みなさん、初めまして。
青年海外協力隊の吉原伸彦と申します。現在、青年海外協力隊としてウガンダの中高一貫校・小学校で先生として活動しています。
最近、ウガンダについて寄稿し始めたアンリとは任期が約1年6カ月かぶっており、また新卒組という状況も一緒です。
しかし、僕は僕の視点でアンリとは違ったウガンダを皆さんに届けていきたいと思います。
僕の任期は2017年1月から2019年の1月まで。つまり、現在進行形でウガンダ生活を楽しんでいます。楽しいことばかりじゃありませんが(苦笑)
さて、僕はこのALL ABOUT AFRICAを通してみなさんのアフリカのイメージをぶち壊し、
「ウガンダ=アフリカ」
ではなく、
世界の国々の中の一つとしての
「ウガンダ」
を捉えていただくことを密かに心の中で目標としています。笑
アジアにある国がすべて一緒なわけありませんよね。アジアにも沢山の国があり、それぞれが違う文化や言語をもっています。それはアフリカも同じです。
日本にとって、アフリカはまだまだ遠い存在。それを少しでも身近に感じてもらえることができたらなと思います。
長々と書かせていただきましたが、今回は初記事ということで簡単に
ウガンダと自身の活動、教育制度について取り上げさせていただきます。
ウガンダってどこ?
「アフリカの真珠」
と呼ばれているウガンダ、どこに位置しているか分かりますか?
東アフリカに位置し赤道直下、ビクトリア湖と繋がっているここです!ちなみにこのビクトリア湖、世界最長と言われるナイル川の源流とされています。
「アフリカだし、赤道直下だし凄く暑いんでしょ?砂漠ばっかりなんでしょ?」
という質問をよくいただくのですが、これは
大きな間違いです!!
「暑すぎないし、え、砂漠ないじゃん。むしろ緑多くない!?」って感じで赴任当初はオロオロとしていました。
確かにウガンダは赤道直下にありますが、平均標高が約1100mと、かなり過ごしやすい気候となっています。基本的に1年中気温は約28度前後、降水量も多く緑豊かな国です。(地域によって異なります)
日本の夏より確実に涼しく快適に過ごせます。
物価も500mlの瓶ビールが約100円ととっても安い!笑
避暑地にウガンダ、どうですか!?
ウガンダで何してるの?
僕の配属先は地方の中高一貫校です。ここで、ICTの基礎教育をメインに活動しています。ICTの基礎教育ってどんなことをすると思いますか?
日本では既に幼少期からパソコンや携帯に触れ合う機会がありますよね。ウガンダでは中学生になって初めてパソコンを扱うなんてことが当たり前なのです。そこで、僕がパソコンの使い方(マウスやキーボード、ワードの使い方、ICTの歴史等)を教えていきます。
メインの活動とは別に、数学の授業のサポートや日本とウガンダの交流促進などもしています。また、近隣の小学校にて算数や体育の授業のサポートなどもしています。
活動の詳細については追々別記事で投稿させていただきたいと思います!
ウガンダの教育システム
簡単にウガンダの教育システムについて紹介したいと思います。
別記事でアンリが小学校の教育制度について書いているのですが、中高一貫校も小学校と同じ部分があるので、そちらも参考にしていただけたらなと思います。「なんでも出てくるドラえもん?!ポケット」の部分とか面白いです。
▽記事はこちらから
さて、ウガンダの教育システムは小学校7年間・中学校4年間・高校2年間となっています。それぞれ卒業するためには卒業試験(国家試験)に合格しなければなりません。
試験に落ちた場合はもう一年やり直すか、もしくはドロップアウトして学校を去ってしまうことになります。
・小学校卒業試験 PLE=Primary Leaving Examinations
・中学校(O Level)卒業試験 UCE=Uganda Certificate of Education
・高校(A Level)卒業試験 UACE=Uganda Advanced Certificate of Education
※ちなみに僕がICTを教えている生徒たちはO Levelです 。
これらの国家試験を作成している機関がウガンダ国家試験委員会、通称UNEB(Uganda National Examinations Board)です。
ウガンダでは義務教育としての定めはありませんが、すべての子供に学校へ行くよう推進しています。しかし、学費が無料であるわけではないため「すべての子供に教育を」ということは未だ難しい状況になっています。
また、学校に通えたとしても、
・途中で学費が払えなくなってしまった子
・進級試験に合格できなかった子
・家庭の事情で一度学校を去らなければならなかった子
など、様々な事情をもった子供たちがいます。
そのため、同じ学年でも年齢にばらつきがあったりします。例えば、小学7年生で15歳だったり、中学3年生で20歳だったりとか。
けど、年齢を必要以上に気にしている様子は見かけません。
生徒も先生もそれを受け入れており、そのことはとても素晴らしいことだと思います。
現在のウガンダは、
学校を卒業するための試験に合格するよりも
卒業試験を受ける段階まで
到達することが難しい
という状況です。
「学歴だけがすべてじゃない」とは思いますが、それでもウガンダでは「学歴がなければ就職もできない」ということは事実です。
そのため、親も生徒も先生も、みんなこの国家試験合格のために必死になっています。
最後に!
初記事はこのくらいで終わろうと思います。これからもウガンダについて書いていく予定です。
僕の任期は2019年1月まで。それまではウガンダにいますので「こういうことが知りたい、記事にしてほしい」という要望があればできる限り応えていこうと思います。もちろん協力隊についてもオッケーです!
リアルタイムで皆さんにウガンダを届けます。
それでは、これからよろしくお願いいたします!