皆さまこんにちは。
第2弾の今回は、協力隊としての現地での活動紹介、そしてなぜ"ゆうき"という名前だけでベナンで大人気になれるのか、についてお話していきます。
謎の答えは記事の最後に書いたので、楽しく読み進めていただければと思います!
前回の記事はこちらをご覧くださいfa-check-square-o
協力隊として私は何をしていたのか。
さて、ここからは私の2年間の活動について書きたいと思います。
2年間の活動を一言で表すなら、「情操教育の普及と児童の非認知的能力の向上を目的とした、学校行事の導入」です。
なんか堅苦しいですが、簡単に説明すると、ベナンの小学校で運動会を開催してました。
前提として、ベナンの初等教育現場では日本では馴染み深い入学卒業式、運動会等の学校行事の文化がありません。
日本では浸透しすぎていて、なんの疑いもなくやっていた学校行事。
実はその学校行事によって、対人関係や社会生活を送る上で非常に重要で数値化できない非認知的能力を養ってきたのです。
つまりは、コミュニケーション能力や協調性、自己主張と自己抑制などですね。
こうした非認知的能力は、日本の様に核家族化が進んでいないベナンにおいては日常生活の中である程度養えそうなものですが、今後、社会や家族、地域の在り方の変容に伴って誰しもが日常生活の中で養っていくことが困難になる時がくるかもしれません。
その時に学校という社会の縮図の中で、学校行事を通して非認知的能力を養っていくことが必要になってくるかもしれません。
実際にどんな感じでやってたかというと、
こんな感じです。
運動会実践の中で一番重視したことは、現地教員や児童に主体的な役割を持ってもらうことです。
例えば、
こんな感じで運動会経験者による運動会の説明会や
こんな感じで高学年の児童を中心とした体育委員会の組織です。
成果として挙げるならば、運動会を通して現地教員や児童の自主的な行動が随所に見られたことです。
この様な姿を見たときは本当になんというか、嬉しさにも似た達成感と同時に得体の知れない焦りも感じました。
焦りというのは「これで満足したらダメだ、この状態を継続してもらうにはどうすればいいのか考えねば」、という前向きなものでした。
トラブルや悩みもありました。
実はここまで、いい部分?しか書いてません。本当にいろんな壁やトラブル、後悔もたくさんありました。
関わっている教育という分野や、活動の軸であった非認知的能力の向上は、非常に抽象的で数値化が難しい領域です。
などなど、何度も自問自答しました。悩みました。
それでも、自分が2年間やりきって感じた手応えと直感、信念を信じて、今後は違うステージ、視点で、今まで自分がやってきたこと=国際教育開発分野における学校行事の導入の可能性を探求していきたいと思っています。
「ゆうき」はベナンでは特別な名前?
ここまで読んでいただきありがとうございます!それでは、お待ちかねの解答に移りたいと思います。
ベナンでは”ゆうき”という名前だけで、一瞬にしてみんなに名前を覚えてもらえ、人気者になれるんです。
その理由とは…
すばり、こいつです!
これは、ベナンで製造されている国民的な清涼飲料水"youki"。
日本でいうコーラとかファンタみたいな感じです。ということは、全国民が知っていると言っても過言ではないですよね?
その有名な飲み物の名前の発音が”ゆうき”なんです。そのため自己紹介でゆうきという名前を言うだけで、心を掴めます。
この掴みでどれだけ助けられたか。こればっかりは親に感謝ですね。
日本ではポピュラーな名前過ぎて、なかなか名前で呼ばれないコンプレックスを持っている、そこの「ゆうき」さん、ベナンが呼んでますよ。
次回は私の進路(進学)、進路決定までの経緯について書きます!