こんにちは。
前回に引き続き第二弾、タンザニアのザンジバル島にあるゲストハウス Ten to Ten Stone Town Zanzibar です!
前回の記事はこちらから
改めて自己紹介をさせていただきます!
私たちはザンジバル島のストーンタウンで日本人がオーナーを務める唯一のゲストハウスです。
名前のTen to Tenには点と点をつなぐというメッセージが込められ、世界中から集まる旅人とザンジバル人・旅人と旅人・旅人とザンジバル島というように、Ten to Tenが新たな出会いの場となり、ゲストにとって旅がもっと充実するようにと願いをのせています。
今回は、より良い出会いを提供するためにTen to Tenで新たに始まったホームステイ・プログラムについて寄稿させていただきます。
執筆担当は私、インターンスタッフの平戸太郎です!(大学4年・休学中)
突然ですが皆さん、今何か不安や悩みはありますか?
「当たり前やろ…笑」
と思う方が大半だと思います。
「これ今日1限に間に合うかなぁ」
「あの子は好きな人いるのかなぁ」
のような小さな悩みから
「このままで志望校どころか滑り止めも受かるのかなぁ」
「就活、私だけ内定取れなさそうだし自信ないなぁ」
という将来の不安まで多種多様な悩みを持っているのが普通だと思います。
私もつい4ヶ月前まで就活本格化を目前に控え「こんなに色々未熟な大学生が就活して社会に出ていいのか?」と不安と葛藤の渦中で日々を過ごしていました。
しかし、そんな不安だった私は今、ザンジバル島で新プログラムのために日々奔走中です。
じゃあなぜそんな不安爆発していた大学生が突然アフリカのザンジバル島に来て、ビジネスのノウハウ0でホームステイ・プログラムを始めたのか?
休学してアフリカに来た経緯を絡めてプログラムを紹介させてください!
就活をやめた私が、アフリカに挑戦する決意をするまで
なぜ、アフリカのザンジバル島でこのプログラムを始めたかというと
「多くの旅人にローカルの方々が持つ人生観や優しさに触れてほしい」
と思ったからです。
私は中高時代から国際文化を専門に今まで学んできました。
大学でのアメリカ留学やバックパッカー経験、ボランティアや音楽活動を通じ、多くの国々で「異文化とは何か」を考え、感じてきました。
時は経ち、3年生の後期に訪れた就職活動。
学生時代の海外経験からぼんやりと「将来はグローバルな職場で...」という安直な考えで特にこれというビジョンもなく、企業説明会に足を運んでいました。
そんな私が休学してアフリカへ来るに至ったのは、就活が本格化する直前の2月、たまたまバックパッカー旅として訪れていたカンボジアのある小さな島の村の人々との出逢いがきっかけでした。
彼らは英語も通じずにおどけていた見ず知らずの外国人である私を村に迎え入れ、伝統文化や知恵などを教えてくれると同時にもてなしてくれました。
数日間寝食を共にし、彼らとの再開を願い別れた後の船の中で頭の中にふと
自分の人生における幸せってなんだ...??
お金の価値ってなんだ...?
と多くの疑問が浮かびました。
この村の人々は、著しく成長するカンボジアの中の小さな島で独自の文化を守りながら、裕福とは程遠い環境の中でも幸せそうに暮らしている。
日本は豊かで、物も溢れているが悲しいニュースが後を絶たない。
私はこれまでの人生がいかに恵まれていたかを再確認すると同時に、お金の価値を知らずに社会に出ることに不安と疑問を覚え、自分にとって幸せという言葉の意味を考え始めました。
その考えは帰国後も、頭の中で膨らみ続け、就活を無心で行う自分に「今、自分がやらなきゃいけないことは本当にこれなの?」と問いました。
そして、休学して海外活動を行う学生の記事の関連コラムを見漁っている中で、Ten to Tenのオーナーである中野潤さんの記事が目に留まりました。
その記事には潤さんがアフリカで行なっていた
「日本ではなくアフリカで生きること」
「アフリカで自分のスキルを試すこと」
そのようなザンジバル島でのチャレンジや苦悩がたくさん書いてありました。
そしてこの島で、潤さんのようにチャレンジする学生を募集しているのを目にしました。
ラストフロンティアでもあるアフリカは、自分にとって未だかつて訪れたこともなく、想像もできない場所でした。
✔︎海外で働くために必要なスキルと経験
✔︎お金の価値を見定める
✔︎働くことの意味を少しでも見出す
私が求めていたものは、このザンジバル島でのチャレンジで得られると思い、潤さんの記事を読み終わった後「これだ!」と直感的に感じました。そこからのアクションはとても早かったです。
ちょうどその記事を読んだのが3月、同じタイミングで就活情報が解禁されました。
しかし、私はリクルートスーツをタンスにしまい、代わりにバックパックを引っ張り出し4月の初めには、「旅人の価値観や考えを揺るがすような事業を始めてやる!!」という決意とともにアフリカに向かうことを決めました。
観光地の外で生きるローカルの人々の素晴らしさと名言
さて、ザンジバル島にはストーンタウンを筆頭に多くの観光名所があります。爽やかな海風が穏やかに流れる真っ白なビーチに、アフリカの地で育った食材・グルメ。
しかし、観光地を少し離れるとそこには、電気やガスなどがない環境下で伝統的な文化を織りなす人々が暮らしています。
私もホームステイ・プログラムを始めるにあたって多くの村を訪れましたが、それぞれが閉鎖的に暮らすのではなく、一つの大きな家族として助け合って暮らしていると感じました。
例えば...
「今日食べるものないんだよね〜」
「うちでご飯食べなよ〜」
というご近所同士の会話は日常の光景です。
ご近所さんとはいえ家族同然に家でくつろいだり遊んだりが当たり前なのです。
仕事も様々で、雄大で豊かな土壌で農作業を行う人、サンゴ礁で育った新鮮な魚を漁業する人。
食事は必ず家族団欒で過ごし、満天の星空の下で食器を洗い1日を終える。
そんな日々を彼らは過ごしています。
外国人が全く訪れないローカル村に初めて訪れた際、村の人々はとても暖かく接してくれました。
汗だくで、ペットボトルをボールにして子どもたちとサッカーをし、炭だらけの中、伝統料理を一緒に作り、皆で食卓を囲んで、人生観や考え、疑問を会話で交換しました。
就活や将来への不安を抱えながらもアフリカに来る決意を決めたこと、幸せの意味を見出しに来たことを話すと、あるお母さんが
「お金や権威などじゃなく、家族や親友、大切な人と過ごすことのできる今この瞬間をずっと大切にしていきたい。もちろん、あなたと出会えたこの機会もね」
と言ってくれました。
何気ないその一言が僕の心に刺さると同時に、大事な人と一緒にいられることや健康に毎日を過ごせることなど「当たり前になっていた幸せ」の大切さに気づきました。
そしてこの村の人々と共にホームステイ・プログラムを始めました。
衣食住が約束され、ものが溢れ豊かで治安も安心な国である日本。
けれどどこか冷たい人工的なリズムが流れる街の中での息苦しい生活。
家族が「疲れて帰る場所」として住む隣人の顔もわからない!というマンションでの閉鎖的な生活。
そんな環境から離れて、文化や場所が正反対であり、言語も異なるアフリカを訪れ、広大な自然の中で水を汲んだり火をつけたりという作業や、ちょっとした喧嘩はあっても必ず夕飯の食卓を家族団欒で笑顔で囲む、超マイペースなリズムが流れる生活に溶け込む。
アフリカだからこそ気付ける小さな幸せや喜びを、ホームステイを通じて発見できると考えています。
滞在先を離れるときには
✔︎一番大切にしていきたいもの
✔︎将来やりたいこと
✔︎幸せの概念
など多くの新たな考え方が皆さんの中に生まれているでしょう。
ホームステイ・プログラムでの一番の価値は価値観を揺るがし、新たな発見ができることだと考えています。そしてそのような体験を提供できればと願っています。
今では晴れてホームステイ・プログラムのホストとなった、オラフさんという男性と初めて出会ったときの会話で最も印象的だったのはザンジバル島の人々の考え方でした。ザンジバル島で生まれ育った人々は、その閉鎖的な文化から、考え方が凝り固まってしまうそうです。
ここはアフリカだしね笑
仕事のやり方がわからないから仕事に就けない人が多いよ。
ほら、みんな同じような簡単なお土産屋さんを連ねてるだろ?これが理由だよ。
観光客が求めるものを僕たちは考えて提供するべきなんだ。
だから「このホームステイでローカルを体験したい!」と考えて訪れるゲストと触れあって、いろんな考え方を知りたいし、もっとザンジバルの良さを伝えられたらいいな。
最後に
今、何か不安や悩みを持ちながらもアクションを起こせずにいる方でこの記事を読んでいるのであれば、真逆の世界を訪れ、原点回帰の生活を送ってみませんか?
その答はここザンジバル島の温かい笑顔とおもてなしの中にあるのかもしれません!
私が彼らと過ごす中で人生にとっての幸せの意味を見出せたように、様々な発見や驚きがあなたを待っています。
このような貴重な経験をこなすことができていることに感謝するとともに、更に旅人の皆さんに貴重な経験が提供できるよう、ザンジバル島でお待ちしております!
以上!ザンジバル島のTen to Tenより平戸太郎でした!
読んでいただきありがとうございました!
専用サイトはこちらから☞Ten to Tenのホームステイ・プログラム
Ten to Ten Stone Town Zanzibar☞https://tentoten-stonetown.com