高校のスタディツアーでエチオピアへ!そこで感じた「支援」へのモヤモヤ

私は3月に1週間、エチオピアにスタディツアーにいってきました。

 

その1週間は短いながらに今まで生きてきた中で一番濃くて長い1週間でした。

 

このスタディツアーで、私が特に意識して見聞きしたことはエチオピアと他国との支援関係です。

 

先進国が発展途上国に対してさまざまなハード的支援、いわゆる物資提供などやソフト的、いわゆる人材育成を行うことは今日の国際社会では当たり前のように行われています。

 

それによって大幅に成長し、国民の生活水準が上がった国も多くあります。

 

この様にして発展途上国にとっていい影響がある点で「支援」というものがとても重要なのはいうまでもありません。しかし、私はこの、先進国と発展途上国間で行われている支援の現状に疑問を抱きました。

 

そのきっかけをまずはお話ししたいと思います。

 

訪問先の小学校の校長先生の言葉

 

私たちエチオピアスタディツアーのメンバーは、5日目にエントト山の上にある小学校を訪問しました。

 

そこの校長先生のお話の中で

君たち(私たちスタディツアーのメンバー)がたくさん勉強して将来エチオピアをもっとよくしてくれる様に頑張ってください。

といった言葉がありました。

 

皆さん、なにか違和感は感じませんか?

 

正直私は、なんで自国の発展を人任せにするの?と思ってしまいました。

 

その言葉を聞いて私は支援されるのが当たり前だと思ってしまっている人もいるんだな、と感じました。

 

そう感じたのはこれだけではなく、JICAが支援している靴工場での現状でも見て取れます。

 

JICA支援先の靴工場の従業員たち

 

JICAは支援要請を受けて初めて支援を開始するという仕組みになっていますが、支援を依頼するのはあくまでなにか新たな取り組みをしようとしているグループのリーダーだったり、会社の社長だったりとある程度の権力がある人間がするものです。

 

その一方で、会社に雇用されて働く従業員のほとんどは当たり前ですが個人やその家族の生活水準を上げることを第一優先としていて、働いている内容も自分が選んでやっている職業では必ずしもないことの方が多いです。

 

そのため、国「全体」を発展させるための支援に対しては一部の人はモチベーションが低いのだと考えます。

 

しかしながらやはり、国民全体が高いモチベーションを持って発展の方向に進むことは国にとってとても重要になります。

 

そこで、私はあまり生活水準が高くない人たちのモチベーションが上がるために必要なのは、彼らの選択肢を広げることだと思いました。

 

様々な選択肢が、国を豊かにしていくのでは?

エチオピアに住む日本人の女性から聞いた話で、現地の女性たちが1つのグループになってみんなでコツコツ資金を出し合い、毎月しっかり集まったらその資金を月ごとに1人ずつ起業のために使ったり、新しいことに使ったりするという取り組みが一部で行われているそうです。

 

このように、会社で雇われて働くこともできるし、自分たちの力で新たなことが始められる、という様々な選択肢を視野に入れることができれば自分の好きなやり方で、まずはそれぞれの生活水準を上げられて、それが彼らのモチベーションにつながり、国までもの発展が期待できます。

 

そういった点で先進国側も国民の視野が広がるような支援、具体的に言えば教育や人材育成の活性化などが重要になってくると個人的には考えます。

 

長くなりましたが、支援1つとってもこれだけさまざまな課題が今なおあり、考えさせられることがあるいうことを実際にエチオピアに行って痛感させられました。

 

この記事を読んで皆さんが少しでもアフリカについてのトピックとしてよく取り上げられる「支援」というキーワードについて深く考えてもらうキッカケになれば嬉しいです。

 

 

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