こんにちは!山本在(やまもとある)と申します。
アフリカ南部にあるマラウイが大好きな私は、西アフリカ・ベナンでの記者修行を通して「取材」にハマりました。その記者修行での経験を書きたいと思います。
マラウイのこと、全然知らなかった。
これは10日間のベナン滞在を終えたとき、私の中に生まれた感情です。マラウイに2回も行って、日本でもマラウイを知る努力をしていたつもりの私がこんな風に思った理由を読んでいただければ嬉しいです。
この記事の目次
ベナンで私が経験したこと
私がベナンで経験したのは記者体験プログラム(https://www.ganas.or.jp/news/20191021gmc-benin/)です。
9泊10日のプログラム期間、ひたすら取材と記事の執筆を繰り返します。国際協力と途上国にフォーカスしたNPOメディア「ganas」(https://www.ganas.or.jp/)の編集長の指導のもとで完成した記事はganasにアップされます。
私は2019年春、大学4年生を目前にして参加しました。
取材先は地元企業の経営者、服の仕立屋、キリスト教の一派のエバンジェリズムの牧師など。計6件の取材をさせてもらいました。
3年目でフランスに輸出するスタートアップ企業を取材
私が取材にハマるきっかけになったのが、オイルを生産しているスタートアップ企業への取材です。
この会社ではボディーケアや調理用のオイルを生産していました。
2人のベナン人が2016年に創設し、3年目にもかかわらず売り上げは右肩上がり、7人の従業員を雇っています。商品はフランスやドイツ、スウェーデンの店頭にも並びます。
こんな急成長中の企業の創設者に対して、なぜオイルを生産しようと思ったのか?どうやって事業を拡大したのか?など質問し、記事(https://www.ganas.or.jp/20190311neem/)にしました。
お客様が求めているものを生産するため、経営者自らが小売店におもむきヒアリング調査をする。最高品質の材料を手に入れるため、契約農家に自社トレーニングをほどこす。
創設者の方はこのようなこだわりを誇らしげに語ってくださいました。
「すごい!」と思ったことを伝えられる喜び
それまでの私はマラウイが大好きな反面、具体的に「こんなすごい人がいるよ!」「こんな面白いことがあるよ!」と人に説明することができませんでした。
「皆にも知ってほしい」という気持ちがあり、伝えられないことに悶々としていました。
その分、取材を通して自分が心から尊敬できるベナン人の方に出会えたこと、記事を通してそのすごさを日本の皆さんにもお伝えできたことがたまらなく嬉しかったです。
その後は取材相手の「すごい!」ポイントを見つけることが楽しく、ハマっていきました。
興奮気味に取材する私を見て、通訳をしていたベナン人のパートナーに「落ち着け」となだめられたほどです。
「行ってみないとわからない」は本当か?
記者体験をして思うことは「行ってみないとわからない、は本当か?」ということです。
ベナンにいたのはたった10日間で、あちこち歩き回ったわけでもありません。
それでも行く前にベナンのことを調べて、現地でたくさんベナン人に質問して、知ったことを整理して記事を書いたら、多くの情報を得ることができました。
ごく普通の女子大生でも「取材」だから一企業の創設者と会えました。そう考えるとベナンに「行っただけ」では分からないことがたくさんあったと思います。
マラウイのこと、全然知らなかった。
これはベナンのことをたくさん知れたからこそ生まれた感情です。
その後のマラウイ渡航では、小さなことにも疑問をもってマラウイ人の友だちに質問し、ちょっとはマラウイのこと詳しくなったかな?と思って帰ってくることができました。
もしアフリカに行くだけでは満足できず「知りたい」「伝えたい」と思っている方がいれば、ぜひアフリカでの「取材」に挑戦してみてください!