自己紹介

 

はじめまして、アフリカ行ってるのに色が白すぎるで有名な山崎琢磨です。アフリカ人とのコントラストをお楽しみください、という冗談はさておき、本題に移ります。ごめんなさい。

 

改めまして、NPO法人アクセプト・インターナショナルというNGOでケニア事業部長をしています、山崎琢磨(@tkmafrica)と申します。

 

団体には2016年の5月に参画し、アフリカに初めて訪れたのは2017年の2~3月なのでアフリカ歴はそこまで長くありません。

 

しかし、アフリカのいい面も悪い面も含めてドはまりしています。

 

現在はアクセプト・インターナショナルのケニア事業部長として活動する一方、普段は普通の大学生です。ただ、9月から休学してケニアに1年間滞在するので、実は普通ではないのかもしれません。

 

ちまたで就活予備校と揶揄されがちな某應大学で、アフリカを選んで活動している僕はある意味で珍しい存在です。笑

 

さて、アフリカで活躍する先輩がたくさんいらっしゃる中で、ALL ABOUT AFRICAで今回僕になにができるのか…。

 

お話をいただいてからいろいろ考えましたが、答えはシンプルなものにしました。

 

それは、学生「でも」できることではなく、学生「だからこそ」できることがあると、みなさんにお伝えすることです。

 

学生の方のみならず、大人の方にも読んでいただければ幸いです!

 

学生だからこそできること

僕の所属するNPO法人アクセプト・インターナショナルは、テロと紛争の解決を目指し、学生と社会人がそれぞれの強みを生かして活動する組織です。※団体のHPはこちら→https://www.accept-international.org/

 

活動地は、ケニア、ソマリア、ナイジェリア、新疆ウイグル自治区、日本です。

 

その中で僕はケニア事業部を担当しています。

 

残念ながら、これからお伝えする僕たちの活動は「よくわからない」と言われがちです。笑

 

問題が複雑なゆえ、あまり簡単にしすぎるのもまた本質を見失うのでバランスが難しいのですが、できるかぎりわかりやすくお伝えします!

 

結論から言えば、紛争を起こしてしまう「テロリスト」や「ギャング」のような紛争当事者をアクセプトし(受け入れ)、加害者側から変えていくというものです。

 

「ギャング?テロリスト?なんで悪者の加害者をケアするの?」という声が聞こえてきますが、気にせず進めます。

 

近年の国際支援の動向をみると、女性・難民・子供といった「いじめられっ子」へのケアは数多くなされている一方で、ギャングやテロリストのような「いじめっ子」へのケアはどうしても少なくなりがちです。

 

いじめっ子へのケアは共感が生まれにくいというのが大きな理由だと考えています。いたいけな存在に同情が集まるのは自然なことで、逆も然りなのです。

 

しかし、誰かがいじめっ子をケアしなければ問題の連鎖は止められません。

 

また見方を変えれば、いじめっ子も、生まれながらにいじめっ子だったわけではありません。彼らもある意味で、社会や環境の「いじめられっ子」なのです。

 

誰も手を差し伸べていない、かつ、誰かがやらなければならないのなら、僕たちがやろう。そんな問題意識で僕たちは「いじめっ子」のケアに取り組んでいます。

 

では、ケニア事業部がケアの対象としているのはどんな存在なのか?

 

彼らは、紛争が続く母国ソマリアを逃れ、ケニアにやってきた難民としての背景を持ちます。そして異国の地で生活を追われ、身の安全を守るために「ギャング」となって過激化してしまった若者です。

 

ギャングたちは、窃盗、薬物、抗争などを繰り返し、地域の治安悪化の主要因として問題化しています。

 

加えて、ソマリアでテロを繰り返すイスラム過激派組織「アルシャバーブ」は、彼らのような過激化したソマリアの若者に甘い言葉をかけ、戦闘員のリクルートをしているとも指摘されています。

 

このように、僕たちが対象としているのは、ケニアで潜在的テロリストとして問題化している「ソマリアギャング」と呼ばれる存在です。

 

ここまで聞くと、「学生のやることではない。警察や政府の管轄だろう。」と思われるかもしれません。

 

しかし、警察や政府からすればギャングたちは駆逐対象です。また警察は、日本におけるそれとはかけ離れたもので、腐敗と汚職にまみれています。

 

つまり警察に任せることは、ギャングたちのさらなる過激化を生み、憎しみの連鎖を加速させることを意味します。

 

「いや、だからといって、学生がやる理由にはならないだろう。」そう思うでしょう。

 

しかし、活路は存在しました。実は、ギャングやテロリストも僕たちと同世代の若者なのです。

 

英語もそこまでうまくない、専門知識もスキルもない。しかし将来の社会を担うポテンシャルをもつ若者です。そしてだからこそ、逆説的ではありますが彼らと接触することができました。

 

大人が彼らに近づくと告発を恐れひどく警戒し、なかなか接触ができません。しかし、僕たちならば「同世代の若者」という共通項を武器に接触することができます。

 

ギャングたちからすれば、自分たちの声に耳を傾ける中立的な存在は物珍しく、そして貴重なようです。

 

僕たちは、対話やスキルトレーニング、就労支援の提供を通じ、少しずつ彼らのようないじめっ子が社会に働き掛けるよう促し、行動に移してきました。

 

このように、いじめっ子との共通項をつかって中長期的に変革していくのが、僕たちの活動の本質であり、「学生だからこそできること」の意味です。

 

ギャングたちと僕

よりわかりやすくするため、実際にギャングたちの声をご紹介します。

 

「好きでギャングになったわけじゃない」

 

「社会は俺たちのことを受け入れてくれない」

 

「チャンスがあれば変わりたい」

 

これらは、彼らと話しているとよく出てくる言葉です。

 

つまり彼らには、僕たちのような受け入れる存在、新しい居場所・アイデンティティが必要なのです。

 

放っておけば、いつテロリストへの道を歩んでしまうかわかりません。そんな選択をする若者はいなくなるべきです。

 

僕たちは、彼らの不満に耳を傾け、同じ目線で対話しながら、これからの社会を担う主体者、すなわち「ユースリーダー」としての道を歩むサポートを行うことで、地域の治安改善や、将来的なテロの減少を目指しているのです。

 

これまで計100人以上のギャングたちを受け入れ、今年の春には一つのギャンググループの解散式を実施することができました。

 

解散式は、僕たちが強制した結果ではなく、彼らの中から出てきた声に寄り添った結果でした。解散式を迎えた元ギャングたちは、一人の若者としての道を各々歩み始めています。

 

 

最後に、私事ではありますが、今年の秋からはケニア・ナイロビに1年間滞在し、彼らの社会復帰をより強固なものにしていくための基盤づくりをします。

 

この報告をするとギャングたちはとても喜んでくれました。笑

 

特に、昨年夏に一緒にプロジェクトを行ったとある元ギャングからの言葉には泣けました。

 

「琢磨は俺のロールモデルだ。これからもすばらしい活動を続けていってほしい。」

 

今後も、彼らのポジティブな変化に働きかけられるよう信念をもって取り組んでいきたいと思いますので、どうか応援のほどよろしくお願いいたします!

 

また、現地での具体的な活動はTwitter(@tkmafrica)で発信していきますので、併せてご覧いただきますと幸いです。

 

Twitterでは、ギャングたちのサポートに加え、新しく立ち上げるビジネスについても発信していきますので、さまざまな視点でアフリカを堪能していただけるかと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!