アパルトヘイト元被投獄者Ex Prisonerが語るその真実、我々はどう向き合うべきか。

 

 

今年の春、南アフリカ共和国を訪れて感じたことや思ったことをお伝えしています…

今回は第2弾!!

前回はケープタウンの実情についてお話ししました。

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今回はアパルトヘイトという南アフリカを代表する歴史の一部について私が研修を通して感じたことをお伝えします。

アパルトヘイト

南アフリカの歴史というとまず思い当たるのがアパルトヘイト。南アフリカを代表する負の歴史とも言えるこの人種差別は現在表面上は無くなっています。

あの有名なネルソンマンデラがこの制度を撤廃してから現在に至るまで、その差別は姿を消しつつあります。

しかし貧富の差は確実に人種間に差をもたらしています。私はケープタウンで富裕層と貧困層の居住地域を訪れましたが、貧困層の居住区域では黒人が大多数を占め、白人はほとんど見かけませんでした。アパルトヘイトは撤廃されてもそう簡単には超えられない壁が黒人と白人の間にはあるのだと実感させられます。

アパルトヘイトとそれが後世に残した悪影響はかなり大きいものです。いったん根付いた差別感情はそうそう簡単に消えるものではありません。

 

 

しかしその一方でアパルトヘイト時代を牢獄で過ごしたex-prisonerの方からは思いがけない言葉を聞きました。

今回のプログラムではロベンアイランドで投獄されていたその方のお話を聞ける機会があり、その貴重な体験を無駄にしないよう、メンバーで様々な質問をさせてもらったのですが、その方が次の日にロベンアイランドに行くという話を伺っていた私は、ロベン島に帰るというのはどういう心境ですかと尋ねました。正直、きっとなかなか辛い、もしくは複雑な心境だろうなと思いつつ、そういった答えを半ば期待していたところもあったのですが、その方がおっしゃったのは、自分のホームに帰る気分だ、という言葉でした。あまりにも意外でそこいにいた全員が驚いた様子でした。

 

私たちが学校でアパルトヘイトと聞くと、南アフリカで実際に歴史上あった忌み嫌うべき出来事の1つとして記憶されるでしょう。しかし、実際アパルトヘイト中もその後の状況も知らない私たちにはその本当の姿を見ることはできないのかもしれないと思いました。

 

 

アパルトヘイトがもたらしたものはその制度による当時の差別行動ではなく、アパルトヘイト時代後も今に至るまで続く人々の意識下もしくは無意識下にある差別感情です。

さらにその差別はあってはならない理不尽極まりないものでもあります。その意味でアパルトヘイトは許されざる制度でしょう。しかしそういった決めつけは良くないのかもしれません。

 

ex-pisonerの方の話ぶりからは、アパルトヘイト時代の自分の状況を単に思い出したくないつらい記憶としてではなく、マイナスだけでは終わらせないそんな雰囲気がありました。

アパルトヘイトは負の遺産であり、それは断じて変わらないのですが、もしかしたらこの制度は違う側面からも見られているのかもしれない。そして違う一面を持っているのかもしれない。そう感じさせられた研修でした。

 

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