こんにちは!NPO法人コンフロントワールド副代表の溝口です。
現在ALL ABOUT AFRICAで連載を執筆しています。
過去二回の記事では、コンフロントがウガンダで現在行っている活動の話を混ぜながら、私がこの仕事で日々思うことを書きました。
<過去二回の記事>
正直なところ、ここで連載を書くことは私にとって難しいことでした。
なぜなら、今までALL ABOUT AFRICAのような大衆向けのウェブメディアで書いた経験がなかったからです。
どのように書けば私の思いがみなさんに伝わるかを、悩み続けながら執筆してきました。
この記事が最終回です。これを読んでくださっているみなさんに、私の知るアフリカの魅力をお伝えします!
おしゃべり好きで寛容な人たち
NPOの活動場所はウガンダですが、実は私、タンザニアの田舎町で生活しています!
ここで私は青年海外協力隊員として中等学校の先生をしていて、すでに住み始めてから1年半以上の時が過ぎています。
タンザニア人の多くはおしゃべり好きです。
道ですれ違う人たちに一言二言の挨拶をするのは珍しくなく、知り合いとなると挨拶だけで1分過ぎることもあるほどです。
といった調子で。
私が町を歩くとたくさんの人に声をかけられるので、タンザニアに移り住んだ頃私はよく困惑していました。笑
ですが今は、私も彼らとのスワヒリ語での掛け合いを楽しんでいます。知らない人と道端で挨拶しあうのも気分がいいです。
仕事で疲れたとき、ストレスが溜まったとき、彼らと話すことでリラックスできるようにもなってきました。
今ではよく行きつけのお店でフライドポテトを作ってもらって、食べながら彼らとおしゃべりして、元気をもらっています。
たくさんお話しする文化って良いなぁと、実感しています。
ここタンザニアには、「カリブ(どうぞ/ようこそ)」という言葉があります。
人を歓迎したり何かに招待したり、食べているものをシェアするときなどによく使われるスワヒリ語です。
上の写真は、お嫁さんをお婿さんへ送り出すパーティーに招待されたときに撮ったものです。
実はこれ、全くの他人のパーティーでした。私のことを一方的に知っていたタンザニア人が、私のことを招待してくれました。日本ではありえないですよね…!
彼らのカリブ精神は、こんなところまで行き届いているのかと驚きました。
(このパーティーは夕方開催で、なんと深夜1時まで続きました…眠気と戦いながらなんとか乗り越えました(笑))
タンザニアの長距離バスに乗っているとき、一人の乗客がバス内で嘔吐してしまったことがあります。
路肩にバスが止まり車内清掃のため15分ほど乗客が外に出された後、バスの運転手が
と乗客に話していました。
これが日本で、電車が止まって遅延したら...悪態をついたり、もしかすると怒鳴ったりする人がいたかもしれません。
ですが、私の知る限り、そのとき大声で文句を言ったりあからさまにイライラしたりしている乗客は誰もいませんでした。それどころか同情の言葉を口にする乗客たち。彼らの優しさを実感した瞬間でした。
「人生最高!」と言いたくなる自然
続いて、タンザニアで出会った自然を写真とともに紹介します!
ンゴロンゴロ自然保護区にて、サファリ用の車から10mもない距離を像が通ったときの写真。
食事をしながらゆったりとした動きで近づいてくる姿に、車に乗っていた全員が息を吞みました。
ンゴロンゴロのお昼は、野生動物だらけ。あたり一面が動物で埋め尽くされてしまうので、お目当ての動物を探すのが大変です。
「アフリカ」と聞いてジンベイザメを思い浮かべる方は少ないのではないのでしょうか?
私もまさか、一緒に泳ぐ経験をここでできるとは思いもしませんでした。マフィア島にて。
アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ山からの風景。
山頂付近の雲海と氷河は、私を別世界にいるような気分にさせてくれました。今までの人生で一番の景色でした。
こんな道を通れば、誰でも振り返って写真を撮りたくなるでしょう!
みんなアフリカに来てこんな風景を見てほしい、そしたら日頃の悩みなんて吹っ飛ぶんじゃないかと思います。
最後に
以上、私が現在住んでいるアフリカはタンザニアの魅力をありったけに伝えました!
私は今まで東アフリカの国しか訪れたことがないので、西・北アフリカにはたくさんの違った魅力が詰まっているのだろうなと想像しています。
私たちのようなNPOの人が現場であるアフリカについて話すとき、そのネガティブな側面に焦点をあててしまいがちです。
それは支援が必要な理由を説明するにあたって避けて通れないことですが、それによって、アフリカにネガティブなイメージが強く紐づいてしまっているように感じます。
だから、アフリカの明るい部分をみなさんにお伝えしたかったのです。
さて、私のALL ABOUT AFRICAでの連載これにて終了です。3回に分けて、NPOの仕事を通して感じることとアフリカの魅力を語らせていただきました。
読んでくださった皆様、感想を書いてくださった方々、本当にありがとうございました!
私自身、これからもっとアフリカで様々な経験をして、もっといろんなお話を書けるようになりたいなと思っています。
それでは、Tutaonana baadaye!(また会いましょう!)