こんにちは!ASANTE PROJECT大阪支部の副代表を務めさせていただいております、山本美緒です。
私は大阪大学外国語学部の2回生で、スワヒリ語を専攻しています。
今回は、アフリカ、そしてタンザニアの教育についてご紹介しようと思います!
アフリカの教育の現状って?
まずはアフリカの教育を取り巻く現状についてお話します。
皆さんは学校で授業を受けるとき、「何語で」授業を受けましたか?
もちろん日本語ですよね。
日本では、小学校にはじまり最高学府である大学まで、問題なく日本語で授業を受けることができます。
しかしアフリカでは、
①まだ自国の言語で書かれた大学レベルの文献が少ない
②国の経済基盤が十分に安定していないために、アフリカ内の他の国やヨーロッパ諸国との連携が欠かせない
といった理由で、高等教育には英語、そしてフランス語などのヨーロッパ言語が使われています。
国として発展するために、国家もそういった言語の教育に重きを置いています。
タンザニアの現状は・・・
私たちASANTE PROJECTが支援をしているタンザニアでは、小学校では国民のほとんどが話せるスワヒリ語で授業がされていますが、中学校からは先生の話す言語が英語に変わるのです。
もちろん小学校で科目として英語があるので突然というわけではないですが、想像してみてください。
中学校で習った因数分解を英語で教えられたとして、果たして今と同じように理解できているでしょうか?
タンザニアでは、義務教育(7~14歳)で学校に行かなくなってしまう、つまりドロップアウトしてしまう子が約14%もいます。
その中には、言語が英語になって理解ができなくて辞めてしまう子も多いといいます。
私が思う、教育支援の意義
私たちはドロップアウトしてしまう子を少しでも減らすために、支援先の幼稚園では英語の授業サポートやテキスト作りを行っています。
幼稚園から勉強をしている子たちはドロップアウトしにくいというデータもあります。
こうやって子供たちがきちんと学んで学校を卒業し、さらに上の大学などに進学していけばおのずと国語による高等教育の整備もなされていくでしょう。
私たちの活動で、少しでも多くの子供たちがきちんと学べるようになることを私は願っています。
2018年、5月に始まったASANTE PROJECT連載も今回が最後となります!!
ご愛読いただき、ありがとうございました!!