みなさま、明けましておめでとうございます!
やっらやっらの日本人妻です。
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2020年もエジプト情報を発信してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
さて。古代から文明が発展し、様々なものを生み出してきたエジプト。
現在の日本でもよく知られているもので、エジプト発祥のものって、実はたくさんあるんです!
そこで、エジプト発祥のものをシリーズ化して発信していこうと思います。
エジプト発祥シリーズ第1弾の今回は、日本でも朝食でよく食べるあの食べ物。
そう、パンです!
わたしは、パン食が普及している欧州が発祥かと思っていましたが、実は、パンはエジプト発祥なのです!
歴史が長すぎる「パン」
パンの歴史は、とても古く、なんと紀元前3500年前!
そもそも、小麦が食されるようになったのは、約1万年前のメソポタミア地域だといいます。
当時、高度な文明を築いていたチグリス・ユーフラテス川流域では、すでにパンの原料となる小麦の栽培が広く行われていたそうです。
しかし、収穫された小麦の食べ方といえば、粒のまま炒ったり、お粥にしたりといったものでした。
小麦を粉にして水で溶き、薄くのばして焼くようになったのが紀元前6000年~4000年頃のこと。
無発酵で作られたこのピザのような平たく硬いものがパンの元祖とされるそうです。
それが、現在のパンと同じように発酵して食べられるようになったのが、紀元前3500年頃。
その地が、古代エジプトでした。つまり、現在と同じ発酵パンの発祥は、エジプトなのです!
そもそも、エジプトでも肥沃なデルタ地帯において、メソポタミアから伝わった小麦栽培が盛んに行われ、無発酵パンや粥は、よく食べられていたそうです。
「パン」は偶然から生まれた?
では、どうやって発酵パンができたかというと・・・
ある時、焼き上げる前のパン生地を放っておいたところ、自然と発酵。
古代エジプト人は偶然にして発酵パンを知ったということです。
偶然にして発酵パンができてしまったなんて、おもしろいですね!
パン作りの様子は、古代エジプトの遺跡の壁画にも残されています。ちなみに、現在のエジプトでも、もちろんパン食が主流!
「エジプトパン」なるのもがあり、エジプシャンみんなの大好物です。
エジプトの母語・アラビア語で、アエーシマスルといい、直訳するとエジプトパン。
中が空洞になっており、半分に切って、中に卵やフール(豆)、ターメイヤ(そら豆のフライ)など、好きなものを挟んで食べます。
まちの屋台でも色んな種類のエジプトパンが売っていて、値段もお手頃(5~10ポンドくらい。日本円にして34円~68円)。
エジプシャン、特にカイロの人は、これを朝食に食べます。なので、エジプトのサンド屋さんは、朝から大賑わい。
ちなみに、わたしのオススメは揚げナスのサンド。朝食にはちょっと重いですが、美味しいので、エジプトへ行く際はぜひお試しあれ。
また、ルクソールなどの南エジプトでは、暑い気候を利用したアエーシシャムス(太陽のパン)というものがありエジプトパンよりも人気。
アエーシシャムスは、シンプルに、ビーラと呼ばれる天然酵母と塩、水だけで作ります。
南エジプトの田舎では、各家庭に写真のような自家製窯があり、1度に何個も焼き上げ1週間ほどかけて食べます。
こちらは分厚く、表面は硬いけれど、中はもっちもちで、噛めば噛むほど味がでてきます。
モロヘイヤなどのスープに付けて食べるのが南エジプト流。
うちの息子も大好きで、日本の食パンを食べなくなってしまうほど、太陽のパンが大好き。笑
エジプトに行く際は、エジプトパンはもちろん、この太陽のパンもぜひ味わってみてください!
ということで、エジプト発祥シリーズの第一弾は、『パン』でした!
またご覧いただけると嬉しいです!
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『やっらやっらJAPAN&EGYPT』
わたしたちは、このたびエジプトで教育活動をスタートさせました!
その名も『やっらやっらJAPAN&EGYPT』
「やっらやっら」とは、アラビア語で「さあ、行こう」「Let’s go」という意味です。「子どもたちが自由に好きな色を付け、自分たちの個性を創造していって欲しい」という願いを込めました。
わたしたち夫婦と、エジプトを愛する素敵な2人の日本人と共に、エジプトの試験傾斜の教育を変えたい!という思いで始めた活動です。
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『やっらやっらJAPAN&EGYPT』の活動について夫婦で連載しています!
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