僕が在日アフリカンと日本人をつなぐ場をつくると決めた理由 -内藤獅友-

「近所から何か差別的なことを言われるのが怖くて外に出られなかった」

 

僕の友人である在日アフリカンの方が言っていた言葉です。

 

皆さんは差別を受けたことはありますか?日本に日本人として生まれて住んでいると、あまり差別された経験がない方も多いかもしれません。

 

でも偏見は持たれことありませんか?わかりやすいのは血液型で「あー〇〇ちゃんB型なんだ。じゃあ自己中なんだねー」と、本人の言動とは関連しないネガティブなレッテルを貼られてしまったり。

 

もし、貴方がこうした偏見や差別的な目で常に周りからみられているとしたらどうでしょうか?

 

自分じゃなかったとしても友人がそんな状況だったらどう感じますか?

 

自己紹介が遅れました。僕はNPO法人AYINA(アイーナ)の副代表をしている内藤獅友(ないとうしゆう)と申します。ネコとヘビが好きです。

 

アフリカ歴7年目で、これまでに青年海外協力隊で東アフリカのルワンダで活動をし、今は西にビューンと飛んだベナンという国で3年ほど生活をしています。そのほかも会社など色んなことをやっているのですが、今回はNPOとしての活動だけお話をします。僕たちNPO法人AYINAは「アフリカと日本をつなぐ」をビジョンに活動しています。

 

具体的には、国内でアフリカ文化に気軽にふれるイベントを開催したり、アフリカ12カ国でホームステイができるサポートをする「アフリカホームステイ」という事業をしたりしています。

アフリカホームステイは、60人以上が過去に参加をしていただき、1週間から3ヶ月くらいの期間で現地の家族のおうちに住んで、最終的にはほんとうのファミリーのような関係性になってもらえるようなプログラムです。

きっかけは一人の参加者から

 

その参加者の中のひとりの方が、帰国後にこんなことを言っていました。

 

「現地の人たちが私を温かく受けいれてくれて本当に嬉しかったんですが、同時に思ったのは、日本に住んでいるアフリカの方々はおなじように日本を過ごしやすいと感じてくれているのでしょうか?

 

思わず、「たしかに…」と呟いてしまいました。

 

そもそもAYINAという団体は、ベナン人である代表のゾマホンが、自分が日本に住んで目の前にいるのにも関わらず、「アフリカには野良ライオンがいるんでしょ?」とか「アフリカの人たちは病気や貧困ばかりで可哀想」というネガティブな偏見をもたれてしまっていたことから、

 

「僕がもっといろんな人を巻き込んで、この偏見を解消しなければならない」

 

と決意して設立された団体なのです。

 

代表のゾマホン・スールレレ

 

自分はアフリカに7年もいて、アフリカホームステイ事業をやってたくさんの人から「アフリカ最高!」みたいな声をもらい、周りにもアフリカ好きが集まっていたので錯覚してしまっていましたが、まだまだ日本にはアフリカに対する偏見が多くあるんです。

 

そんなことをホームステイ参加者の方に思い出させてもらい、それから日本に住まれている在日アフリカンの人に会うチャンスがあればつながって、色々と話を聞かせてもらうことにしました。多くの方にアンケートもご協力いただきました。

10人に1人が差別に悩み、4人に1人が友人つくりに悩んでいる

 

ご覧いただくと、多い順から「言語」「日本人の友人づくり」「文化」と続き、「差別」「仕事探し」「気候」となっています。

 

言語や文化は、私たち日本人が海外にいっても同様に感じることだと思いますが、僕が注目したのは「日本人の友人づくり」「差別」の項目です。

 

約4人に1人が日本の友達をつくるのが大変といっていて、10人に1人以上が差別に悩まされていることが分かります。

 

友人づくりには言語力や文化の適応具合、個人のコミュニケーション能力もかかわってきますが、そもそも多くの方がアフリカに対して偏見をもっていることも原因なのではないかと僕は仮定しています。

アフリカに興味がある日本人ってこんなにいたんですね

 

僕の在日アフリカンの友人を、アフリカが大好きな日本人コミュニティに連れていったときに、みんなに大人気となり質問責めにあっていました。

 

帰りにその人に感想を聞いたところ、「本当にビックリしました。こんなに沢山の方がアフリカに興味があって、私を初対面でフレンドリーに接してもらえることなんてなかったので」といっていて、僕は嬉しかった反面、そういう思いをさせてしまっていたことに日本人として情けない感情と、これまでにそういったつながりを作れていなかった自分に怒りがこみあげてきました。

本当の彼らを知る機会をつくり、リアルなアフリカを知ってほしい

 

そこで、2年ほど前から団体の運営部では「いつか在日アフリカンの方が日本を住みやすく感じてもらえて、偏見などもなくせるような活動がしたい」という議題をあげ、情報収集や作戦会議などをしておりました。

 

今年からひとつの活動として、「ジャパンホームステイ」が始まりました。

 

 

先述したアフリカホームステイの日本版で、在日アフリカンの方が、今住む地とはちがうエリアに行き、日本の家庭にホームステイをしていただくというものです。

 

また、地域の人たちとの交流会などを開催し、そこで彼らの母国の話や、実際に日本で暮らして感じたことなどを共有してもらうことで、学び助け合う対等な友好関係をつくるのが目的です。

 

私たちはあくまで交流の場を提供しただけでしたが、参加してくれたアフリカンのふたりは「これまで知らなかった日本を知れてあたらしい友達ができた」と大満足してくれ、ホストファミリーや交流会参加者の方からも「はじめてアフリカ出身者の方と話せて本当によかった」という嬉しいコメントをいただくことができました。

 

想像以上の大成功に終わり、この経験から「AYINAはこれから在日アフリカンの方へのプロジェクトを本気で行う」と決めました。

「知らないから嫌い」を無くす場をつくる

 

僕の尊敬する方のひとりに、キングコングの西野さんがいますが、彼の言葉で「人は知らないものに対して嫌悪感を抱く」というものがあります。

 

まさにアフリカに対する偏見や差別はそれで、ほとんどの人たちはメディアでちょっとだけみたネガティブなニュースだけ覚えていて、あとは知らないから怖い、知らないから嫌いとか、そういった感情になってしまうのだと考えています。

 

今回のジャパンホームステイの感想でもわかるとおり、アフリカンの方と日本の人たちがつながる「場」を提供しただけでも一気に距離が近くなりました。

 

今後はそんな場所をつくるような活動をAYINAスタッフ一同がんばって作っていきたいと思います。

マンスリーサポーター100名募集中です!

最後になりますが、在日アフリカン事業を少しでもはやく成長させるべく、マンスリーサポーターを100名募集するキャンペーンを行なっております!

 

金銭的なご支援はもちろんなのですが、このプロジェクトは参加型で一緒にサポートしてくださる仲間が必要なので、月額制のサポーターを募集しようということになりました。

 

月額500円から行なっていただけますので、よろしければお力を僕たちに貸してください!

 

また、金銭的に厳しい方も、以下のURLをSNSやご友人さまにシェアいただくだけでもとても助かりますのでよろしくお願いいたします!

 

https://syncable.biz/campaign/914#