カバンをギュッと抱え警戒する私を、現地の彼らはどう思っているのだろう

こんにちは!高校2年生の平林るりです。

私は、今年の3月、エチオピアに1週間学校のスタディーツアーに参加しました。

 

その時に感じたことを、1つ目の記事に続き、2つ目の記事で「出会い」について書いていきたいと思います。

 

最初の記事を読まれていない方はぜひ読んで見てください!

 

1週間のエチオピアの滞在でJICAの方や通訳さんをはじめ、たくさんのエチオピア人に出会い、様々な学びがありました。

 

そこでの出会いは一言で括れるものではなく、全てが違いました。

 

その違いというのは会う人はもちろんですが、「誰に会うか」という対象よりも、会う人に対しての「私の気持ち」の面で特に違いました。

 

そしてこれを特に感じたのが、山の上にある小学校訪問の時と、現地のローカルマーケットの方たちとの出会いという2つの経験をしたあとでした。

 

山の上の小学生との出会い

都市部から2時間の移動

スケジュールでは山の上の小学校訪問が先でした。

 

ホテルから数台に分かれて車に乗り、山の上にある小学校を目指して、あまり整備されていないガタガタな道路の上を走りました。

街中を抜け30分ほど移動しただけで、周りは木で囲まれ、隙間から首都アディスアベバの街並みが見渡せる程標高の高い所まで移動しました。

 

街では公共サービスが充実しているのに比べ、少し運転しただけで周りは森でお店も離れた所にポツポツと建っているだけで、この差にとてもびっくりしました。

 

もともとエチオピアは標高が高いのに加え、さらに坂道をどんどん上に移動していったので、空気も薄くなり、途中で車を降り坂道を歩きましたが、すぐに息が切れました。

 

ここで少し雑談になってしまいますが、マラソンだとアフリカの選手はとても強いですよね。

こういうプロ選手は標高の高い所で坂道を走って体を鍛えるから本番ではもう少し酸素が多くて走りやすい、だから強いんだそうです。

 

これは1週間通訳をしてくださり、しかも日本に留学し駅伝の出場経験もある方からのお話だったのでなるほどと思いました。

 

走行中は他にも大量の木の枝を背中に担ぎ歩くおばあちゃん、お店を出している人やヤギなどの動物の群と一緒に歩いているおじいちゃんなど現地の方の生活の様子が間近で見られました。

 

小学校に到着!

 

そうして2時間ほど走行し目的地に到着しました。

着いた瞬間すぐに子供達は車の近くに寄り、私たちと一緒に走りながら迎えてくれました。

 

着いたら校長先生に挨拶をし、事前に用意した大縄やフリスビーなどの遊び道具をプレゼントし、小学校の歴史について学びました。

 

それが終わると私たちがとても楽しみにしていた、子供達との遊ぶ時間でした。

 

着いた瞬間から「早く遊びたい!」という気持ちでいっぱいだったので、いざ交流できるとなると逆に少し緊張してしまいました。

が、そんな気持ちも子供達の可愛さ、優しさ、元気な声や笑顔で一瞬で吹き飛びました。

 

むしろ緊張して子供達と距離を取ってしまう方がもったいないくらいです。

子供達は私たちよりも人との関わり方を小さいながら自然と出来ていて、肌の色、言語、文化が違うからと言って距離を置くことは一切ありませんでした。

 

むしろ私たちが子供達からのフォローを受けて関われたと言っても過言ではないくらい積極的に話しかけてくれました。

お互い知らない言葉で話しているにも関わらず、話が途切れなかったのを今でもよく覚えています。

 

鬼ごっこやサッカーと体を動かすアクティビティから、まだ走れない小さい子ども達と床に座りながら話したりと、その子たちの年齢に合わせて遊びも変えながら交流しました。

 

 

学校にはブランコや滑り台などの遊具もあり、代わりばんこで押し合いながら遊んでいるとあっという間に時間が過ぎていきました。

 

途中先生に「集合して!」と呼ばれたにも関わらず、子供達と遊びたいという気持ちが勝り少し長く遊んでしまう程でした。

 

インジェラ作りに挑戦!

 

お昼の時間は、エチオピアの伝統料理のインジェラを作る体験をしました。

小屋の中で枝や草を使って火を燃やし、液状の生地を丸い鉄板に流しクレープと同じような焼き方で作りました。

 

流し込む時に生地の薄さが均等にするのが難しく、見るのと実際にやるのでは全然違いました。

 

衛生面上、私たちはそれを食べることはできませんでしたが、現地の方に昼食として食べていただきました。

 

また話が少し逸れますが、ほとんどの子供達が学校に来る理由は、昼食が無料で提供されるからです。

家でご飯を食べるのが難しい家庭の子供達にとって、学校でただでご飯が食べれることは本当にありがたいことなのです。

 

なので、ほとんどの子どもは午前中学校に来て勉強をし、お昼を食べたら午後は家に帰って親の仕事を手伝うそうです。

 

私たちは、現地に住んでいる日本人の方が用意してくださったおにぎりと、学校に来る途中にあったマーケットで買ったバナナやお菓子を食べてお昼を済ませました。

 

子供達とお別れをする際、車に乗り込んで少しずつ走っていたら、すぐ横を子供達が笑顔で走り、追いつけなくなるまでバイバイと手を振ってくれて私の心は温かいホッとしたもので包まれました。

 

 

子供達の笑顔は、彼らからのとびっきりなプレゼントで忘れられません。

そうして帰りも2時間走行するのかと思いきや、行きは山の景色などを紹介してくれたため遠回りをしたそうで、帰りは40分くらいで街の中心に帰ることができました。

 

ローカルマーケットでの出会い

午後は現地のローカルマーケットのシロメダマーケットに行き、それぞれお土産などを買いました。

 

色鮮やかで数多い商品が並びたくさんの人で賑わっている道沿いを、私たちはスリがいるかもしれないから、ということでドライバーさんに頼み荷物を車に置いて貴重品だけしっかり身につけ歩きました。

 

最初はエチオピア伝統の布を見ました。これは薄い生地でできていて様々な色や柄があり、ストールにしたり何かの上に敷いたりできる布です。

 

全て人が糸を1つずつ専用の機械で織っていて時間と手間がかかりますが、その分綺麗で作った人の気持ちが伝わってくるようです。

 

 

他にもアクセサリー、Tシャツや小物入れなど種類豊富でとにかく色が綺麗です!!

1つあたりの値段はそれほど高くなく、ローカルなところだからかなのか値段の交渉で値切っている光景もよく見ました。

 

途中靴磨きをする男の子が来て、「靴磨きはどうですか?」と聞いてくれました。

お願いしますと言った友人たちの靴はみるみる綺麗になっていき、元の色になり楽しそうに会話が弾んでいました。

 

2つの出会いの違いはどこにある?

 

一通りこの2つの体験を書きましたが、ここからが本題です。

 

この2つの出会いの違いってなんなの?ということです。

 

私も先生に言われるまでは何も思っていませんでしたが、言われた時、私は「あっ」と声に出しそうになったくらいこの違いに気づかず、どうしようもできない自分の無力さを感じました。

 

私たちが小学校の子供達と会った時は自分の素を出しウェルカムでオープンな気持ちで接していました。

これも心を開いてみんなと遊べるようにしないととかは一切考えずに自然にやって接していました。

 

それに対しシロメダマーケットでは、カバンを車の中に置いて、貴重品は気をつけないとスリに遭うという緊張感や警戒心がある上でお店の人や現地の人と関わっていました。

 

この警戒心というのは、私たちの気持ちなので、周りの人には目で見えないけれど、エチオピアに行く前、過去のスタディーツアーでこのマーケットに来た時の写真を見た時とは違う光景で、私はそちらの方にさらに心がモヤっとしました。

 

それはどういう光景かというと、カバンを自分の体の前にしてぎゅっと肌から離さないようにと腕でしっかり持っている写真でした。

 

もちろんこれを最初見た時は、何も思わなかったけれど、後から考えてみると考えさせられる光景です。

 

それはなぜでしょう。

 

現地にいる人にとっては、私たちが最初で最後に会う日本人かもしれません

それなのにカバンを前にして、明らかに警戒しているよとアピールするかのような体勢では、エチオピア人も不快に思うのではないでしょうか。

 

私たちが荷物を車に置いて、ドライバーさんに見てくださるようにと頼んだのも、同様に危ないから置いていきなさいと生徒が言われている光景を見たドライバーさんは、どう思うでしょうか。

 

あ、私たちは危ないと思われている、安心できるわけではないんだとショックや不快さ、それから日本人のイメージとして自分達に対して安心感があるわけではないのかと思わせてしまったのではないでしょうか。

 

現実的に考えれば、実際にスリは起こるわけでこうせざる終えない状況であるのは仕方がないことです。

 

本当は心を完全にオープンにして現地の人ともっと距離を縮めて接したかったけれど、それができない矛盾に私の頭の中は罪悪感やどうしたらいいだろうという素朴な疑問がグルグル回っていました。

 

小学校の子達との出会いのように大人に対しても純粋に何も考えなくていい、別の形で出会いたかったと思います。

しかし彼らにこうやって会ったからこそ今自分が考えられているので、決してこの出会いが悪かった、無駄だったとは一切思いません!

 

現地の方々がいたから今の私の考えがあってこれから生きる糧になります。

 

今はまだ完全に安心できる社会ではないけれど、これから自分たちで変えられる可能性は無限にあります。

 

出会いについてこれほど深く考えたことがなかったけれど、たった1つのきっかけでたくさんの考えや想いにに至ることができました。

 

まだまだエチオピアでの経験を全て綺麗に消化して整理することができないけれど、少しずつ文字にし、高校生の1人が考える考え方を発信できたらいいなと思います。