▼前回のコラムはこちら▼
今回は息子が感じたギニア、今を輝く子どもたちを紹介させていただきます。
ギニアで感じたハーフの自分だからできること
私の息子、DAOUDAは夫の1番の親友の名前を付けました。息子は自分がみんなと肌の色が違うことに悩んでいました。
あるとき
「俺はハーフでも黒いハーフだからみんなとは違う」
と私に泣きながら言いました。
私は抱きしめ一緒に泣きました。
ギニアに行き息子に何かを感じてほしいと私は思っていました。
そして昨年3月から5月までの期間家族でギニアに行きました。
ギニアの首都コナクリからキシドゥグに向かう途中で私たち家族の乗る車が、何もない場所で故障してしまいました。休み休み車を走らせ、近くの村にたどり着き車を止め修理をはじめました。
私たち親子が困っていた様子をみて村の人が椅子を家から持ってきて
『疲れるから座ってください』
と親切にかしてくれました。
村の人が貸してくれた椅子
車を心配する息子
ドライバーさんが必死に修理中
村では小さな子どもたちが重いレンガを何度も運んでいたり、小さな体で、兄弟をおんぶしていたり、洋服がやぶれ靴もはいていない子や事故で足のない子供もいました。
そんな子どもたちが、不安そうな息子をみてサッカーをやろうと誘ってくれたのです。
言葉も通じないのですが、息子も嬉しそうに笑顔で答えました。
息子はギニアにきて、初めて友達ができたと、とても喜んでいました。
奇跡だよ
車が故障しなければ友達になることができなかったからと私に言いました。
車を修理していた2時間ずっとサッカーを村の子どもたちとしていました。
言葉は通じないですがココロは通じていました。
息子はその日から毎日ギニアの子どもたちとサッカーをして遊びました。
とても楽しく遊んでいる息子は日本では見たことのない笑顔でした。
誰一人差別することなく仲良く遊ぶ子どもたちを見て息子はギニアの人たちの優しさを感じました。
日本でも何か自分にできることはないかとNPO法人ヒューマンライツ・ナウ主催 わたしたちの声が、勇気が、世界をかえていく『世界こどもの日映像スピーチコンテスト』笑顔で始めよう、ハーフの僕にできることというテーマでコンテストに挑戦しました。
ギニアで感じたハーフの自分だからできることギニアと日本の良いところを知ることができたことを発表しました。
そしてたくさんの人にギニアを知ってもらいたいと頑張っています。
よき友、よきライバル!! おさななじみの二人
それぞれの国の素晴らしさ、日本との違いなどを調べ発表しました。
たくさん、良いところと伝えたいと何度も考えながら書きました。
子どもたちの発表を聞き、私もトルコや色々な国を知りたいと思いました。
将来は日本とギニア 日本とトルコの懸け橋となってくれるのではないかと思います。
すべての子どもたちに教育を
私は放課後等デイサービスで子どもたちの学習支援をしています。
子どもたちはそれぞれに特徴があります。人とかかわるのが苦手だったり、話を最後まで聞くことができない、ゲーム等勝ち負けにこだわってしまう等子どもによって違います。
私はギニアでの話も入れながら世界一大きな授業を1週間かけて子どもたちとやりました。
世界では学校に行けない子供たちがたくさんいること
私たちが毎日使っている水、世界では水を飲む事がどれだけ大変かなどを勉強しました。
子どもたちは私の話を40分ちかく集中し姿勢が崩れることなく話を聞いてくれました。
そして自分の意見や考えを人前で言うことが苦手な子どもたちがホワイトボードいっぱいになるまで発表することができました。
道徳の授業やSSTをしているわけでもないのですが世界の子どもたちの事を知り、自然と優しい言葉がたくさん出てくるのです。
(上:世界一大きな授業の写真)
(下:SDGs 人生ゲームの教材)
子どもたちに身近に世界を感じてもらいたい、ゲームをしながらSDGsを楽しく学んでほしいと思い、みんなで、すごろくゲームを作りました。SDGsの問題に答えられたらチャンスカードがもらえます。
家族が増えたり、職業カードがもらえレベルがアップします。
ある子は僕はお金じゃなく家族がほしいんだと言う子もいました。みんな大盛り上がりでした。
どうしたら子どもにわかりやすく伝えることができるかどうしたら興味を持ってくれるかどうしたら苦手な事にも挑戦できるか。
たくさんの思いがあります。日々成長していく子どもたちを見て私も頑張ろうという気持ちになります。
女子高生未来会議2018
『第五回女子高生未来会議』女子力で日本を変える Girls be ambitious に参加させていただきました。
私は国際教育を担当し、ギニアでのおにぎり作りや、学校の子どもたちのこと、そしてドリームマップについて話をしました。
25万人、この数字は世界で今、この瞬間も戦う子ども兵士たちの人数です。
私は世界でこんなにも多くの子どもたちが兵士にさせていることを知りませんでした。
すべての子どもたちには教育を受ける権利があること、どんな状況にいる子どもたちでも夢を持つことができる世界を作るのが彼女たちの目指す政策です。
彼女たち女子高生が元となってできることとして考えたプロジェクトは
Bloom your dreams project です。
この政策は、発展途上国等に住む子どもたちに生まれた環境にとらわれずに、多様な夢を持ってもらいたいという趣旨の元、発案されました。
『自分には何ができる?』と考える人が増えれば、結果的に社会を動かすはじめの一歩になるのではないかと考え発表しました。
ここには書ききれていないのですが、彼女たちの考えたプロジェクトをもっとたくさんの人に聞いてもらいたいと私は思っています。
彼女たちの熱い思い、学びたいという意欲、伝えたいという気持ちがパワーとなっていました。
その思いが多くの人たちに伝わったのではないかと思います。
彼女たちと一緒にいた短い時間でしたが私は学ぶ楽しさや同じ志を持つ仲間がいるっていいなと感じました。
私はこれからも、みんなの夢を応援していきます。
国際理解教育というものではなく、世界について知る、考えるきっかけを作っていきたい、多くの子どもたちに私は伝えたいです。
子どもでも大人でも夢をもつことは大切だと思っています。
私は夢に向かって、ゆっくり自分のペースで進んでいきたいです。 (出前授業も行います!!)
公的支援は待てない。ギニアで、いま精神疾患に苦しむ人に治療を
クラウドファンディングが4月25日までとなっています。応援してくださった皆さんありがとうございます。
ギニアでは国で5人しか精神科医がいません。アフリカ全体における精神科医療の変革を目指し、
まずはここギニアから始めたいと思っています。応援宜しくお願いします。
クラウドファンディングページはこちら☟
https://readyfor.jp/projects/guineapsychiatry