青年海外協力隊を通じて得たもの~ボランティア経験の社会還元について~

 

アフリカ大ベテランの皆さんも、アフリカにハマりつつある皆さんも、アフリカはまだ良く分からないからAll About Africaで情報収集しようとしている皆さんも、この記事をご覧いただき、ありがとうございます。

 

青年海外協力隊でザンビアに派遣されていました、コバと言います!

 

協力隊の活動内容も是非お時間のあるときに発信したいとは思うのですが、今回の私の記事は、協力隊から帰ってきた「その後」について、現在の自分のキャリアや取組み、隊員OBとしての考えも含めて、これからの30代をどうしていくかについて、投稿をさせて頂きたいと思います。

 

自己紹介

そうは言っても、まずはざっくりとこれまでの私の経歴について自己紹介!

私は現在31歳、協力隊は28~30歳の時に派遣されていました。

派遣前は某食品メーカーで営業を経験し、アフリカで食育がしたくて、「家政生活改善」というレアな職種でザンビアに派遣されていました。

 

2018年9月に帰国しているので、帰国してから1年とちょっとですね。

ザンビアのマダム達と一緒に栄養改善や収入向上に取り組んでいたのですが、いったいどんな活動をしていたのか…それは…また別の記事か、直接聞いて下さい!!笑

 

今回は以下の3本の連載形式で記事を書いていきたいと思います!

今後の連載予定
第一章:青年海外協力隊を通じて得たもの~ボランティア経験の社会還元について~
◆ 第二章協力隊を軸としたコミュニティを作りたい!~協力隊酒bar Tommy’sの取組み~

◆ 第三章:隊員を終えた今の私の仕事~国際協力の舞台における一人のキャストとして~

 

第一章:青年海外協力隊を通じて得たもの~ボランティア経験の社会還元について~

JICAの言う青年海外協力隊の目的とは?

この記事を読んで下さる方の中には、協力隊を目指している方、協力隊OBの方、あるいは協力隊って良く分からない!!っいう人も中にはいるかもしれません。

まずは一度「青年海外協力隊」について、おさらいをしてみましょう。JICAの青年海外協力隊のHPには、以下のような文言が記載されています。

 

JICAボランティア事業は日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。開発途上国からの要請(ニーズ)に基づき、それに見合った技術・知識・経験を持ち、「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方を募集し、選考、訓練を経て派遣します。

その主な目的は、以下の3つです。

(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与

(2)異文化社会における相互理解の深化と共生

(3)ボランティア経験の社会還元

なかでも、青年海外協力隊は事業発足から50年以上という長い歴史を持ち、これまでにのべ4万人を超える方々が参加しています。

今回の記事では、特に「(3)ボランティア経験の社会還元」にフォーカスして、考えてみたいと思います。

 

協力隊で培った3つの視点

「ボランティア経験」とざっくり言いますが、じゃあそれって端的に言うとどんなことなんでしょうか?

 

いきなり脱線するんですが、突然ここで私が尊敬するギャンブラーの名言、「3つの視点」のお話をしてみようと思います。これが隊員の経験と結構似ているのです。笑

 

簡単に言うと、下記のような感じです。

「ポーカーで勝つためには、3つの視点が重要である。1つ目は、自分自身への目線=自分の手札をよく知る事。2つ目が、相手への目線=相手がどんな手札をもっているかを挙動から読む事。3つ目が、相手から自分への目線=相手が自分の手札についてどう読んでいるのかを分析した上で対応策を練ること。結果、相手よりも上の視点で手札を出せれば、勝負には負けない!!」

と言うのです。(まぁ、私はポーカー激弱なんですけど!!!笑)

 

1)自分への目線

隊員の目的の1つ目を思い出して下さい。

(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与」でした。

この目的を達成するためには、まず、隊員になるには自分の手札がどんなものなのか、すなわち自分の得意分野を知らなければなりません。その自己分析をふまえて、途上国で何が出来るのかを考える必要があります。

 

2)相手への目線

次に、相手のカードを想像する事。価値観も文化も全く未知な相手や環境に対して、現状を分析するのですが、これは目的の2つ目「(2)異文化社会における相互理解の深化と共生」に相当すると思います。

 

3)相手から自分への目線

ただ、隊員は毎回この異文化理解の壁に苦しむ事になります。そして、相手から何を求められているのかを想像し、情報収集と分析結果をふまえて「これだ!」と手札を切る。ハマれば良い活動が出来ますが、基本的に負ける事が多いです笑。

 

具体例は他の隊員の記事でたくさん見れると思いますが、途上国の相手に散々とんでもないアクロバットな技を繰り出されて連敗する中で、この3つの視点が磨かれていく事こそが、隊員経験のエッセンスだと私は思っています。

即ち、「自分自身の得意分野を理解しており、相手の価値観や文化を受容し、それをふまえてニーズに即したものを提供する」という事です。

 

多様性社会の中での、ボランティア経験の“還元”とは?

最近、「多様性」という言葉をよく耳にします。

 

誰もがネットから自由に情報を収集し、情報過多社会の中で自分の価値観に合う情報をアクセサリーのように身に付け、“自分”という存在、そして考え方を構成しています。

 

「社会人はこうあるべき」といった確固たるスタンダードはもう無く、みんなが自由な生き方を選べ、それが受け入れられる時代が来ていると私は考えます。

 

それらの社会的は背景をふまえて、海外で2年間、それも途上国のまったくの異文化の中に放り込まれ、活動の成功の為にもがき苦しんだ経験は、このすべてが多様化したグローバルな社会において非常に価値のあるものだとは思いませんか?

 

相手の価値観を出来る限り受容し、それに対して自分のリソースから対応をひねり出す、で、なんとかする!!!・・・世界を見て価値観が変わる、器がでかくなるって、つまりそう事なんじゃなかろうかと思います。こうしたポジティブな面でもって、周りを巻き込んだ仕事を帰国後の我々は求められているのではないかなぁと、私は日々考えています。

 

協力隊をこれから目指すかもしれない人へ

ここまで、協力隊についての概論を暑苦しく語ってきましたが、私は別にJICAの回し者では決してありません。笑

逆に、みなさんが協力隊ではないポジションで海外に関わってほしい、と思っています。

 

え?この人何言ってんの?笑

 

はい、そうですよね。説明します。

結論として私が言いたいのは、国際協力に携わる方法は協力隊だけではないし、(まずは海外に出る事も重要だとは思いますが)日本にいながらインパクトのある取組みも出来るという事です。

 

最近、ありがたい話で本当にパワーや気概のある20代前半の方々に出会う機会が多く、もう既に海外でのプロジェクトを運営していたり、自分のやるべきミッションを持って行動をされていたりします。協力隊とはまた違った視点から国際協力や開発、あるいはグローバルなビジネスを意識していらっしゃいます。

 

大事なのは、協力隊で2年のキャリアを費やすのが夢の実現に向けて一番の近道なのかどうか

 

もしかしたら、他の民間企業やNGOへの転職、大学院進学、資格の取得といった選択肢が近道なのかもしれません…

 

「そんなん言うても、ほなそれやったら一人で悶々とするしかないやん!怒」

 

ツッコミありがとうございます。そういう人や、帰国後に燃え尽き症候群になってしまった隊員OBの人、すなわち金の卵の皆様がざっくばらんに意見交換の出来る場所を作りたくて。

次章では、今ザンビア隊員OBが主体となって作っているコミュニティ、「協力隊酒bar Tommy‘s」のお話をしたいと思います。