こんにちは!
JICA海外協力隊としてガーナの化粧品メーカーで生産性向上やマーケティング活動の支援を行っている尾崎隼人です。
みなさん、ガーナのローカルフードについてご存知ですか?
実は世界の各地域にJICA海外協力隊が派遣されている目的のひとつに「異文化社会における相互理解の深化と共生」があります。
今日はみなさんに少しでもガーナの文化について興味を持っていただければと思い、ガーナで活動している私からローカルフードについてご紹介させていただきます!
ガーナの食事の特徴について
ガーナの食事は基本的に主食の炭水化物+シチュー(魚や肉をトマトで煮込んだものの総称)で構成されます。
どれもペペとよばれる唐辛子がたっぷり入っていて、日本人にとってはスパイシーに感じる方が多いです。
「アフリカの料理」と聞くと日本人にとって馴染みがないように思うかもしれませんが、魚を煮込んだりする料理が多いので、カツオだしのような和風の風味がしたり意外にも日本人の好みにあう料理もあります!
フフ
フフは、キャッサバ(タピオカの原料)とプランテーン(食用バナナ)から作ったお餅のような主食を、ライトスープ(辛いのミネストローネのようなスープ)に浸して食べる料理です。
右手で一口大に切って食べるのですが、柔らかいので指で上手に切るのが意外と難しい…!
そして食べるときもコツがあって、歯を使わずに丸呑みするのがガーナ人の正しい食べ方です。
私は最初それを知らずにモグモグ咀嚼しながら食べていたら「Swallow it!(飲み込むんだよ!)」と言われびっくりしました。
ちなみに、往々にして1人前の量が多すぎるので私は今まで一度も完食したことがありません。
バンクー
バンクーはキャッサバとメイズ(とうもろこしの仲間)の練り物を発酵させた主食で、シチューやソーセージ、揚げた魚などと一緒に食べます。
私の周りでは最もポピュラーなガーナ料理で、みなさんランチの時はこれを食べています。
味は「焼く前のクッキーの生地をすっぱくしたもの」という感じで、個人的にはまだ好きになれていないのですが、先輩隊員曰く「最初いやいや食べていただけどある日急に美味しく感じる日が来る」とのこと。
いつかそうなれる日を信じてこれからも食べ続けたいと思います…!
ジョロフライス
個人的にガーナ料理No.1はこのジョロフライスです。
米をトマトやにんにく、ショウガなどと一緒に煮込んだ炊き込みご飯のような料理で、シチューを添えて一緒に食べます。
ピラフやケチャップご飯のような味なので日本人の口にも合いやすく、私はランチにほぼ毎日これを食べています。
余談ですがガーナ人の方と一緒にジョロフライスを作ったことがあるのですが、お米を洗わずにそのまま炊いたり、炊く時にお米と一緒に油をたくさん入れたり、日本ではあまり考えられないような炊き方をしていたのでとても衝撃でした。
フライドヤム
ヤムイモを揚げたポテトフライのような料理です。
本当にシンプルなポテトフライなので、ご想像の味と全く同じ味がします。
「ペペ」と呼ばれる唐辛子と玉ねぎを塩と一緒に混ぜた付け合せのようなものと一緒に食べます。
道端でよく売っているので、時間がない時やジョロフライスに飽きたときのランチとして食べています。
アンペシ
個人的に今まで食べた中で一番ローカル食が強かったのはこのアンペシです。
「コントメリ」と呼ばれる植物の葉っぱをトマト、玉ねぎ、ニンニク、ショウガ、塩、パーム油などと一緒に混ぜて熱し、アボカドや茹でたヤムイモなどと一緒に食べます。
塩がベースでシンプルな味付けですが野菜がたくさん入っているので素材の美味しさを楽しめる料理です。
現地語の先生が家に来た時に教えてくれた料理なのですが、日常生活であまり出会ったことがないのでガーナの方にとってすこし特別な料理なのかもしれません。
いかがでしたか?
アフリカの料理と聞くとなかなかイメージができなかったかもしれませんが、この記事を通して少しでもガーナの料理について興味を持ってくれたら嬉しいです!
みなさんも他の国へ行く機会があれば、少し勇気を出してローカルフードに挑戦して、文化の理解を深めてみてください!