こんにちは!こちらは私が書かせて頂いている連載の最終回となります!
何についての連載なのか気になった人は是非こちらの記事を読んでみてください!
さて、高校生としてエチオピアに行った私ですが、1週間のスタディーツアーより何より大変だったのは帰国してからでした。
たくさんの物を見て、感じて、「これから何をするべきか」、何回も自分に問いかけました。
でもその答えを見つけるのは、私が思っていたより難しかったのです。
エチオピアにはまだ生活が苦しい人もいます。もちもん私は彼らの力になりたいです。
でも彼らが本当に必要なものは何か、私には分からなくなってしまいました。
お金が必要なのか。いくら必要なのか。
それとも物質的なものがいいのか。それは医療器具か勉強道具か洋服か。
いやもっとソフトな支援が必要なのかもしれない。技術とか教育とか?
高校生にできることってあるの?
考えれば考えるほどにわからなくなって行きました。
そして自分がエチオピアに行った意味さえ分からなくなってしまいました。
もがいた夏休み
エチオピアから帰国後、新学期が始まり、まるで私はエチオピアに行かなかったのでは?と思うほどに日常の日々が過ぎ去って行きました。
自分では何かアクションを起こさなければとは思っていたものの何もできずにいました。
そこで気付かされたのが、いくら考えていても行動に移さなければ誰にも伝わらないということです。
他人からすれば結局は何もしていないのと同じ。
せっかく志望理由書を書いて学校の代表として選ばれエチオピアに行かせてもらったのに、何も還元できない。
それが悔しくてたまらなくなって、夏休みには絶対自分ができることを見つけようと決意しました。
- 高校生対象のサマープログラムに参加して自分を見つめ直してみたり
- 周囲の人にエチオピアスタディーツアーのことについて話てみたり
- アフリカと繋がりがある人にお話を聞きに行ったり
- プロジェクトを立ち上げている人のことを調べて、活動をチェックしたり
様々な方向から「今自分にできること」を探しました。
ちなみにこの記事は、そのリサーチの中でAll About Africaのことを見つけ、書かせていただけることになったのです!
普段は勉強や部活が忙しく、時間がある夏休みに始めなくてはという想いが強かったので、私はすごく焦っていました。
色々なことをしてみましたが、とうとう「今自分にできること」を見つけられずに夏休みは終わってしまいました。
仲間の言葉
そんな私に転機が訪れたのは、帰国してから半年後のことでした。
学校が始まってしばらくすると、エチオピアでスタディーツアーについて学校で報告する機会をいただきました。それはスタディーツアーに参加した者の中から、3人が自分の思ったことや感じたことについて発表するというものでした。
「私はエチオピアについてまだ何も知らない。だから学ぶことから始めようと思う。」
当日、発表者の中の1人が放ったこの言葉にすごく感銘を受けました。
私はこの一番大事なことを見失っていました。
私のエチオピアスタディーツアーでの一番の学びは「私は何も知らない」ということだったのです!
エチオピアで実際に自分の目で見て、確かめて、少しは分ったつもりになっていました。でも実際はほとんど何も理解していないまま日本に帰ってきていたのです。
エチオピアのことも、日本のことも、世界のこともまだまだ知らないことばかり。
何をすればいいのか分からなかったのは、何も知らなかったからだったのです。
だから私は勉強をすることこそが「今自分にできること」だと思いました。
私の、これから
勉強することでいつか何かが見えてくるかもしれない。
そんな希望を持って、今はたくさんの切り口から世界を見つめようとしています。
以前JICAで働いている方に頂いた、こんな言葉を思い出しました。
「僕はいまだに分からない。実際に海外に出てみても、分からないとこばかり。だから君たちは今持っている疑問を一生考え続けることになるよ。」
確かにこの世界は複雑で正解なんてなかなか見えないけれど、近くことはできると思います。
私はこれからもたくさんのことにチャレンジして視野を広くもち、いつかエチオピアでの経験で誰かを救うことができるようになりたいです。
そして「今自分にできること」と「今自分がしたいこと」が一致するように、自分の可能性をなるべく広げて行きたいと思います!