こんにちは!上智大学アフリカ文化の会(通称SACC: Sophia African Culture Club)です!

 

前回の記事では、南アフリカ共和国(以下、南アフリカ)の美味しい食べ物について紹介しました。

(前回記事はこちら↓)

 

今回は、本サークル幹部 大学2年生の山口優が、南アフリカでの短期研修で出会った現地大学生との交流の経験について紹介いたします。

なぜ南アフリカに渡航したのか?

私は大学の講義でアフリカの歴史や政治、宗教などを学んでいましたが、"アフリカの人"と聞くと貧しい子供たち、あるいは大統領などの政治指導者という両極端な二者をイメージすることしかできませんでした。

 

なぜか、アフリカで生活する同世代の若者は遠い存在であるように感じていたのです。

 

そこで、物理的にも精神的にもアフリカを身近に置くことで自分が抱いているアフリカのイメージをより明確にしたいと考え、2018年2月から3月にかけて行われた南アフリカへの短期研修プログラムへの参加を決意しました。

 

同じ時代を生き、これから未来を共に作っていく若者はどのような人たちなのか、また、彼らはどのような問題意識を持っているのか。初めて訪れたアフリカの地で、その片鱗を垣間見ることができました。

テーブルマウンテンからケープタウンの街を一望

南アフリカのトップ大学に通う学生が思うこととは

ケープタウンとプレトリアに一週間ずつ滞在した本研修では、ケープタウン大学プレトリア大学に通う学生たちと交流する機会がありました。

 

アフリカ有数の世界都市・ケープタウンに位置するケープタウン大学は、南アフリカ最古の公立大学です。世界大学ランキングによると、ケープタウン大学は南アフリカ国内の大学ランキングで第1位に輝いています!
(QS世界大学ランキング参照→https://www.topuniversities.com/university-rankings-articles/brics-rankings/top-10-universities-south-africa-2018

 

残念ながら今回の研修では大学のキャンパスを訪れることはできませんでしたが、ケープタウン大学に通う学生と交流し、話を伺う機会がありました。

1.ケープタウン大学の学生運動

まず、授業料の引き上げに反対する学生運動について話を伺いました。

 

抗議の発端は、学費が大幅に値上げされるというニュースでした。特にケープタウン大学はその引き上げ率が高かったようです。

 

そこで学生たちは学生による抗議運動を行うことで抵抗の姿勢を示し、学費引き上げの凍結や高等教育無償化を訴えました。

 

経済的な要因により授業料の支払いが困難である黒人学生が運動の中心でしたが、この運動に賛同した白人学生も共に抗議活動をしたようです。学生と警察との衝突もあり、暴力行為も見うけられたといいます。

 

このような抗議運動の激化を受けて、ズマ前大統領政権は学費の値上げを中止する声明を発表しました。

 

この学生運動を通し、自分たちの意思を訴えかけ、現状を変えようと行動をおこす学生の姿勢に私は刺激を受けました。

2.大学で感じた人種格差

また、大学で人種間格差を感じたことがあるという話も印象に残りました。

 

ある日、主に白人が集まる大きなパーティーが開かれました。教授はそのパーティーへの参加を理由とする白人学生の欠席や試験日程の変更を認めました。

 

しかし、そのパーティーに出席しようとした黒人学生が同様の措置を求めると、その申し出は棄却されてしまったと言います。黒人学生のためのパーティーではない、というのが理由だったそうです。

 

しかし黒人学生は、仮に白人ではなく黒人が多く集まるパーティーが開かれた時に、パーティーへの参加を理由とする講義の欠席等の許可を求めても、それは認められないだろう、と思っていました。

 

このように、白人と黒人との対応の差が浮き彫りになった状況では、どうしても白人は優遇されているのだと受け止めてしまいます。

 

今回聞いたお話は、現在の南アフリカ社会のほんの一側面ですが、高等教育の現場でも、このような差別経験をする学生がいるということに驚きました。

 

制度としてのアパルトヘイトは廃絶されていても、その本質的な撤廃はまだ途上にあると感じました。

 

無自覚の差別が行われているとしたら、それはとても恐ろしいことであると思います。

 

富裕層(主に白人)と貧困層(主に黒人)の居住区が真ん中の道路を境に分かれている。

最後に

今回ケープタウン大学の学生から伺ったお話は、ネガティブな経験についてのお話が多かったのですが、前向きに語る学生の様子がとても印象的でした。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

次回はプレトリア大学の学生との交流の経験について紹介します!お楽しみに!