突然ですが、普段あなたはコーヒーを飲みますか?
その一杯のコーヒーの背景に様々な物語があること、思いがあることをご存知ですか?
この記事の目次
コーヒーを求めてルワンダへ…!
はじめまして、コーヒー大好き三重大学2年石丸雄一です!
私は今年の夏にアフリカの中央部に位置する小国ルワンダに行ってきました。
目的はもちろん、ルワンダのコーヒー農園に行くため。実はルワンダの主要産業の1つとなっているのがコーヒーなのです。
コーヒーはルワンダの紙幣や国章にも描かれている程、ルワンダにとって大切なもの。
ここではそんなルワンダのコーヒー農園とウォッシングステーション(=収穫したコーヒーの実から、水を使用し種(=コーヒー豆)を取出す処理場のこと)(以降WSと表記)を求めて旅する中で、私の感じたことを旅のエピソードとともにお送りします。
「普段飲んでいるコーヒーの背景にこんな姿があったのか!」
そんな気づきとともにコーヒーが好きな人も好きでない人も、いつもとは違う視点からコーヒーを楽しんでいただけるきっかけになれば嬉しいです。
Welcome to the Rwanda Coffee World!!
ルワンダのコーヒー農園とWSに行ってみた!
1.山奥のチャンピオン!Twumba WS
ここはルワンダ西部の都市キブイエ(カロンギ)からバイクタクシーで1時間以上の山奥にある農園・WS。
私がルワンダでもっとも行きたかった場所でした。
このTwumba WS、実はCOE(Cup of Excellence)という優れたコーヒー豆を決めるコンテストで今年1位に輝いたWS。
是非、この目で1位の場所を見て見たい!そう思っていました。
WSオーナーの連絡先はおろか、農園の場所さえ全く知らなかったので、現地のバイクタクシー運転手に無理を言って連れて行ってもらいました。
途中までは公道を走っていたのですが、いつの間にか整備されていないガタガタの道へ。お尻の痛さに耐えながら山の奥へ奥へと進んで行きます。
そしてついに…到着!
眼下に広がるのは豊かな自然。その中にはコーヒーの木とWS、そしてその周りで駆け回る現地の子供たち…。
早速、オーナーさんから話を聞こう!
そう思うも残念ながらちょうど町の方に出ており留守。写真を撮り、子供達と交流した後、天気も悪かったので帰路へ。
ここで感じたこと、それは「こんな山奥まで生産者の方はコーヒー豆運んできているのか、オーナーさんはこの道を普段から行き来しているのか」という驚きでした。しかし同時に、そんな山奥でこだわりを持って育てられているからこそ、優れたコーヒーが作れるのではないかとも思いました。
ちなみに、オーナーさんとは帰り道でばったり出会い、連絡先を交換したのち、数日後キガリで別のオーナーさん(WS管理のオーナーやサイトマネージャーなど合計3人います)とご飯を食べながら話をしました!
2.まるでリゾート!Kinunu WS
ここはキブイエからキブ湖を船で30分ほど行ったところにある農園・WS。
偶然、散歩中に出会ったボートの運転手がこのコーヒー農園を知っていたので連れて行ってもらいました。
到着してまず驚いたのはKinunu WSのある場所です。なんと、Twumba WSのある山奥とは対照的に湖のすぐそば!
しかも、下にはビーチが広がり、ビーチバレーのネットも立ってました。上にはゲストハウスがあり、来年にはWi-Fiも完備されるようになるとのこと。
あまりの衝撃にテンションが上がりまくりました。
農園やWSが観光地になっている場所は他にもあるみたいですが、こんなところは世界中探しても中々無いのではないでしょうか?
同じ国でもこんなに育てられている環境が違うなら世界にはもっと色んな農園・WSがあるのだろうなと思うとドキドキが止まりません!
3.RWACOF提携農園・Ngamba WS
最後はルワンダの代表的なコーヒー加工兼輸出企業RWACOF提携の農園とNgamba WS。
そもそもルワンダのコーヒー農園はほとんどが小規模農園。収穫期には近隣のコーヒー農園から生産者の手によってWSへとコーヒーチェリーが運び込まれます。その後、WSにて精選加工・乾燥され、国内や海外へと輸出されて行くのです。
そのため、RWACOFのような企業や生産者組合がWSの管理、農園などの取りまとめ、生産者への栽培指導や苗の提供等のサポートを行うことも多くなっています。
この農園とWSは首都キガリから近く、比較的行きやすい場所にあります。
そこを見学している中で生産者の方から聞かれたことがありました。
どうして美味しく価値のある私達のコーヒーなのに、こんなにも収入が少ないの?
というのも、彼らの収入は1kgあたり日本円にして約30円。
聞いたことはありましたが、改めて聞いて衝撃を受けました。
これは国際価格の変動や消費者の元へ届くまでにかかる中間コストの存在が影響しており、この問題はルワンダだけでなくその他世界中のコーヒー豆生産国で課題となっています。
しかしそんな中でも「より良いコーヒーを作り、より豊かな暮らしを目指そう!」彼らのそんな思いが彼らの目標や話を聞く中で伝わってきました。
最後に
私はこの旅を通してより一層コーヒーが好きになり、「生産者のコーヒーに対するこだわりや背景にある文化を多くの消費者に伝え、逆に消費者の感想や様子を生産者に伝えるような旅をしよう」と決意しました。
それと同時に普段の暮らしをいつもとは異なる視点で見ることの面白さにも気づきました。
普段飲んでいるコーヒー、国によって味は違います。
しかし、違うのは国や味だけではありません。作られている環境、作っている生産者なども全く違います。
そして、その作られたコーヒーを飲んでいる消費者も一人一人違います。
すべてのコーヒー生産者の方々には
「より良いコーヒーを作りたい、そしてもっと多くの人に自慢のコーヒーを届けたい!」
「どんな人が私たちのコーヒーを選び、飲んでいるのか知りたい!」
というような共通の思いがあるのではないでしょうか?
これはコーヒーに限ったことではありません。
米も野菜もそして果物でさえ、みなさんの普段口にするモノの背景には生産者の思いがあります。
そんな背景に目を向けることはあなたのいつものコーヒーや食事をよりいっそう楽しくするでしょう。
これを読んだあなたが少しでもコーヒーやその他のモノの背景に興味を持っていただければ嬉しいです。
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