僕が東証上場企業勤務と結婚と大学院進学をやめ、アフリカで働く理由①

自己紹介とこの連載について

 

初めまして、今回からALL ABOUT AFRICAにて寄稿させていただくことになりました、内藤獅友と申します。巷ではナイケルと呼んで頂いています。

 内藤さんとアフリカ人

簡単な自己紹介からさせていただきますと、僕は大学を卒業後、東証上場企業に勤務した後、当時結婚まで考えていた女性と別れ、アフリカ行きを決意しました。その後青年海外協力隊でルワンダという国で2年間活動をした後、大学院進学を目指してカナダへ。大学院フルスコーラーシップ(返済不要全額支給制度)がほぼ決まっていたのにも関わらず、アフリカに戻ることを決意。

 

現在は、ベナン人が代表を務めるNPO法人AYINAと株式会社Africa Networkの副代表&副社長という立場で活動をし続けています。

 

アフリカで活動をしていると、「なぜアフリカで働くことを選んだんですか?」というご質問を頂くことがあります。

 

アフリカで活動をされている方には、各々理由や目的を持ってやられているとは思いますが、僕にとって「東証上場企業勤務と結婚と大学院進学」を天秤にかけてもアフリカを選んだ理由というのを、なるべく第三者でもご理解いただけるように噛み砕いてお伝えしようというテーマになります。

 

僕自身、「この人はなぜこの活動を情熱を持ってやれているのだろう?」と疑問に感じ、調べることが多々あります。

 

例えば僕は本田圭佑選手が大好きです。最近ではウガンダを中心にアフリカでもサッカーを通じた支援プロジェクトを展開されていますね。

 

「本田圭佑はなぜアフリカに進出したのか? チャリティを「支援」だけで終わらせない壮大な夢」

https://www.footballchannel.jp/2018/02/09/post255244/

 

どう考えても本田圭佑一選手としては、こういったプロジェクトを現役時代から取り組むのは、負担にしかならないように見えますが、調べてみると納得できる理由があります。

 

本田選手の少年時代、今では考えられませんが、ほとんどの方が「君がサッカー選手になるのは無理だ」と否定されたそうです。その中で一部の方はとても応援してくれたことで、「恵まれない子供達が日本にも世界にもたくさんいる。夢をしっかり持ってやれば誰でも叶えられる可能性があることを伝えたいんです。」という本田選手の言葉からあるように少年時代から夢を持ち続けられるかは周りの大人次第だと言います。

 

そう考えると、周りからのバッシングを受けながらも、ACミランで10番を背負い続けて、世代交代と言われる中でもW杯出場に向けて頑張り続け、さらに子供達に夢を持ち続けるためのキッカケを与え続けている本田選手の言動は納得ができますね。

 

本田圭佑選手を例に出すのはおこがましいこと甚だしいですが、このサイトをご覧いただいている読者さんの中で「これからアフリカで活動をしてみたい」や「アフリカで活動をしている人ってどんな人なんだろう?」という方々に、何か参考になってもらえるといいなと思っています。

 

前置きはこのくらいに致しまして、今回お話しするのは「アフリカの偏見を無くしたい」という内容になります。

 

 

アフリカの偏見を無くしたい

 青い服をまとったアフリカ人 

日本人のアフリカに対するイメージってどんなものでしょうか?ここをご覧いただいている読者さんは、アフリカをある程度調べたりしている方なので、違うイメージがある方も多いかもしれませんが、ほとんどの方の印象は、貧困、病気、危険、紛争、砂漠などネガティブなイメージばかりが先行します。何を隠そう僕自身がアフリカを知るまではそのイメージを持ち続けていました。

 

僕がアフリカに興味を持った最初のきっかけは、アフリカで活動をされていた方から聞いたアフリカのイメージです。

 

今でもアフリカで50年近くジャーナリストをされている大津司郎さんという方の語るアフリカは当時衝撃的でした。

 

大津司郎さんHPhttp://www.w-gang.co.jp/uf/UF_profile.html

 

「アフリカは、すでに日本人よりも優れた人材が沢山いる。ビジネスにおいても交渉力や実行力の高さは既に敵わないレベルになっていることを、これから気づいていくだろう。」

 

当時、僕にとってのアフリカは支援がなければ成立しない国のようなイメージでしたので、まさかかつて経済大国2位までなった日本のビジネス力を超えるような人材がいるなんて夢にも思っていませんでした。

 

さらに、以前アフリカに青年海外協力隊として派遣された方はこんなことをおっしゃっていました。

 

「アフリカの人たちって確かにお金持っていなかったり、電気や水も満足にないエリアもあるんですけど、それがイコール不幸せではないんですよね。私たちは「お金がない、不便」=不幸と考えてしまいがちですが、少なくても仕事とお金のために生きている日本人よりは、はるかに幸せそうなんです。」

 

この言葉も衝撃でした。僕は当時、東証上場企業で営業マンとして勤務をしており、運良く最短で昇格をし、お金も当時の同級生よりは遥かに稼いでいました。しかし、気がつけばお金や役職のために仕事をするスタイルになっており、稼げば稼ぐほど、これが本当に自分のやりたいことだったのか?と疑問を感じるようになってしまっていました。

 

そんな中、世間のアフリカのイメージと、実際に体験された方のアフリカのイメージがかけ離れていたことが、僕のアフリカへ行く最初の動機であり、同じように偏見を持つ方に、「本当のアフリカ」を知ってもらいたいというのが、アフリカで活動を続けている一つの理由になります。

 

アフリカホームステイで偏見を無くす

 ホームステイ参加学生とその家族

現在NPO法人AYINAでは、アフリカホームステイというプログラムを行なっています。これは、アフリカに来たい方々に、ホテルではなくアフリカ人のお家にホームステイをして頂くことで、アフリカ人との交流を体感して頂いて、より深くアフリカを知ってもらうというものです。

 

2015年から始めたこのプログラムは、ありがたいことに今では個別で毎月参加のご相談を頂いています。

 

学生さんが主な参加者ではありますが、会社員の方にもご参加頂いています。

 

学生さんがどんなに乗り気でも、やはりご両親の中には一般的なネガティブなイメージが強く、反対をされる方も少なくありません。中には今回は最終的に渡航を認めてもらえなかったというケースもありましたが、我々はアフリカで活動をする日本人である僕と、団体の代表であるベナン人で日本滞在経験もあるゾマホンと共に説明会をすることで、ご理解いただけたこともあります。

 

そして最初は反対されていたご両親様から、

 

「本やネットでしか分からなかったアフリカの情報を,現地で直接感じる事によって得たものは全然違ったと思います。

特に笑顔。知らぬ間に私達が「可哀想」という目でアフリカを見てしまっていましたが,写真を通じてあの笑顔を見ると,一体どちらが幸せなのか?という事も考えさせられました。

プログラムとしては,最初から最後まで説明会で顔を合わせたスタッフさんが引率してくれたのは,親として安心が出来ました。」

 

という嬉しいお声を頂くこともありました。

もしこのプログラムがなく、ご両親様の反対でアフリカに行くことが出来なかったかもしれないと考えると、このプログラムをやっていて良かったなと思えます。

 

まとめ

ベナンホームステイ参加学生とその子供たち

今回は「アフリカの偏見を無くしたい」という思いを書かせて頂きました。以前活動していたルワンダや、現在活動中のベナン共和国という国は僕にとっては第二の故郷になります。そういう想いになると、特にルワンダとベナン共和国のイメージに偏見がありすぎると、本当の魅力を伝えたいという思いになるんです。活動を通じて1人でも多く偏見を無くしてもらって、その方がまた偏見がある人の偏見を無くすという循環ができると素晴らしいと思っています。

 

 

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内藤獅友(ないとうしゆう)

NPO法人AYINA副代表、株式会社Africa Network副社長

 

Blog「ナイケルジャクソン冒険記」

Twitter@Naikel0311

Instagram@africaman2018

YouTube:「アフリカチャンネル」

NPO法人AYINA公式HP

NPO法人AYINAFacebookページ

株式会社Africa Network




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