大都会と巨大スラム!現役協力隊がみるケニアの姿【ナイロビ編】

 

地球のみなさんこんにちは!

 

ケニアで青年海外協力隊として活動している平岡です。

 

みなさんは『ケニア』と聞いて何をイメージしますか?

 

大草原の野生生物?

 

赤土の乾いた大地?

 

マサイ族?

 

確かにどれもケニアですが、これだけがケニアではありません!

 

私が住んでいるケリチョは緑が豊かですし、東のモンバサには美しい海が広がっています。

 

紹介したいところがたくさんあるのですが、まず今回はケニア最大の都市ナイロビを紹介します。

本当にアフリカ?ケニアの首都ナイロビ

 

じゃーん!これがナイロビです!!

 

高層ビルだらけ!近代的!思った以上に都会じゃないですか?

 

世界中の大企業や国際機関が集まり、ケニア経済の中心となっている街です。まさにケニアのウォール街!(ウォール街ってどんなところか知らんけど。)

 

街中に人とモノが溢れ、賑やかで活気に満ちています。


大きなショッピングモールがいくつもあり、ナイロビで手に入らないものは無いんじゃないかと思うほどです。

 

ナイロビでは食事にも困りません。私の住んでいるケリチョには無い、日本料理屋さん、中華料理屋さん、韓国料理屋さん、タイ料理屋さん…さらにはコールドストーンプラネットヨーグルトなど世界に展開しているアイス屋さんもあります!!

 

これが本当にアフリカなのかと目を疑うほど。

 

正直、ナイロビに行くと自分がアフリカにいるということを忘れてしまいます。

ナイロビのもう一つの顔

 

一方でナイロビは別の顔も持ち合わせています。

 

ナイロビが発展した街であることは間違いないのですが、誰もがその恩恵を受けているわけではありません。

 

ナイロビは貧しい人々が暮らす地域、いわゆるスラムも抱えているのです。しかもスラムの人口は増加傾向にあります。

 

いくつかあるスラムの中でも一番有名なのは、東アフリカ最大と言われているキベラスラムです。

 

この写真はキベラスラムで撮影されたものです。この光景がさきほどの高層ビル群の近くに広がっています。

 

正確な人口は把握されていませんが、60~120万人だとか、ナイロビの人口の半数以上だとかがキベラスラムで暮らしていると言われています。

 

キベラスラムには人が密集し、そこら中にゴミが捨てられていて、排水は垂れ流し。生活環境としては劣悪です。

 

しかし水のタンクが点在しており、電気が通っている家もあるとのことで、快適に暮らしている人もいるそうです。

 

キベラスラムの住人は、地方からの出稼ぎが多いとのこと。

 

ナイロビまでの片道の交通費を稼いだらキベラスラムを目指します。キベラスラムに着いたときには一文無しですが、同じ地域出身のキベラスラム在住の先輩たちが面倒を見てくれるそうです。これぞケニアに古くから根付いているHarambee(助け合い)の精神

 

一攫千金とまでいかずとも、豊かな暮らしを夢見てナイロビにやってくる人が多いと思います。しかし実際には厳しい生活を余儀なくされている人も多く、なかなかスラム生活から抜け出すことは難しいようです。

 

ただし中にはたくさんお金を稼いでいても、スラムでの暮らしが心地よいためにスラムから出ない人もいるそうです。

 

※上記のスラムに関する情報はケニア人の同僚や、キベラスラム在住の知人のケニア人から聞いた話です。

 

一言では語れないケニア

 

ナイロビという一つの街だけでも『大都会』と『巨大スラム』という複数の顔を持っています。さらにナイロビには野生生物のいるサバンナも広がっています。冒頭のキリンの写真はナイロビで撮影したものです。

 

ケニア全土を見渡してみると、常夏の地域、乾燥地帯、雨が多い地域、危険な地域、難民保護区、野生生物保護区…いろんなところがあります。

 

「ケニアってどんなところ?」と聞かれても、ケニアを一言で語ることはできないのです。

 

さらにケニアには40以上の民族が暮らしています。有名なマサイ族はケニアの全人口のたったの1%です。(2%という説もあり。)

 

それぞれの民族の特徴も全然違うので、『ケニア人』と一括りにして話すことも難しいのです。

 

多様な顔を持つケニアでの暮らしは毎日新しい発見があます。

 

まだまだ知らないことがたくさん!紹介したいこともたくさん!

 

これからも私が見たケニアの片鱗を少しずつ発信していきます!

 

私のブログにナイロビで出会える動物について書いています。

 

動物好きの方は是非ご覧ください!

 http://earth-life.net/blog-entry-10.html

 

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