こんにちは!ウガンダ派遣、青年海外協力隊の吉原です。
任地を引き上げてしまい、残りの期間をカンパラの隊員ドミトリーで過ごすことになり、2年間のウガンダ生活も残り少しとなりました。
さて、前回の記事では簡単にウガンダという国について、自身の活動、教育制度について書かせていただきました。
前回の記事はこちら↓
今回はウガンダの「昆虫食」について取り上げていこうと思います。
日本では昆虫食はあまりメジャーではないですよね?しかし、世界的に昆虫食文化を持っている国は多いです。
アジア29ヵ国、南北アメリカ23ヵ国、アフリカ36ヵ国で少なくとも527の昆虫が食べられているようです。
世界で食用にされる昆虫の種類を細かく集計すると1,400種にものぼるといわれているようです。※ウィキペディア参照
ウガンダでも昆虫は食べます。
この記事ではウガンダの昆虫食である「エンスワ」と「セネネ」をご紹介します!(他にも食べられている昆虫はあるかもしれません)
もちろん、ウガンダ人全員が好きで食べるわけではありません。嫌いな人は嫌いです。
それでは現地語の「エンスワ」と「セネネ」、この2つはいったい何の昆虫なのでしょうか!?
①「エンスワ Enswa」とは!?
「エンスワ」はウガンダの中央・東部地域多く、西部地域はあまり見られないようです。
僕の任地はウガンダ中央なので生徒や村人たちがよく採集している光景をみます。雨が降ったあとが採集ポイントです!
学校でも村でもほぼほぼみんな集めています。しかも、集めながら生でも食べることができるので一石二鳥ですね!自分も一回だけ生で食べましたが、今後は遠慮しようかなと思います。笑
地面からも空中からも採集しています!
集めた昆虫がこちら!羽がついた状態です。これを見たら大体正解がわかってきますよね?
集めたこの子達の羽を取って、フライパンで油と塩で炒めて完成です!
表と裏
これがウガンダの「エンスワ」こと「羽蟻」でした!やっぱり炒めて食べた方が生よりおいしかったです。
貴重なタンパク源、私の学校の生徒はペットボトルに詰め込んでお家にもって帰っていました!
②「セネネ Nsenene」とは??
「セネネ」はウガンダ中央・西部(中央より)に多く、東部地域ではあまり見られないようでエンスワとは生息地が違うみたいです。
やっぱり気候の影響が大きいのかなと思います。セネネは雨季の始まりがシーズンのようで、ウガンダではマサカ県という西部の場所がセネネの名産地として知られています。
このセネネの採集方法は夜にトタンで壁を作ります。そしてそこに明かりを点けるとセネネがやってきて壁にぶつかり下に落ちたところを採集します。ちなみにセネネは生では食べません(たぶん)
壁にぶつかり下に落ちたセネネたちは袋に生きたまま詰められ、次の日に店頭に並べられます。生きた状態でも売られますし、調理済みの状態で売られていたりします。生きた状態で購入して自分で料理して味付けした方がおいしくできるかもしれませんね。笑
けど、やっぱりウガンダならではの味付けで食べて欲しいです!
セネネの料理法!
店頭に並べられたセネネたちを1000シル(30円)から購入することが可能です。
1人だけで食べるなら1000シル分だけで十分かもしれません。首都カンパラで購入すると地方からの交通費が掛かるので地方で買う1000シルよりも量が少ないです。
セネネは料理する時に羽と足をむしるのですが、生きた状態だと動いてしまうのでむしるのが大変です。そのため、先に軽く炒めて動かなくさせます。そうすると緑色のセネネがみるみると茶色に変わっていきます。
動かなくなったのを確認してから、足と羽をむしります。足と羽をむしるとなんだか昆虫感が少しなくなり、この状態だと食べることができるような気がしてきますね。
むしられたセネネたち、ついにフライパンで炒めます!味付けはシンプルに塩味です。玉ねぎと一緒に炒めるとまた美味になります。
セネネは油が多いので、炒める時は油不要です!むしろ油が多すぎて、セネネ油として商品化できるかもしれません。笑
これで無事に完成です。ウガンダ語の「セネネ」とは「バッタ」の事でした!
肝心のお味は、、、
美味しい!!
小エビみたいな感じでビールのおつまみに最高です!
最初食べる時は、やっぱり躊躇してしまいましたが食べ始めてみると手が止まりません。笑
最後に!
ウガンダの代表的な昆虫食の「エンスワ」と「セネネ」。羽蟻とバッタならアジアでも食べることができそうですね。けどウガンダに来たときはぜひ食べて頂きたいウガンダ料理の一つです。
ウガンダ協力隊員数名に聞いた結果、やはりセネネの方が人気みたいです!僕もセネネの方が好きです。
ウガンダに来た時は、ぜひウガンダのビールと共にセネネ食べてみてはどうですか!?
エンスワは気が向いたらで!笑