「いつかピアノを聴いてみたい」モザンビークに音を届ける新卒音楽教師

Olá! 初めまして!まなみです。

新卒のJICA(青年)海外協力隊員として、人生初めてのアフリカ、モザンビークに住み始めて3ヶ月が過ぎました。 まだまだアフリカ初心者です。

 

モザンビークでは、小学生に音楽を教えています。

 

教師としても初心者(まだ3ヶ月)、なのに授業はポルトガル語。 そして人生初めての生徒はモザンビーク人。

 

ワクワクが止まりません♪

 

 学校で働き始めて3ヶ月。やっと生活するのに慣れてきた頃で、まだまだモザンビークに来て何もできていません。

 

そんな私が、何故モザンビークにいるのか、そして赴任先の学校で日々驚いていることを書いていこうと思います。

 

フィリピンの女の子が私の未来を変えた。

 

まずは自己紹介をさせてください。

3歳のころからピアノを始め、中学生のころからは漠然と、自分はピアニストになると信じていました。 音楽科の高校に進み、3年間音楽の世界にどっぷりと浸かりました。

 

高校1年生のとき、フィリピンに旅行に行った際、現地の女の子に出会いました。その子は学校に行っていませんでした。

 

ピアノの話をすると、その女の子は私にとって衝撃的な言葉を口にしました。

ピアノを見たことがない、音を聴いたことがない、聴いてみたい

 

 飛行機で4時間。
繋がっている空を移動しただけで、自分が毎日見て触って聴いている楽器を知らない子がいる世界があるのかと、言葉にできなかったです。

 

それから音楽教育に興味を持ちました。

 

音大ではなく、教育大に進みました。 フィリピンの女の子が私の未来を広げてくれました。

 

その出来事が忘れられず、大学を出たら自分の持っている音楽の知識で、発展途上国の力になれないかと思い、青年海外協力隊に応募しました。

 

縁があって今ではモザンビークの小学生で、音楽を教えています。

 

モザンビークの小学校でびっくりしたこと

それでは、実際に私がモザンビークの小学校に来て驚いていることについてご紹介します!

 ①生徒数が多すぎる

これだけで1つの学年なんです!私の学校は1年生から7年生の全校生徒が約3000人。(日本でいう小1から中1)

 

教室が足りないので、早朝・朝・昼の3回に分けて授業が行われています。

 

男の子はみんな丸坊主、やっと最近顔の見分けがつくようになってきました。

 

②チャイムが適当

 

そんなことある!?」って笑っちゃいました。

私の学校では事務の人が気づいた時に鳴らすので、日によって時間が少しずつ違います。

 

なんと、鳴らないときもあります!笑

 

ちなみに教室にも職員室にも時計はありません。 日本が考えすぎだよね、 ゆっくり生きてこうよねって最近思い始めました。

ただ、授業の時間はもうちょっと守って欲しいなあ。

 

③ゴミが多すぎる

 

教室から出てきたゴミたちです。

 

教室にゴミ箱はありません。 掃除の時間もありません。

 

売店があって、生徒は常に何かを食べてます。お菓子の袋はそのままポイ捨て。

ポイ捨てをすることに罪悪感がなさそうです。

 

 

これが、学校の外を出れば大人も同じで、 道はゴミだらけ。(写真は学校の前です)

 

④音楽の授業は板書が基本

 

最後に1番驚いたこと、 そして私のこれからの活動の基になること。 音楽の授業です。

 

先生が教科書を丸写しした板書を、そのまま生徒がノートに写す。

 

これだけの音楽の授業。
こんな文字だらけの音楽の授業

先生も音楽の授業を板書でしか受けたことがないらしいです。

 

でも、生徒のやる気はいつもフル。 そして生徒は、目を輝かせながら楽器を触ります。

 

生徒は嬉しそうに歌います。 誰かが歌い出したら手拍子が何処からともなく 始まります。

 

それと同時にみんなの体はリズムに乗って、ダンスが始まるのです。間の本能を見た瞬間でした。

 

 

何故音を奏でるのか、 何故リズムを刻むのか、 何故踊り出すのか、 理由はなくて・・・。

私はその瞬間に出会う度に何故か泣きそうになります。

 

 

自分のその感覚はどこに忘れてきたんやろう。 本能のままに生きてるみんながかっこよくて、 そんなみんなとこれから一緒に活動できることに、ワクワクが止まりません。

 

これからも、モザンビークでの活動について発信していきます!

 

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