswahili na nimechoka sasa.  「いいよ!でも、スワヒリ語を勉強し終えて、今疲れているんだ。」

A : Pole na masomo!   「勉強お疲れ様!

B:Asante, mchizi wangu!   「ありがとう、僕の友達よ!」

 

第21回はこれで終わりです。みなさん、ここまで見てくれて、Asanteni sana! どうもありがとうございました!

第22回では、色についてご紹介します。次回もお楽しみに!それでは Kwa herini! さようなら!

 

Maneno muhimu = 重要単語
asante=ありがとう / lugha=ことば / ya=~の (英語でいうofのような働き) / mtaa=ある地域、区画、区分 (複数形はmitaa. mtaani / mitaaniは、その区画の場所を表す。いわゆる場所クラス名詞。) /  lakini=しかし、でも / ni=私 / mesha=もうすでに~し終わった / -soma=勉強する、読む / Kiswahili=スワヒリ語 /  -choka=疲れる / sasa=今 / wangu=私の

 

小森先生のアドバイスコラム
小森淳子 : 大阪大学外国語学部スワヒリ語専攻・准教授

今回紹介されている「若者ことば」の本場は、ケニアです。

ケニアの首都ナイロビで話されている若者ことばが、タンザニアにも広まっているのです。

ケニアの若者ことばは「シェン」と呼ばれ、今では「シェン語」と呼んでも過言ではないほど、一つの「言語」としての地位を獲得しつつあります。

もともとは、ナイロビのストリートの若者ことばとして生まれ、スワヒリ語と英語がごちゃまぜになった「くずれた」、「教養のない」ことばと見下されてきましたが、徐々に一般市民にも広まり、今ではマスメディアにも用いられるようになり、ケニア独自の「スワヒリ語」(というよりは「シェン語」ですね)として発展しています。

シェン語は、スワヒリ語や英語、他の民族語をいろいろと取り混ぜて作られていますが、その形成方法には、言語学的に大変興味深い点があり、多くの言語研究者の注目を集めています。

また、シェン語の発展とともに、それがケニアのアイデンティティと結びつくことになり、政治的な関係から注目する民族学者もいます。

興味ある人は、ぜひ『ケニアのストリート言語、シェン語:若者言葉から国民統合の言語へ』という本を手に取ってみてください。
http://rr2.ochanomizushobo.co.jp/products/978-4-275-02104-5

また、ケニア人が Sheng Nation という活動団体を立ち上げ、シェンについての情報を発信しています。
Sheng Nation のフェイスブックページはこちら
https://www.facebook.com/BongaSheng/?tn-str=k*F

Sheng Nation が作った、シェン語の辞書サイトもあります。
https://www.sheng.co.ke/index.php

ケニアやタンザニアで出会った若者ことば、辞書を引いても分からなければ、このサイトで検索してみよう。