インド洋に浮かぶ日本からは遠い国・・・

 

前回の記事ではそんなマダガスカルのアジア的な側面と魅力について紹介しました。

 

不思議な国マダガスカルについて少しは知っていただけたでしょうか?前回、マダガスカルは世界でも5番目に貧しい国と紹介しましたが、特に農村部の貧困は深刻な問題です。そんな中でも人々はそれを感じさせないほど、明るく、力強く生活を送っています。今回はマダガスカル農村部の生活をご紹介します。

 

農村部の家

マダガスカルの農村部の家のつくりは地域によって違っています。私の住む東海岸沿いは、基本的に家は木と葉っぱでできていて、雨が地面に溜まっても大丈夫なように高床式になっています。

 

中央高地地域ではレンガや土でできた家が多いです。家の中にはベッドや机、椅子などの家具がありますが、台所(かまど)やトイレは外にあります。トイレやシャワーは多くの場合ないため、近くの川で身体を洗い、さらに洗濯や食器洗いも川で行います。ちなみに都市部・農村部限らず、そこら辺の草むらで用を足す人がたくさんいます。

これは家ではなく「オテリ―」と呼ばれるちょっとした食事をするところ。木のつくりは家と同じです。

 

家族

日本は核家族の家庭が多いですが、マダガスカルはとにかく子どもがたくさん!現在の平均数は1家庭に45人のようです。

 

これでも減ったようで10年前は子どもが10人いるのが普通だったとか。それには訳があって、乳幼児の死亡率が高かったため、生まれても成長できる子どもの数が限られており、将来の働き手を多く確保するため子どもを多く生んでいたよう。ただ、以前として若い女の子が子どもを産む率が高く、2017年のユニセフのデータによると41%の女の子が18歳以下で結婚しています。そのためコミュニティで助け合って子どもを育てます。

 

食事

マダガスカルの主食は米!毎日3食、米を食べますが、おかずは大変少ないのが問題です。おかずの中でも人気なのがキャッサバの葉をつぶして、味付けをして煮た「ラヴィトゥトゥ」。少量の豚肉と一緒に食べられています。味はお茶の葉のような少し苦みのある味・・・日本人の間では好きな人と嫌いな人がいるようです。

ラヴィトゥトゥの葉をつぶす女性

 

また、マダガスカル人は3食の食事の合間に小さなお菓子をつまむのも大好き。「ムフ」と呼ばれる小麦粉でできたパンのような食べ物や揚げ物など種類は様々(でも大抵油っこいものが多い!)。それを練乳とたっぷり入れたコーヒーと一緒に食べます。

「ムフ」の一種

 

仕事

マダガスカルの人口の80%以上が第1次産業に従事しているため、農村部の人口の多くが農家です。農家と言っても自然災害や病気の流行などの予期せぬ事態に備えて、彼・彼女らは様々な生計を立てる術を持っています。

 

例えば、日本のように1つの農作物を大規模に育てるのではなく、複数の農作物を少量ずつ育てて、自分の家で食べる分を取って、その他は売ります。それと同時に鶏を飼い、少しお金があれば豚や牛を育てます。また、週末や果物が多く採れる時期には果物の加工工場で期限付きの仕事をします。砂を運ぶ仕事等もあり、日当は約5,000アリアリ(約150円)だそうです。

木と葉っぱでできたかごに入っている新鮮なライチ。採れたてはこんなに赤いんです!ちなみにライチの季節は10月頃から。約2週間ほどでライチを輸出するため、工場は1日中夜中も稼働。この2週間で1年の収入が決まります。

 

いかがでしょうか?マダガスカルの農村部の生活、少しはイメージがつかめたでしょうか?

 

日本とは全く異なる、電気や水が不安定で食べ物も少ない生活・・・そんなイメージを持たれた方もいるかもしれませんが、ここには自然災害等の逆境の中でも力強く、時には戦略的に生き、物質的な豊かさが幸せとは限らないということを体現している人々がいます。これは現地で生活をしてみないと分かりません!マダガスカルでなくても、ぜひ一度アフリカの農村部での生活、体験してみてはいかがですか?

 

おまけ:都市部の生活

今回は農村部の生活についてご紹介しましたが、都市部ではまた違った一面が見られます。もちろん、水や電気が不安定、道路が悪い、映画館がない、等々の不便もありますが、近年は外国人にとっても住みやすいように変わってきています。

 

私の住むマダガスカル第2の都市には外国人の人口も多く、街にはフランス系スーパー、多国籍レストラン、ジム、50メートルプール、乗馬場、音楽イベントなどがあり、週末には少し遠出をしてサーフィン、シュノーケリングなどを楽しめます。

外国人が多く集まる海沿いのレストラン

 

音楽イベントの様子。出演者はマダガスカルでのトップ歌手シャインとデニス