こんにちは、たくてぃです。
前回の記事はこちら↓
今回、第二弾ということで自分の南アフリカでの国際協力活動について感じたことをメインにお話したいと思います。
僕の詳しい国際開発の概要については僕のブログを見てくれるとわかると思います。
こんな真面目に書いている自分にマジでびっくりしています(笑)
活動内容と現地の状況
僕は南アフリカに滞在する一ヶ月間、サッカーのコーチングとクラウドファウンディングを通してタウンシップの子供達にサッカー用品を届ける活動をしました。
活動について述べる前に自分の活動場所について軽く触れたいと思います。
日本に住んでいる私たちにとって、タウンシップとは聞き馴染みがない言葉です。
簡単にいうならば、スラムが最も近い表現かもしれません。私の場合、第一印象はカオスでした笑
地べたには人が座り込み、野良犬が歩き回り、ゴミが散乱し、アルミ板で継ぎ接ぎされた粗末な家が立ち並んだ光景はまさに”The Chaos”笑
極め付けは銃声でした。
サッカーのコーチングをしている際に銃声が聞こえてきて練習を中止しなければならなくなったりするなんてことがありました。
全ての環境や出来事が自分の想像を超え、情報過多で処理しきれませんでした。
日本ではしっかり動く信号があったり、水道をひねれば水がしっかり出ますが、そのような設備は整っていないので
いかに日本が幸せな国であるか
実感しました。
この後、僕の価値観は180度変わることになります!笑
まずはサッカーのコーチングについてですが、小学校の授業、現地のサッカーチーム、NPO法人のAfter Schoolで活動させていただきました。
主な内容は各年代の子供達に合わせてメニューを組み、小学校は毎日、NPO法人は不定期に、現地のサッカーチームは木曜日にコーチングをしていました。
次にクラウドファウンディングについてです。
当時、現地の子供達はサッカーをまともにできないほどの用具不足、設備不足でした。
少年達は外の世界を知る由も無いので自分達の状況を受け入れてサッカーを楽しんでいました。しかし、自分から見たら決して彼らの状況は良いものではありませんでした。
「俺はルカクになる!」
〜純粋無垢な子供に魅せられて〜
到着間もない頃は南アフリカの大きな社会問題を目の前にして、大きなことを成し遂げようと焦っていました。しかし、たかが1大学生である上、スキル、知識もない、滞在時間も少ない自分にやれることは限られていました。
そんな中、サッカーを通してある少年の言動に気づかされました。
『俺はルカクになる!
ルカクッッッー!』
(ルカクはサッカー選手の名前です)
若干、綺麗事なのかもしれませんが、彼の言動は自分に大きな衝撃を与え、
自分にできる限りの事をやろうと考えさせてくれました。
「大きなことを成し遂げる必要はない
小さなことから解決すればいいと」
そう思わせてくれました。
その少年達は脛当てを貸しあったり、今にもパンクしそうなサッカーボールで練習をしていました。その他にも練習場に不法投棄がされていたり、芝生も手入れされていませんでした。
『サッカー選手を目指す。』
こんな普遍的な夢を社会問題のせいで妨げられるのは理不尽じゃないかとそんな思いでこの活動を始めました。
素晴らしい文化
最終的に、現地サッカーコーチとともに地域サッカーに貢献し、サッカーボールを含めた30以上のアイテムを届けることができました。
当時の達成感と彼らの笑顔は一生忘れることができません。
行動するという意義、1から作り上げるという難しさを実感しました。寄付してくれた方々も信じられないくらい優しい方々で帰国後に会えた方もいました。
現地の人々から強く感じたのは温情です。
こんな何処の馬の骨かもわからないような日本人に彼らは献身的に協力してくれました。特にリターン動画のために作ったポスターは今でも強烈に印象に残っています。
現地にいる方々、約10人ほどで作り上げ、知り合いじゃない方も手伝ってくれました。
感動しすぎて泣きそうになったのも今ではいい思い出です。
単純にカオスだとか負の遺産だとかそういうことではなく、彼らには彼らのコミュニティがあり、素晴らしい人間関係を構築して助け合い、生きている。
情報発信者はネガティブとして捉えられる部分を安易に強く押し出してしまわないようにしなければならないと思いました。
私たち第三者は、どうしても社会問題だと決めつけがちですが、こうしたものを頭ごなしに悪く捉えるのではなく、彼らの文化として捉えていくべきだと思います。
子供達が昼休みにクラウドファウンディングで買ったサッカーボールを使い、一緒に練習する。
今まで自分勝手に生きてきた自分には新鮮でした。
当たり前のことができていないこの現状を私たちは知る術がありません。
少しでもこの記事を通して、南アフリカの現状を知っていただけると嬉しいです。