西アフリカ、シエラレオネ共和国の子どもたが、児童労働せずに学び続けるため、アラジの4つの支援を拡大するべく「100人のマンスリーサポーター」を募集しています!
NPO法人アラジ代表理事の下里夢美(しもさとゆめみ)です。
私は高校2年生の時に、テレビでたまたまシエラレオネの戦争孤児の男の子「アラジ君」のストーリーを知り、その後の人生すべてが変わってしまうくらいの衝撃を受けました。
当時8歳のアラジ君が、その日食べる物も、着る物ももっていなかったのに、一番欲しいものは何かと聞かれると「勉強がしたい」と答えたからです。
SDGs(持続可能な開発目標)の目標4では、2030年までにすべての子どもが中学校まで無償で質の高い教育を受けられるようにしよう!と達成目標に掲げています。2002年まで11年間に渡る内戦を終え、エボラ禍を乗り越え、現在はコロナ禍と困難な状況にあるシエラレオネ。
2021年現在、約25%の子どもが、家庭の経済的理由などにより、中学生を完了できません。(2020年, Annual School Census)
アラジの4つの事業で、あと約1,000名にサポートを届けるために、100人のマンスリーサポーターを募集しています!
私たちNPO法人アラジは「世界でも極めて平均寿命が短い国」と言われる西アフリカのシエラレオネ共和国において、約7年間にわたり、経済的困難を抱える最貧困家庭の子どもと大人たち、延べ1,100名に教育と就労の機会を届けてきました。
私たちの掲げるビジョンは「誰もが夢に向かって努力することのできる社会」の実現です。
2016年、シエラレオネの農村部を訪れたとき、学校もなく、栄養失調で痩せた子どもたちを大勢目にしました。内戦が終わって10年以上たっているものの、頑張りたくても頑張れない、夢にむかって努力することすらできない、そんな子どもたちがまだ大勢いるのかと、愕然としました。
努力できることは恵まれていること。私たちは「彼らの最初のチャンス」になりたい!
そう想い、この活動をつづけてきました。
コロナ禍により、国際支援は環境保護に続き、医療支援が増加傾向です。しかし、教育格差も忘れてはならない重要な課題です。
子どもたちが教育を受けることは、結果として様々な課題の根本解決に貢献します。
今、皆さんの力をおかりしたいのです。
この記事の目次
支援プログラム①定額給付支援
シエラレオネの農村部マケレ小学校へ、毎月定額の給付金を届け、給食・教材・トイレ・机・椅子・先生のお給料などをサポートしています。
シエラレオネでは5歳未満児の死亡率が高く、子どもたちは日々、マラリア・下痢性疾患・結核などの感染症にさらされています。これらの病気で子どもが亡くなるすべての根本要因は「栄養失調」です。学校給食で、子どもたちの学習環境だけではなく、「命」をも守ることができます。
また子どもたちは日々、水汲みや料理などの家事労働、兄弟の世話、最悪のケースでは物乞いや、売春などに従事し、「食べて、生きる」ために日々現金を稼いでいます。
子どもたちが児童労働せず、健康に学び続けることを目指して、2022年も引き続き、約360名へのサポートを継続していきます。
支援プログラム②現金給付支援
両親の離婚や、事故・病気・自然災害などで、片親が不在の「ひとり親世帯」の子どもの貧困は特に過酷です。
学校で勉強するための制服・教科書・文房具・給食費など、自身の教育費を捻出するために、月100時間以上の、売り歩き労働、物乞い、セックスワークなどに従事せざるを得ない子どもがいます。
そうした子どもは、留年を繰り返し、中学校受験に合格できないまま、学ぶことを諦めています。
都市部の公立小学校と連携し、家庭の経済状況を毎月把握しながら、毎月の奨学金給付支援を行っています。
2022年も引き続き、常時計30名へ継続サポートを届けてまいります。
支援プログラム③復学支援
シエラレオネ共和国ケネマ県では、手に入らない避妊具や性教育の知識不足、性暴力などにより、約17%の女の子が妊娠によって学校を退学し、その後の教育の機会や経済的自立の機会を失っています。
10代のシングルマザーが赤ちゃんを育てながら再び学校で学べるよう、毎月定額の奨学金支援を行なっています。
2022年も引き続き、70名の10代のシングルマザーの復学を目指して、活動を続けてまいります。
支援プログラム④男子中高生への性教育
10代のシングルマザーの復学支援だけでなく、若年妊娠という課題の根本解決を目指し、男子中高生への性教育プログラム『ハズバンドスクール』という新たな活動を行なっています。
『ハズバンドスクール』 では、女性の権利・生理や出産などのリプロダクティブヘルスについて啓発します。また、性加害を起こした場合や示談した場合の刑罰、女性が被害者となった場合の適切な連絡機関と、治療・アフターケア・刑事裁判のサイクルについてや、性的同意の10パターンを学びます。
来年度末までに、ケネマ県の10校1,200名の男子中高生に、ハズバンドスクールを届けることを目指して、活動を続けてまいります。
最後に…国際支援はどうして必要?
「日本だって大変なのに、どうしてアフリカなの?」
これは私が高校生の時、この活動を仕事にすると心に決めてから、何度も耳にした言葉です。
シエラレオネが抱える問題は、「日本以外の問題」ではなく、「私たちが住む世界の問題」と、捉えています。
2011年、東日本大震災当時、日本は「世界から最も支援された国」となりました。大変な時にはお互いに助け合う、そんな人がこの世界に増えれば、学びたいすべての子どもが、働かずに学べる社会が、実現するはずです。
ぜひ、あなたもアラジの仲間になってください!
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