皆さん、初めまして!
コンゴ民主共和国(以下、コンゴ民)に滞在中の、福田啓介です!
今回は、コンゴ民について寄稿したいです!と、All About Africa管理人のマサヤさんにいきなりTwitterでDMを送らせてもらった結果、すぐに興味を持ってくださり、このような場を頂く形になりました。感謝です!
まずは自己紹介をさせてもらえればと思います!
私は慶應義塾大学総合政策学部4年で、学部1年の頃にゼミの活動でコンゴ民に出会いました。
以下、自分の所属するゼミのホームページです。
https://congohasebelab.wixsite.com/homepage
説明をすると、自分の所属するのは慶應義塾大学長谷部葉子研究会コンゴ民主共和国プロジェクトというところで、
「本プロジェクトは、慶應義塾コンゴ民出身英語科講師のサイモン・ベデロ氏の呼びかけのもと、「コンゴと日本が共により良い社会を目指す」ことを目的に、2008年に自立運営が可能な学校づくりをするプロジェクトとして始動しました。
学校づくりを通じて培ってきた関係性を基に、小学校だけに活動を限定せず、さらなる活動拠点の拡大を目指してきました。
その成果もあり、現地のNGOや企業、大学院生と様々なプロジェクトを展開しています。
実際に、専門性を持ってコンゴの国を動かしている人たちとの協働を通して、コンゴに存在する社会問題への理解と、一筋縄では解決できない難しさ、そしてコンゴを通して俯瞰して日本を観られるなど数多くの学びがあります。
現在のプロジェクト活動の目標として
「アントレプレナー精神を持って、社会を前進させるための行動が取れる社会」を目指しており、プロジェクトメンバーそれぞれの興味分野とコンゴ側のニーズをすり合わせながら活動中です。具体的には、現地に根付いている洋裁を切り口にビジネスを日本で展開したり、コンゴで若手起業家が増加している流れを汲み取り起業家育成に取り組んだり、小学校教育を音楽やアートの切り口としたWS形式で取り組んだりしています。日本での活動として、対外発信活動をメインにSNSやウェブサイトの運営、イベント主催、外部イベントの連携など研究会内だけに捉われない活動をしています。
というものです。
簡潔に言うと、従来の持続性のない支援型の国際協力ではなく、両者にとってメリットのある形で、顔の見える形で、プロジェクトをやっていこうというスタンスです。
「貧困」「支援」という概念は捨て、共に学び合い、シナジーを生み出しながらやっていこうというものです。
そこからこの国の魅力にハマりこんでしまい、大学生活のうちのほとんどをコンゴ民との時間に使っていました。
それでも飽き足らず、現在大学を休学をして、コンゴ民首都キンシャサに滞在をしています。
コンゴ民主共和国の基本情報
首都:キンシャサ
国土面積:世界11位、アフリカ大陸2位(日本の約6倍、隣国ルワンダの約90倍)
宗教:キリスト教が80%
国名の遍歴
1885年 - 1908年 コンゴ自由国(ベルギー国王の私有地)
1908年 - 1960年 ベルギー領コンゴ
1960年 - 1964年 コンゴ共和国
1964年 - 1971年 コンゴ民主共和国
1971年 - 1997年 ザイール共和国
1997年 - 現在 コンゴ民主共和国
国の情勢の中で国名が変わってきた歴史がありますが、現在はコンゴ民主共和国で落ち着いているようです。
なぜコンゴ民に足を踏み入れたのか。
小さいことから漠然と、私は”貧困”に興味がありました。
アフリカの子どもたちは、自分と同じ子どもなのに、どうして、ここまで環境が異なってしまうのだろう。正直アフリカはほとんどそうだと思い込んでいて、たまたまご縁のあったコンゴ民に行きました。
そんな気持ちで、コンゴ民に関わり始めました。
しかし、そんな援助の気持ちはついてすぐに消え、新たな気持ちが芽生えました。
コンゴ民の人たちの人柄と未来の見据え方。
アフリカの人たちは陽気で優しいということをよく聞きますが、コンゴ人に関して、より具体的に言うと、
気遣いがすごい。
相手の感情を察してくれる。
家族のように大切にしてくれる。
また、社会をよくしたいと、みんなが自分にできる等身大の志を抱いている。
常に夢を語り、身近なところから、何が自分にできることがあるかと思案をしています。
日本人として、どこか上から目線で来ていた自分の無知に恥を感じました。
日本の特に不自由のない暮らしの中で、先進国こそが幸せと頭の片隅にあった自分は、人間として、活力をどこに当てていくことが幸せに繋がるのか、この国で深く考えさせられました。
むしろ、先進だの後進だの考える前に、個人として、どこまで1日1日に本気になれるのか、これが大切なことであり、この国で学べることだと、感じました。
このタイミングが、本当の自分とコンゴ民との出会いだったのかもしれません。
次回の連載では、コンゴ民での活動を通して、日本人のみなさんにお伝えしたいことを書かせていただきます!
次回もよろしくお願いいたします!