タンザニアと日本、学校の5つの違い〜セカンダリースクールでのボランティア〜

ザンジバルのセカンダリースクール。

 

そこでのボランティア活動を通して知った5つ野違いについて書かせていただきます。

 

☆タンザニアの東に位置するザンジバルのこの学校は、島で田舎のため、小中高校を兼ねている。

 

 

Contents

  1. 学校施設の違い
  2. 衛生面の違い
  3. 授業の違い
  4. 先生の給料の違い
  5. 生徒の望むものの違い
  6. まとめ

 

 

☆初めて学校を訪れる時の様子

1.学校施設の違い

・窓と電気のない校舎

普通に窓がない。もちろん日本のようにエアコンなどありませんから、たしかに風通しがいい。

 

ここにいる時にひどいスコールはありませんでしたが、もちろん雨は入ってきます。

 

日本と比べればやはり教室内は暗かった。

 

・教室の床

教室の床は土でした。

机やイスもずいぶん傷んでいました。

 

・黒板

壁に埋め込まれている。

チョーク入れや黒板消しもない。

 

・制服

男子はシャツ。女子はヒジャブ。ブルーのズボンやスカートも制服。

 

サハラ砂漠にはサハラブルーがあると教えてもらったがその時のサハラブルーと同じ美しい青。

 

さすがに大量のイスラム教のヒジャブの生徒には最初は圧倒されました。

 

・バイク登校

小中学生らしき男の子2人。

バイクに乗って学校へ。

普通に2人乗りで帰って行きました。

 

ベトナムも高校生がバイクで普通に通学していたし、カンボジアではバイクは自転車と同じ扱いで小学生でも乗れました。

 

タンザニアもそんな感じでしょうか💦

ちょっとした驚きでした!

 

・足りない施設

理科の実験室がないことを先生も生徒も悲しんでいました。日本ではあたり前でしたが、音楽室、図書館、パソコンなどのコンピューター室などもありませんでした。

 

体育館のような大人数が集まる施設もなく、ある時、学校の保護者会はグランドの大きな木の下で行われていました。

 

☆真ん中の木の下で後日、保護者会!

 

2.衛生面での違い

・トイレ

 

500人以上の生徒がいる中で、トイレは男女3つずつしかない。この学校の先生はこのことをなんとかしないとと頭を抱えていました。

 

☆男子トイレ

☆壁には○○○を拭いた形跡

・ゴミ捨ての考え方

 

基本どこでも捨てる。燃やせるものは燃やす。火事とか気にしないのかなと少し心配。

 

☆タンザニアのゴミのある道端

ザンジバルのゴミのある道端

 

☆学校でゴミ拾いの風景

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☆拾ったゴミを走って捨ててくれました!

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・学校の保健室兼、UZI島の病院

 

医者は全く足りていない。

看護師がたまに訪れるくらい。

 

☆この学校の保健室の様子
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☆健康に関するポスター

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設備もずいぶん古い。

 

日本の保健室や病院などの医療設備とはかけ離れた現状を目の当たりにしました。

 

☆診察台
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☆暗いベッドのある部屋
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3.授業の違い

・教科書や参考書

 

教科書や参考書は先生の分がやっとあるといった感じ。

 

この学校では、子どもたちの分はない。

 

授業や黒板を利用して、最大限活用しているといった様子でした。

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・長めの休み時間

 

先生が足りず、授業ができず、外で遊んでいることも多々ありました。

 

日本なら、先生が授業忘れていると生徒達は喜ぶことがよくありますが、タンザニアではずいぶん深刻な問題点に思えました。

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4.先生の悩みの違い

・先生の悩み

 

先生が足りない。特に英語の先生。

 

この島のみんなに仕事がないから、英語を身につければ観光に関わるいい仕事ができるからなんとかしたいと言っていた。

 

・先生の給料

 

月給は2万円だと言っていました。

 

タンザニアは平均月給が100ドル以下(約13000円以下)なので、先生は良い方。

それでも生活はギリギリだと言っていました。

 

日本の先生は、忙しすぎることが悩み。

 

先生の悩みもずいぶん違うもの。

 

☆先生同士の対話

 

5.生徒の悩みの違い

『僕たちには先生が必要なんだ。』

 

15歳の青年の言葉。彼は将来、医者か学校の先生になりたいと教えてくれました。

 

だからこそ、僕たちには学校の先生が必要なんだと言う彼の言葉が胸に刺さりました。

 

日本にいた時、こんな言葉に出会ったことがありません。

 

☆肩を組んでるのがその15歳の青年
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6.まとめ

テレビでしか見たことのなかったアフリカ。

 

そのアフリカのタンザニアの学校へ行き、日本との違いを肌で感じてきました。

 

たくさんの違ったこと。

違いを知るからこそ

本当に大切なこととは何か?

 

違いを知るからこそ

豊かさとは何なのか?

 

自分の凝り固まった考えを

いい意味で壊してくれました。

 

そして

みんなと同じがいい。

みんなと同じでないといけない。

どうしても偏って見えてしまう今の日本。

 

新しい視点をいただきました。

 

また日本との違いを知るからこそ

実は共通していることも見えてきました。

 

誠実であること

親切であること

笑顔で過ごすこと

人生を楽しんで生きること。

 

共通しているものはきっと

人間として大切な部分。

 

 

そんな気がします。

 

うちの高校生にも

アフリカ・タンザニアの様子を

伝えてあげたい。

 

心を楽にしたり

感謝の心を育み

生きることが楽しくなる

そんなきっかけを与えてくれるはずです。

 

日本とは違った生き方。

日本とは違った教育。

日本とは違った豊かさがそこにはありました。

 

写真は学校のグランドでサッカーした時のもの

国際ボランティアチーム 対 ザンジバルチャンピオンチーム

3対1で勝利!!

一応、決勝ゴール決めました(^^ゞ
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