はじめまして!南アフリカで青年海外協力隊として活動している、福井崇博(ふくいたかひろ)です。
今回は海外経験がまったく無かった私が、南アに1年間住んで思った事感じた事を書きたいと思います。もし皆さんの中で
- 海外経験は無いけど海外に興味がある
- 英語話せないけど海外で生活できるの?
- 南アフリカは日本と何が違うのか知りたい
- 南アフリカって危ないの?
という方がいらっしゃれば、その方の参考になれば幸いです!
この記事の目次
プロフィール
大学卒業後、地元静岡でシステムエンジニアとして5年半働いていましたが、2017年9月に退職し、青年海外協力隊に参加しました。南アに赴任してちょうど1年経ち、あともう1年活動予定です。
ちなみに南アフリカに赴任する前はまともな海外経験がなく、学生時代の苦手科目は英語で、仕事でも英語を使う事はありませんでした。
それでもJICA訓練所での70日間のトレーニング、赴任後のJICAのバックアップ、現地の方々の助けのおかげで何とか1年間活動する事が出来ました。もし一人だったら活動はおろか、生活を送ることすら難しかっただろうと思います。
1年間南アフリカに住んでみて感じたこと
日本とはまったく異なる文化、言語、歴史、多様な人々、広大な土地に発展が著しい都市部と、すべてが新鮮!
感じた事は数えきれない程ですが、その中で特に印象に残った事は次の6つです。
①日本に対して好意的なイメージをもっている
現地の人に日本出身と伝えると良い反応が返ってきます。これは日本人の私にとってはとても嬉しい事でした!「発展している」「トヨタ」なんてイメージがあるようです。たまにブルースリーのものまねをされる事もあります(笑)。
②家族・友達を大事にしている
奥さんと5人の子どもをもつ同僚は、家族の記念日や誕生日にはプレゼントや家族サービスを怠りません。家族や友達同士での買い物も日常茶飯事、日本と変わらないですね。
③複数の言語を話せる人が多い
南アフリカには様々な民族がいて、彼らの第一言語は各々の民族言語です。ただし英語も広く使われていて、現在多くの人が英語を話せます。
南アの英語レベルは高く、英語が流暢に話せない私はタジタジです…
【世界規模の英語能力ベンチマーク「EF EPI英語能力指数2018年版」によると、非英語圏の88か国・地域の中で、南アフリカの英語レベルは第6位、日本は第49位】
こちらから引用 → https://www.ef.com/wwen/epi/
④土地が広大
とにかく広い!内陸側は特に顕著で、ずっと先まで土地が開けています。南アの面積は日本の3倍。
東のダーバンから西のケープタウンまで長距離バスで27時間かかります。これぞまさにThe・アフリカ!
⑤治安は場所によってさまざま
日本の家族や友人から「南アは治安が悪いんじゃないの?」とよく心配されるのですが、場所によって治安のレベルはさまざまです。
確かに一人で歩くと危ない場所もありますが、全体がそうではありません。派手な格好はしない、夜は出歩かないなど、身なりや行動に気を付ければ普通に生活を送る事が出来ます。
【例:ピーターマリッツバーグ】
例えば私が住んでいるピーターマリッツバーグは、派手な格好を避けていれば、日中に街中のメイン通りを歩く事が可能です。
ただし裏路地や人が少ない通り、また夜間に歩くのは避けた方が良いでしょう。ピーターマリッツバーグには大型のショッピングモールもあり、この中では安心してショッピングを楽しむ事が出来ます。
⑥経済的な格差が大きい
前述した治安にも結びつく問題ですが、アフリカの中で最も経済が発展している南アも、未だ半数以上の人々が十分な収入を得られずに生活しています。ヨハネスブルグやケープタウンといった大都市はあくまで南アの一部に過ぎないのです。
一方、街を離れた農村部では下の写真のような地域がたくさんあります。
まとめ
多様な人種と文化、街並みや大自然、とにかく魅力的な国だということが1年間住んで感じた事でした。
ただアパルトヘイト後も根強く残る差別意識、拡大する格差、悪化する治安など、まだまだ課題の多い国でもあります。残りの1年間で、もっともっとこの国の事を理解して、発信していきたいと思います。