2018年7月から協力隊としてセネガル共和国で活動している菊池彩香(きくちあやか)と申します。
東京にある教育大を卒業後すぐに協力隊に参加しました。
前回は『ヨーロッパにいる黒人はセネガル人が多い?!』という記事を書かせていただきました。
今回は私の派遣先でもある『セネガルの小学校の様子』についてご紹介します。
セネガルの学校は10月に始まり、ストライキがなければ6月中に終わります。
ついこの前新学期がスタートしたばかりです。
さて、学校の授業時間が日本の制度とは異なるのですが、それ以上に異なるところがあります。
何かというとそれは…留年制度です。
セネガルの留年制度
セネガルでは進級テストで半分以上の成績がないと進級できません。
また、学校を途中でドロップアウトしてしまったら、辞めた時の学年から勉強を再開します。
その為、1年生にあたるクラスを訪問した時にも、教室には明らかに1年生ではない子どもたちが数人いました。
留年制度があって可哀想だなと最初は思っていましたが、クラスに入って指導をしているうちに良い面も見えてきました。
年長の子ども達が率先してクラスの子に指示を出したり、うるさい時は静かにするように注意してくれるといったように協力してくれるのです。
今年はまず、私が活動を行っている学級では勉強による留年する児童をゼロにしていこうと思っています。
セネガルの授業時間
さて、次に授業時間についてです。
セネガルでは大体どこの地域でも月・水・金曜日は8時から13時で学校が終わります。
そして、火・木曜日は16時から18時にも授業があります。
午前の授業中、子どもたちが楽しみにしているのは、休み時間。
11時から11時半までが休み時間です。
休み時間になると、どこからともなくお母さん達がやってきて、校庭や学校の近くでお菓子や軽食、飲み物やアイスを販売し始めます。
子どもたちはここで何かを買って食べたり、踊ったり、遊んだりして中休みを過ごしています。
休み時間にダンス
ゴム跳びで遊ぶ子どもたち
基本的に職員室というものはなく空職員室
教員も中休みにはそれぞれが椅子を教室から持ってきて色んな話をします。
私もこの時間に教員とお喋りをして親交を深めています。
中休み終了の合図があると児童も教員も教室に戻り授業開始。
11時半から13時までノンストップで授業です。
午後の授業がある日は、16時にまた学校に戻り、17時前後に教員達がお祈りをします。
その間、児童は教員の出した問題を解いたり、ぼーっとしていたり自由です。
下校前の音楽のクラス
18時になったらおしまい!
これがセネガルの田舎の小学校での一日です。
セネガルに来た当初は、
- 中休み以外に休憩がない
- 時間割はあっても教員の裁量で、授業が伸びたりなくなったりする
- 17時にはお祈りで教室を出て行ってしまう
- 午後がある日はお昼ご飯を食べた後にまた学校に戻ってこなければいけない
色々初めてのことが多くて慣れるのに時間が少しかかりましたが、今は、自分のやりたいこと、セネガルの教育現場で足りないなと思った事、セネガルの教員が必要だと思った事、それがうまく重なるところを探して活動を行っています。
毎日暑さや色々大変ですが、それ以上に充実しています!
セネガルの教育事情についてもっと知りたい方がいれば是非連絡してください!