このプロジェクトは、エイズやその他の理由により、両親を亡くした孤児の為のケアセンター建設・運営プロジェクトです。
子供達を救いたい現地のお施主さんと、建築事務所1-1 Architects(イチノイチアーキテクツ)と、信州大学大学院生によって進めています。
首都ハラレ郊外の貧困地区に、
- 建設土地は取得済み
- 建築計画は完了
- 見積もりも終わっています
- 運営の目処も立っています
しかし建設費用のみ目処が立っていません。
そこで、ケアセンターの建設費1期工事として、300万円のご支援をお願いしたいと思っております。
この300万円で、主に建築工事(壁や屋根)が完成されます。どうか、お力を貸してください!!
※目標金額を達成した場合のみ、実行者は集まった支援金を受け取ることができます(All-or-Nothing方式)。
支援募集は4月16日(木)午後11:00までです。
この記事の目次
自己紹介
初めまして。信州大学大学院で建築を勉強する修士1年、東 礼華(ひがしあやか)といいます。
学部1年次には、空き家を借りたコミュニティスペース作りの有志団体において共同代表を務めました。
私がこのプロジェクトに関わるきっかけは私の中学生からの夢にあります。
私の夢
中学生の時、「国際」という世界の現状を学ぶ授業がありました。
当時の私は”貧困”という言葉は知っていましたが、今現在”生きる”ことが困難である人が多く存在する事実に衝撃を受けました。
そう率直に思ったことが発展途上国に興味を持ったきっかけです。
それから私は、将来どんな人生を歩んでいきたいか夢ノートを作り、いくつもの道を考えました。
その結果、生活に欠かせない衣食住の一つである「建築」を学ぶことで生活に困っている人の力になれるのではないかという思いから「建築学」を専攻しました。
大学生になり、建築学を専門技術として学ぶ日々は続きましたが、発展途上国と関わる機会はなかなかありませんでした。
しかし、このままだと実現させるのは10年先だろうなと思っていた私の夢が、強力なサポートの元、昨年から実現に向けて動き出しました!
はじめてのアフリカ
2019年4月から現地ジンバブエとの打ち合わせを重ね、計画プロセスや設計案を入念に考え、9月にはメンバー全員で現地調査を行いました!
私にとっては、念願のアフリカ上陸です。
そこで私は、発展途上国の力になりたいという気持ちではなく、アフリカという力強い大地に惹かれていたことを再確認しました。
また、ずっと抱いてきた夢が着々と近づいている感動が込み上げ、この地で私は建設プロジェクトをやるんだという覚悟を決めました。
半年間の滞在予定
現在このプロジェクトは、現地調査で得られたことをもとにした設計と見積もりを終えています。
そして2020年4月〜9月には、私が半年間現地滞在をして、お施主さんや現地の大学とも協働しながら安い材料の調達や交渉、そして現場監督、一部施工も担当する予定です!
プロジェクト紹介
現地の人が現地の人を救いたいという気持ち
お施主さんのジンバブエ人であるチャリティーさんは、家族をエイズで亡くした経験を持ち、昔からエイズ孤児の為に何かしたいと考えていました。
家庭での日々の食事がままならない子供たちに食事を与えられる施設は極端に少なく、子供たちは食事を求め、時には数十キロの道のりを歩きますが、その道中の悲惨な事故は後を絶ちません。
2014年から2016年にかけて、青年海外協力隊隊員・建築講師として赴任していた1-1 Architectsの神谷勇机さんは、赴任当初から学校での授業以外にも現地で実際に見たり聞いたり、感じることでできる支援の在り方を模索していました。
そしてチャリティーさんのジンバブエの方が自分たちの手で子供たちを救いたいという気持ちに共感し、専門性を活かして少しでも役に立てればとの思いから、2015年度にこのプロジェクトはスタートしました。
このプロジェクトのこれまで
2015年度に始まったこのプロジェクトは、神谷勇机さんの任期中に建築計画、見積もり、資金調達などを試みますがまとまらず、その後の政権交代に伴うデモなどで政治的に不安定な状況に陥り、プロジェクトは一旦中断となってしまいました。
プロジェクトの再スタート
しかし、私がかねてから発展途上国で建築を作ることで暮らしをよくすることに挑戦してみたいという思いを受け入れ、このプロジェクトを共同プロジェクトとして再スタートしてくださいました!
強力なサポート
一緒にプロジェクトを始めた当初、現地に行けるだけでも嬉しかった私は、サポートとして関わると思っていたのですが、この1年間、1度も行ったことのない私のためにプロジェクトメンバー全員で現地へ渡航したり、その後もスカイプミーティングや事務所での打ち合わせを重ね、計画を発展させてきました。
建築計画
私たちが今回設計するにあたって意識しているのは
- コスト削減
- 容易な維持管理
- 地域の方・子供たちに愛されてずっと使ってもらえる建物
であることです。そのために私たちは9月の滞在でも入念に周辺環境の調査を行い、運営するチャリティーさんとも議論を重ねました。
通貨よりも物の価値を信じるジンバブエという国
ジンバブエという名前を聞いて思い浮かべるのは、ハイパーインフレーションだという方は多いのではないでしょうか?
物の価値が大暴落し、紙幣の価値を信じることのできなくなった国民は今、資金が手に入ると物に変える習慣が多いように感じます。
そしてその経済状況は建築にも影響が及んでいました。家を建てる場合、資金が手に入れると、その分のレンガを買い、出来るところまでとりあえず建設をしているようです。
そのため、土台だけの建物や、壁のみの建物、ただ積まれただけのレンガが町に多く見られました。
そこで私たちが計画しているのは、積みかけでも使える建物です!
レンガで増築するデザイン
貨幣価値が信用できないジンバブエで、レンガを所有しておくことは資産を貯蓄しておくことと近い意味を持ちます。
人々は信用をなくした通貨でなく、”変わらない価値”を求め始めており、そのひとつに資産としてのレンガの所有が”変わらない価値”になっているのです。
積みかけのレンガを「貯蓄レンガ」と呼ぶことにします。
貯蓄レンガの置き方にデザインを与え、資金が集まり次第、順次そこから壁を建築していく方法を計画しています。
そして、1期工事が完了した後、大学と連携して増築に向けて運営状態をリサーチしていきます。
使い手の意見や要望を反映させながら最終形に向かっていくことができます。
この建設方法のもっと良いところ
この建て方により、建設途中でも建物として使えるようになりました。さらに、この建て方にはもっと様々な可能性を秘めています。
レンガの積み方によって、今まで置いてあっただけの貯蓄レンガが、ベンチや机、遊び場になったりと、使う人にとって魅力的な場所をたくさん設計します!
思い描く未来
このプロジェクトは、今回のクラウドファンディングと建設で終わりではありません。
この先、この児童養護施設がこの地域の子供達の救いの場所になることはもちろん、この建物の建て方が地域の方達の目に留まり、自分達でもやってみようとなる可能性があると思います。
それは、ある病気の薬を開発すれば患者1人ではなく、多くの方の救いになるように、この建物はこの地域の処方箋になる可能性を秘めています。
そのために私達は、この地域の背景を汲み取り、今まで存在しなかったけれど、馴染みのあるデザインをいくつも検討してきました。
このような建設プロジェクトの場合、政府の補助金制度“草の根基金”の活用も可能です。しかし、その場合最終の完成形を示す必要があります。
私たちは、一瞬の効果よりも、長期的な視点でリサーチや観察を繰り返し、変更していくことによって、より長く地域の方に愛される施設を目指しています。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
地域の方に愛され続ける施設を作るために、皆さんの力を貸していただけないでしょうか。
このプロジェクトに少しでも力になりたいと思っていただけたら嬉しいです。
どうか、お力添えをお願いします!
資金の使い道
- 建設費用 207万円
- 設備工事57万円
- 手数料12% 36万円
※その他渡航費、滞在費等は、すでに留学奨学金を取得済です。
完成に向けたスケジュール(これまでとこれから)
■2019年4月~ 情報共有・現地調査に向けて設計案の検討
■2019年9月~ 現地調査
■2019年10月~ 現地調査から、設計デザインの再検討
■2019年12月~ 設計案の決定・見積もりの算出
■2020年4月~ 現地渡航・安い建設資材調達の交渉
■2020年6月~ 建設開始
■2020年9月 フェーズ1完成予定
■2020年10月~ 利用状況のリサーチ、増改築にむけた設計
この動画は2015年度計画時のものですが、現地の様子、チャリティーさんからの言葉をぜひご覧ください。
プロジェクト終了要項
オープン完了予定日
2020年9月30日
建築・改修場所
10158, Hatcliff, Harare
建築・改修後の用途
まともに食事が食べられない子供たちとご飯を作って食べる施設
その他
着手予定日:2020年5月1日
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