アフリカではTOEICも資格も役立たず!突破力を磨くべし!




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将来アフリカで活動したいから、英語の勉強でTOEICと、あとは何の資格を取っておこうか。

 

と、お考えのアナタ!声を大にして言わせてください。
そんなもの全く役に立ちません。

 

語学力や資格の前に必要な能力があります。

それは・・・突破力です。

 

突破力とは何か、Google先生に聞いてみましょう。

 

突破力とは、難関や壁にぶつかった時、その壁を乗り越える力のことです。

参考:MIRRORZ

 

このスキルがあるとないで、アフリカでの活動が大きく左右されるといっても過言ではありません。なぜなら文化や経済環境、法律まで日本とは全く違うアフリカの地では「壁」と感じることが日常茶飯事で起こるからです。

例えばこんな状況だったら、あなたはどうしますか?

 

  • ボランティアの活動先に行ったら求められてなかった
  • 日本からアフリカに送った商品が盗まれていた
  • 会計がなんか合わないなと思ったら社員がくすねていた

 

これは全て私が経験した本当の話です。

日本の常識ではまず起こりえないようなことですが、正直こんなことが結構な頻度で起こってしまいます。

 

アフリカ歴5年で、元青年海外協力隊、現在はベナン人と一緒に会社とNPOを経営している私が、これからアフリカで活動したいと思う方に磨いておいて欲しいスキルは、この突破力になります。

 

今回は僕が実際にアフリカで突破力が必要だった事例や、どうやって突破力を磨くのかについてお話をしたいと思います!

 

突破力の具体例

 

ではまず、こういった壁に対して突破力がどのように対処されるのかをお話したいと思います。

 

先ほどの例で出しました

「ボランティアの活動先に行ったら求められてなかった」

について詳しくお話していきましょう。

 

これは私が青年海外協力隊としてルワンダに派遣された時のこと。

 

青年海外協力隊については、JICAのホームページを参考にしていただけるといいのですが、一言でいえば途上国に対するボランティアプログラムです。

 

一人一人のボランティアにはここの配属先で、このような仕事をしてくださいね。というざっくりとした要請が割り当てられています。

 

例えば、「〇〇学校の理数科教師として学生や先生の理数系教科のクオリティ向上支援」といった形です。

 

私の場合は、「市役所にて、小規模ビジネスを行なっている組合支援」というものでした。

 

しかし、実際に配属されてみると同僚からは「今忙しくて、君に仕事を割り振る時間がない。8月まで待っていて欲しい。」と言われました。この時は5月です。つまり3ヶ月間は仕事がない訳です。それでも何とか仕事をもらおうと聞いてみると、「今正直そこまで困っていないから、やってもらいたいことはない」と若干キレ気味に言われてしまいました。

 

ボランティアって相手に求められているからやるっていうのが前提のような活動じゃないですか。そこで「ぶっちゃけやってもらいたいことはない」と言われてしまったら、どう思いますか?

 

中にはそこで落ち込んでしまったり、ムカついてしまったりするかもしれません。本当にそういったことが理由で任期短縮をして帰国してしまう協力隊の方もいます。

 

ここで突破力があると、例えばこういう行動に出ます。

 

私は、習いたての現地語を使って、僕の写真をはめ込んだ名刺を作りました。

 

 

「私はこのエリアで働くことになった日本人ボランティアです。何か困っている方連絡ください。」

 

と、電話番号付きのものを作成しました。しっかりした名刺を作るお金はなかったので、A4のペラペラ用紙に白黒で印刷し、これをひたすら道ゆく人に配りまくりました。

 

ルワンダでは、外国人がこんなことは絶対にしないので、みんな珍しがってもらってくれます。その数1ヶ月で1000枚以上!!

 

電話も鳴りまくりです!が、99,9%がイタズラ電話でノイローゼになりかけました。ですが、最終的にはそこに連絡をくれた一人のルワンダ人と2年間支援先として一緒に仕事をすることになるのです。

 

このように、日本ではありえないようなトラブルに対しては、ありえない方法で突破する必要があります。では、日本にいる間にこの突破力を磨く方法はあるのでしょうか?

 

 

突破力の磨き方

 

 

ズバリ日本でも意識をしておけば突破力を磨くことは可能です。

実は私は青年海外協力隊に行く前に、経験者やアフリカで様々な活動をされている方に事前に会ってお話を聞いていたので、突破力を磨いておくことが大事だということは知っていたのです。

 

そこで、私がアフリカに行く前にやっていて実際に役立った突破力の磨き方についてご紹介したいと思います。

 

無理そうな課題に期限を決めて取り組む

日本で普通に生活していると、ありえないような壁がほとんどありません。であれば、それを自分で作り出してしまうのです。基本的には何でも構いません。

 

今日1日で友達を10人増やす

 

とかも良いでしょう。1日で友達を10人増やすのはなかなか難しいです。どうしますか?

 

私なら、FacebookのイベントページやMeetupといったイベントやサークル的な集まりのサイトから10人以上のイベントを探し、そこで一気に10人の友達を作りにいきます。

 

こういう日常的な挑戦でいいので、「うわ、ちょっと無理そう」と思うような課題を自らに課して達成するために知恵を絞って行動するのです。

 

PDCAを高速で繰り返す

とはいえ、最初は笑っちゃうくらいに上手くいきません。当たり前です、突破力は磨かないと輝きませんから。それでも良いのです。失敗するのは当たり前で、そこからPDCAを高速で繰り返してきます。

 

PDCAは、Plan Do Check Actの略で、要するに「計画してやってみてダメなのところを改善してまたやる」という技法です。

 

さっきの例で、せっかくイベントにいったのにコミュ障だから全然友達が作れなかったとします。

 

コミュ障を直すためにトーク力を伸ばすのもありですが、結構大変ですよね。そしたら、見た目を話しかけたくなりそうなファッションに変えていってみましょう。おそらく少しは結果が変わってくると思います。これを出来るだけ早いスパンで繰り返すのです。

 

アフリカでは、ゆったりと時が過ぎているように感じますが、時には日本人でも驚くほど期限に追われて仕事をこなさないといけないこともあります。その為高速PDCAも突破力の1つとして必要なのです。

 

信用(人脈)を増やす

次に信用または人脈を増やしていきましょう。人脈といってもただ名刺交換とか連絡先交換レベルの人脈では意味がありません。

 

先ほどの1日10人友達を増やすという目標を無事達成できたとしましょう。そうしたら、早速その方達と親密になるように努力をします。

 

共通の趣味があれば、それを理由に誘ってもいいでしょうし、カフェやご飯に誘ってみても良いでしょう。

 

そこで自分のことを知ってもらいながら、相手のことも知るように心がけましょう。二人でも気兼ねなくご飯にいけるような関係性になれればまずは信用(人脈)の第一段階クリアです。

 

なぜこんなことが重要かというと、壁を突破する時は時には自分一人の力ではどうしようもならないことがあります。そんな時はこうしてお互い助け合いたいと思えるほどの信用(人脈)作りができるようになっておくと、いざアフリカで何かがあった時に、友人に助けてもらえることが多々あります。

 

発信を増やす

最後に発信する力も突破力には重要な能力になります。発信力はただおもむろに自分の言いたいことをネットで配信したり、周りに言いふらすのではありません。相手にどうやったら自分の思いが伝わるかを考えながら、発信をすることです。つまり発信する力は=人を巻き込む力とも置き換えることができます。

 

何か壁を突破する際にもっとも重要といっても過言ではないのが、この発信力です。

 

アフリカで起きるトラブルの9割は人が原因といっても過言ではないのです。

 

その人を動かさなければ、問題は解決しませんので、常に人を巻き込む発信を日本にいる間にも磨いておくことが大切になります。

 

最近ではSNSでそのトレーニングが簡単に出来てしまいます。私も多用しておりますが、オススメはTwitterです。

 

Twitterでは、140文字という短い発信量の中で、伝えたいことを記し、時には画像も添付するなどをして、面白い発信であれば拡散をされ、沢山の人に読んでもらうこともあります。読まれなければ、高速PDCAをしてどんどん発信をしてみるのです。

 

こうしてネットでもリアルでも常に人を巻き込む意識をしながら行動をすると、突破力最後の砦である発信力を磨くことができます。

 

 

突破力があるとTOEICや資格も活きてくる

最初に少し煽るような形で、TOEICも資格も役立たず!的な発言をしてしまいましたが、突破力を磨いた上ではそういった技術的なものもどんどん活きてきます。

 

逆に突破力が高い人は、技術が高くなくても、専門的な仕事ではない限り、何とかやれてしまうことも多いです。

 

これからアフリカに行って何かをしたい!と考えられている方には、是非この突破力を磨く努力をしてみていただければと思います。

 

内藤獅友(ないとうしゆう)

NPO法人AYINA副代表、株式会社Africa Network副社長

Blog「ナイケルジャクソン冒険記」

Twitter@Naikel0311

Instagram@africaman2018

YouTube:「アフリカチャンネル」

NPO法人AYINA公式HP

NPO法人AYINAFacebookページ

株式会社Africa Network




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