前回の記事はこちらです。
2.アフリカへ行く前にワーホリでオーストラリアへ!!だって【英語超初心者】でしたもん。
今回の記事は
- 日本に一時帰国、JICAの試験を突破!!任国はザンビア!?どこそれ!?
今後の掲載予定記事一覧
- 念願のアフリカ大陸へ上陸!!予想と現実のギャップ。これがアフリカ?
- 満を持してスタートしたダブルダッチ!驚くべき身体能力を持つ子供たち!
- 【ストリートチルドレン】やっぱり見逃せない。しかし、非合理的だった支援物資。
- コンピュータなんか教える必要はない?アフリカでやるべき事を見据えた現実。
- 帰国に一片の悔いなし。何故なら、彼らと「約束」を交わしたから。そして、日本。
こんにちは。トミーです。いつもご愛読いただき有難う御座います。西日本では大雨による大災害が発生して、復旧作業にあたるも、今度は厳しい暑さが続いて応援に駆け付けたボランティアの方々が熱中症になったりと、改めて日本の気候変化には凄まじいものがあると実感させられます。
暑い中、汗水流して働く皆様を元気づける為にも、私の酒場も全力で応援させて頂きます。
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さて、前回に引き続き今回も日本酒を1本紹介させて頂きます。瓶がまるごと1本、銀の袋に包まれたこのお酒は「磯自慢 特別本醸造」。静岡県焼津市の老舗酒蔵が醸す地酒です。
磯自慢 特別本醸造
このお酒も日本酒好きなら一度は聞いたことがある、もしくは飲んだことがある銘酒だと思います。日本酒評価サイトSAKETIMEでも常に上位にランクする程の実力もあります。私の個人的な感想は、すっきりしていてとても飲みやすいです。その割にほのかに香るフルーティさが食中酒として飽きを感じさせません。
日本酒を沢山飲んで味わいを楽しみたいお客様には、これを是非1杯目に飲んで頂きたいです。ちなみになぜ銀の袋で覆われているかと言うと、太陽光などによる紫外線から内部のお酒の品質劣化を防ぐ為なんです。保冷の役割も兼ね備えているので、遠方から買いだして持ち帰るのにも適してますね。
それでは、本題に参りたいと思います。
この記事の目次
帰国後のバイト先
前回の記事の最後にお伝えした通り、オーストラリアのワーキングホリデーから帰国直後にTOEICの試験を受けた結果、なんとかJICAボランティアの最低ボーダーである330点はオーバーし、540点という結果でした。
11月に帰国してJICAボランティアの春募集が始まる4月までしばらく期間がありました。また、試験に合格してから派遣されるまでもしばらく日本に滞在する必要があると判断したので、何かアルバイトをしよう!というかしないと早くも金欠で死にそうでした(笑)
英語を活かした仕事がしたかったので、ゲストハウスや外人さんの多いエリアでの飲食店で仕事を探した結果、六本木の焼鳥屋とステーキ屋で働くこととなりました。オーストラリアで少し英語に自信をつけた私はどちらの店舗でも外国人のお客様と接客がしてみたくて仕方がありませんでした。
そして、この時出会った焼鳥屋のオーナーがものすごい情熱家で面接した時に「是非、ここで働いてみたい!」と思わせられました。
串へのこだわりやそれに合わせる酒の選び方など、これまでに無かった視点でとても沢山の事を勉強させて頂きました。私が日本酒を深く好きになったのも、ここのお店で働くことが出来たからです。これまでの人生でここの焼鳥を超える串にはまだ出会っていません。
本当におススメなので是非みなさんも行ってみて下さい!!ちなみに僕は今でも月に数回はお客としてお世話になっています。
YAKITORI燃 WEST
https://tabelog.com/tokyo/A1307/A130701/13126196/
場所は六本木・西麻布エリアです。
JICAの試験あれこれ。書類審査、一次面接、二次面接。
年も明け、バイト生活も順調に進みいよいよJICAの試験を受ける時期がやってきました。
まずは書類選考から始まります。これは他の企業でも同じだと思いますが、ボランティア専用のエントリーシートのようなものと、志望動機やボランティアに対する考え、帰国後の進路について記載する専用の応募用紙を作成して、期限内に提出します。ボランティアには様々な職種があるので、技術的な職種の場合は何かしらの成果物もこの時求められたりするのかもしれません。
私が選んだ職種はPCインストラクターといって、派遣先の国で学校などに配属されコンピュータの授業をやるのが主な業務内容でした。そこまで技術力の求められる業種では無かったので、JICAが募集を掛けている案件の中でも既に条件を満たすものがいくつか見つかっていました。
案件の中には”専門学校卒”である事や”3年以上の業務経験”を条件に掲げているものもありました。私が書類選考時に選んだ派遣国はガーナやケニア、モザンビークといった知名度があり、観光名所があるような場所を希望していました。
2年間も違う国へ住むことになるので、プライベートでも楽しめるような国がいいなぁと思っていました。他にも東南アジアや大洋州など世界中の国々の案件があったのを今でも覚えています。
そして、これと同時並行で進めるのが健康診査です。後から聞いて分かったのですが、JICAの選考では技術面や語学面ではOKでも、この健康面で振り落とされる方が沢山いるという事です。
確かに、先進国である日本とは環境が全く異なる途上国で2年も過ごすという事は、これまでの人生では経験した事の無い病気や怪我に見舞われる危険性が大いにあります。その為、JICAでは少なくとも万全な健康状態である人材を派遣することに重きを置いており、過去に大病を患っていたり、持病を持っている方は、この健康診査を通過するのが難しいのが現状でした。
私はというと、実はこう見えて小さい頃はぜんそく持ちで、朝晩かならず薬を飲むほどの虚弱体質でした。小さい頃からよく入退院を繰り返すほどだったので、病院や注射に対する抵抗もほとんど無いほどでした。
20歳ころまで薬から離れる事が出来ず、社会人になってようやく薬なしでも生活出来るようになりました。そんな私でしたので、やはり健康診査で再検査となってしまいましたが、なんとそれは、
γ-GTP!!
γ(ガンマ)-GTPという肝臓に関係する数値が正常値の2倍近くだったという事です。これはつまりアルコール(飲酒)による影響という事で、お酒の飲みすぎが原因だったようです。確かに焼鳥屋でアルバイトを始めてから、日本酒を沢山飲むようになり、以前よりも飲む機会自体が増えていたかもしれません。その結果を受けて、すぐに禁酒して1週間後に再検査したところ、数値が正常に戻りました。なんとか、健康診査を通過することが出来ましたが、お酒の飲みすぎで試験落ちてたら冗談じゃ済まないですよね。これから試験を目指す方はくれぐれもご注意ください。
ドキドキしながら書類審査の結果を待つこと1か月ちょっと。無事、JICAから1次書類審査通過のお知らせが届きました。たかが1次通過でしたが年甲斐もなく喜んだのを覚えています。これが通ると、残るは二次選考の面接のみとなりました。それまで約1か月あったので、二次面接に向けて色々と情報収集に当たりました。
ん?タトゥーって大丈夫なのか?
そもそも、日本の一般常識で批判されがちな刺青及びタトゥーですが、JICAの選考でそれは審査の基準に入ってくるのでしょうか。二次試験を前にインターネットを使って色々調べては見たのですが、何の手がかりも掴めないまま試験に臨む形となりました。
私の場合は左肩から上腕にかけて入っているので、スーツを着ていればまずばれる事はないですし、試験当日そのようなチェックがあるとも思えなかったので、自信を持って面接を受けに行きました。
二次選考では人物面接と技術面接の2回に分けて面接があり、それぞれ担当者や顧問などを変えての個人面接でした。今となっては、面接でどのような事を話したか良くは覚えていませんが、人物面接ではボランティアに対する考え方や帰国後にやりたいこと等を聞かれた記憶があります。
技術面接では、一次選考で提出した書類を基により具体的な話をしました。現場では実際にどのような活動がしたいのかであったり、なぜアフリカに拘るのかという理由が問われたと思います。
無事面接を終えて帰る時に100人以上はいた受験者の中で、自分が一番最後だったことに驚きました。そして、当然のことながらタトゥーの事がバレたり言及されるような機会は一切ありませんでした。
二次選考も無事に通過!派遣国が決まる!
二次選考を終えてから結果が出るまで一ヶ月ほどありました。面接での手ごたえは十分に感じられたので、合格は間違いないだろうと思っていましたし、もしこれで落とされても他の手段を使ってアフリカに行くことを考えるようにしていました。
アフリカへ行くことが決まったらしばらくは日本に帰ってくることが出来なくなるので、今のうちに日本の行った事の無い場所へ旅行しようと思いました。この旅行の事も詳しく書きたいのですが、記事がとても長くなってしまう為、割愛させて頂きます。申し訳ありません。
ちなみに私が訪れた場所は沖縄本島と宮古島でしたが、どちらも最高に楽しい思い出となりました。写真だけ数点載せます。
余談失礼しました。
そうこうしてるうちに二次選考の結果が来ました。
合格!!
気になる派遣先は、、、「ザンビア共和国!?」
二次選考の面接時、結局
「アフリカであればどこでも大丈夫です!」
と答えたのが原因で、希望した国ではなくザンビア派遣となったのだと思います。確かにアフリカだったので文句はないですが、完全に油断していたので、正直「ザンビア」ってどこの国ですか?という感じでした。
初めてGoogleマップでザンビアを表示して、初めてウィキペディアでザンビアを調べて、初めてザンビア過去隊員のブログなどを読み漁りました。その情報量はとても少なく、ドキドキよりも不安の方が大きかったように思います。JICAの青年海外協力隊派遣事業は年に3か月ごと計4回の派遣を行っており、私は年度末に派遣される4次隊という区分で派遣されることが確定しました。
技術補完研修、派遣前訓練を終えて無事にザンビア派遣が確定
12月になり、PCインストラクターとコンピュータ技術という職種に対する技術補完研修というものが実施されました。これは主に途上国における技術的な面をサポートする為の研修であり、ハードウェア修理やネットワーク構築などが主な研修内容でした。
初めて会う同期の仲間たちと意気投合し、毎日のように研修後は飲み歩いた記憶があります。いろんな想いで協力隊に参加する人がいて、自分のモチベーションもこの時かなり高まっていたと思います。研修内容もとても充実していて、過去からの改善が良く反映されているのかなと思いました。
2週間ほどあったこの研修もあっという間に終わり年越しとなりました。年明けからは約2か月に及ぶ派遣前訓練が始まり、その後すぐに派遣となるので、周りの人たちへの挨拶は年内に済ませる事となりました。そして、年明け5日目から迎えた派遣前訓練。
これも長く書くと止め処ない文章量となってしまう為、割愛させて頂きます。簡単に説明すると、派遣前訓練では語学習得と現地の文化や生活習慣を主に学ぶことが目的とされています。訓練所は二カ所あって、長野県の駒ヶ根か福島県の二本松と決まっており、国によってどちらに入るか決まっています。ちなみに私は二本松訓練所でした。
派遣予定のシニアも含めたすべてのボランティアが集まるので、私の時は80名近くが訓練所に集まり、生活をともに過ごしました。隊次によって人数は変動するのですが、多い時は150名ほどになります。
語学の授業が私にはとても辛く、課題に追われて徹夜する事もありました。生活も厳しく取り締まりがあり、食事の時間、洗濯の時間、お風呂の時間、外出の時間など全て規則化されており、それらを破ると厳しい罰則などがありました。
まるで、監獄生活です。しかしこれらも途上国の生活を考慮された上でプログラムされているので、一概に良し悪しを決める事は出来ません。私は二度と訓練所には戻りたくはありませんがね。
しかしながら、若い男女が二ヶ月近くも一緒に過ごすので、ムフフな事もあったりするそうです。訓練が終わったら、2年間はお互い離れ離れになるのが分かっていながら関係を作るのですから、本当に敬服致します。逆にそういった切ないシチュエーションが燃え上がる要素になるのかもしれませんね。
何とか語学の最終試験も突破して、無事に訓練所を卒業する事が出来ました。これで晴れて青年海外協力隊となれたわけです。試験に合格出来たからと言って、派遣が約束されている訳では無く、派遣前の研修や訓練を乗り越えてようやく一人前になれる訳ですね。この過程でボランティアを辞退される方、怪我や病気の再発で行けなくなる方、素行が悪いと判断されて強制退所になる方などもいるそうです。
ちなみに私のタトゥーですが、訓練所でJICAの職員にバレてしまったのですが、結果的にザンビアに行ける事となりました。一時は任国変更になる可能性もありましたが、当時の訓練所総括の方が良い人でタトゥーによる「派遣取り消しは無いよ!」と後押ししてくれました。
しかしながら、後から他の隊員から聞いた話では、以前タトゥーの入った人が強制退所することとなった事例もあったようなので、何とも言えません。途上国の中でもタトゥーに対するイメージが日本のように悪いと捉えられる文化があるので、海外に出ても油断は出来ないですね。
詳細が気になる方はコメントやご質問など下されば何でもお答えします!
まとめ
今回の記事も結局長くなってしまいましたね。1年分の出来事を書いているので仕方ありません、許して下さい(^_^.) さて、今回はワーキングホリデーから帰国してJICAの試験を受けて派遣されるまでの事を書かせて頂きました。
試験に合格してからは浮かれて遊び回る事も多かったのですが、訓練所を卒業して無事にザンビアへ行ける事が決まってからはあっという間に時間が経ってしまいました。初めてのアフリカ大陸に期待と不安で胸がいっぱいでした。JICAで予防接種もたくさん受けたし、たくさんの人たちに見送って貰ったので気持ちよく日本を発つことが出来ました。
次回は、いよいよ
- 念願のアフリカ大陸へ上陸!!予想と現実のギャップ。これがアフリカ?
をお届けさせて頂きます。お楽しみに~^^
最後まで読んで頂き有難う御座いました。
トミー