この記事の目次
自己紹介&ベナンに住むことになった経緯
初めまして!
西アフリカにあるベナン共和国で2年弱の間(2020年12月~2022年8月)、主夫として暮らしていたマジ主夫です!
ベナン滞在前は新卒で入社した保険会社に勤務していましたが、ベナンに赴任になった妻に帯同するため退職を選択しました。
キャリアが途切れるという部分で不安はあったものの、
「家族と一緒に暮らしたい」
「英語もフランス語も大して勉強してこなかった自分が、今このタイミング以外にベナンで暮らせる機会はない!」
という気持ちが勝り、ベナンへの帯同を決意しました。
言語をうまく操れないことで苦労することが多々ありましたが、ベナンでの2年間は得難い経験となったので、今でもこの選択をしたことに後悔はありません!
今回はベナンと、そして美味しい西アフリカの料理たちをお伝えできればと思います。
記事を読んでいただいた一人でも多くの方に、アフリカではなくベナンという国を知っていただき、
「ベナンに行きたい!住んでみたい!」
「西アフリカ料理食べてみたい!」
という気持ちになっていただけたら嬉しいです。
日本以外で初めて住む国・ベナン
ベナンは南北に長く伸びた、日本の約1/3ほどの大きさで、ナイジェリアの隣に位置する国です。
首都はポルトノボですが、実質的首都機能はポルトノボから車で西に1時間ほどの場所にある海沿いの都市コトヌにあり、国際空港や日本大使館もコトヌにあります(僕はコトヌに住んでいました)。
コトヌ市など南部の都市は、1年を通して湿度が高く、30℃前後の温暖な気候で乾季(小乾季・大乾季)と雨季(小雨季・大雨季)があります。
南部・北部では景色も大きく変わり、南部は比較的平坦なのに比べて北部は丘陵に富んでいます。
僕はベナンに行く前まで、本当に恥ずかしながらベナンという国を全く知らず、またアフリカのイメージもバラエティ番組やニュースで取り上げられるようなもので作られていて、
「広大な大地に野生の王国が広がっているのかなー!!」
「貧困問題や紛争などがあってあまり治安は良くないのかな?」
といった偏ったイメージしかありませんでした・・・
しかし実際のベナンは、僕の偏りまくったイメージを壊してくれました。
ベナンに住んでみてわかった魅力
まず、道が整備されていて綺麗!
ライオンがその辺にいない!(あたりまえ)
でもヤギ、ニワトリ、たまに牛は遭遇する!
治安も良い!
在留邦人が窃盗などにあうことも少なからず発生するので、気を緩ませすぎるのは良くないですが、比較的安全に外出できるため、週末は良く散歩に出ていました。
コトヌ市内の中心エリアでも、少しわき道に入ると凸凹が激しい道があったり、街灯がない道もあったりします。
しかし僕が住んでいた2年弱の間でも、街中の風景は様変わりしていて、どんどん建物や道などが整備されています。
水資源も豊富なため魚介類も多く獲れ、また野菜やフルーツ(パイナップル、マンゴー、バナナなど)も安価に購入できるので、全く食事にも困りません。
ちなみにパイナップルは1個30~50円程度で購入でき、これがとてつもなく美味しいです!
マンゴーはこの量で約300円! ☟
僕は、アフリカ大陸はおろか日本以外の国に住んだのも初めてなので、他の国のことは分かりませんが、治安の良さや食料の面からみてもベナンはとても生活しやすい国だと思います。
あくまで主観ですが、現地の人が優しくて温かい人が多いような気がして、そこがまた生活のしやすさの一因になっていたと実感しています。
めちゃおいしい西アフリカの料理たち
ベナンを好きになった理由の1つに美味しい西アフリカの料理たちがあります。
もう、ほんっっとうに美味しい!
ベナンを離れた今でも、食べたくて食べたくてどうしようもなくなっているほどです。
まだ食べたことがない方に、少しでも美味しさが伝わってほしいので、いくつかご紹介します!
イニャンピレ
ヤム芋というお芋をお餅のようについたもので、ピーナッツソース(基本的に辛い)や、オクラのソースなどと一緒に食べます。
ヤム芋は日本ではあまり馴染みがありませんが、ベナンでは毎年8月にヤム芋の収穫祭が行われるほど、とてもポピュラーな食べ物です。
ヤム芋のほんのりとした甘さともちっとした食感が、辛くてコクのあるピーナッツソースにマッチしてとっても美味です。
羊肉や鶏肉、魚、プル族のチーズ(通称:wagashi)を選んでピーナッツソースに入れて食べますが、僕のおススメはプル族のチーズ!
揚げた状態のものが入っているのですが、厚揚げのような食感でクセがなく美味しいです!
コートジボワール料理のアチェケ
タピオカの原料として良く知られているキャッサバ芋を発酵させて、クスクスのような形状にした食べ物です。
ベナンでアチェケを提供しているお店では、揚げた(もしくは焼いた)魚と玉ねぎやビーンズ、アロコというバナナを揚げたものなどとアチェケにソースをかけて食べます。
ちなみに聞いたところによるとコートジボワールとはアチェケの食べ方が違うようなのでこれはベナン流!
ソース(トマトやサワークリームみたいな味のソースなど)はお店によって違いますが、アチェケのほんのりとした酸味と香ばしい魚のうまみにソースがマッチし、唐辛子の辛さも良いアクセントになっていて、中毒性のある料理です。
僕は週に1度はアチェケを食べていました(笑)
セネガル料理のチェブジェン
セネガル料理はとても日本人に馴染みがある味がするので、アフリカ料理に初めてチャレンジする方におススメ!
チェブジェンはお米を野菜や魚と一緒に炊いた、炊き込みご飯のような料理で、魚や野菜の出汁がお米によく染みていて、優しくてほっこりするような味で安心感があります。
まだまだここには書ききれないほど、美味しい料理がたくさんあります。
僕もまだすべての料理を食べることができたわけではないので、また西アフリカに戻って色々な料理を食べたいなーと思っています!
なおもし皆さんがベナンに行かれる機会があれば、以下に僕がベナンで行ったお店の情報などを掲載していますので、参考にしてみてください!
どんな立場でもいいからチャンスがあったら行ってみよう!
どうですか?ベナンに行ってみたり、西アフリカ料理食べたくなったりしましたでしょうか??
まだベナンを離れてから1ヶ月ほどですが、この記事を書いていてもうすでにベナンが恋しくなっています(笑)
ベナンも他のアフリカの国や発展途上国と同じく、教育やインフラ、貧困などの問題は多くありますが、決してそれが全てではないということが、現地で生活してみて分かりました。
やはりその国に行って、長期で滞在してみないと経験できないことや出会えないことはたくさんあると思います。
なのでベナンに限らず、日本以外の国に住むチャンスがあるのであれば、仕事であろうと、ボランティアであろうと、主婦/主夫であろうと、どんな立場であれチャレンジしてみてほしいです!