「金がなくても幸せそう」は先進国のエゴ。アフリカが気付かせてくれたこと。

 

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こんにちは!

 

今回で二度目の寄稿になりますが、読まれる記事を書くことよりも、僕が伝えたいことを伝える場にしたいなと思い【遠そうで近いアフリカ】というコンセプトに加えて、

 

【何か新しく考えるきっかけ】になるような記事もupしていこうと思います!

 

おそらくAll About Africaに集まってくる記事は非日常的なものとして、あるいは遠い世界のユニークな­­­­­­­こととして読者の方々に受け入れられると勝手に考えていて、(もちろんそれが全てだと言うわけではありません)

 

アフリカが好きな方以外に、興味本位で読まれる方もいるかと思います。

 

寄せられた記事は特に後者の方にとって、誰が読んでも面白いと感じるものだろうし、(中にはそう感じない人もいるでしょうが)驚きや新鮮味に­­満ちているはずです。

 

僕自身、【遠そうで近いアフリカ】をコンセプトに書いていこうと思っていましたが、偶然この記事に出会った人が、少しでも何か考えるきっかけになるようなものを書きたいと思うようになりました。

 

 

その文脈において、多くの人にとって楽しく読んでもらえる記事を書く一方で、新しい視点をもたらせるような記事も書かせて頂きます。

 

そしてアフリカのリアルを伝えたいとも思っていて、魅力のみを伝えたら本質が見えなくなる気がしたので、僕のバイアスがかかりつつも、僕が見た現実を届けたいと思います。

 

前置きが長くなって申し訳ないですが、滞在中に僕が一番伝えたいと感じたことを今回はテーマにします。




 

~途上国の人たちってお金はなくても幸せそうだよね~

 

これはおそらく多くの方が聞いたこと、あるいは感じたことがあるのではないでしょうか。

 

確かに帰国してまだ2週間しか経ってない僕からしても、毎日電車に揺られて職場と家を往復している大人たちを見て「本当に幸せなのかなぁ」と思うし、

 

毎日最低限のお金だけ稼いで家族と暮らす途上国に住む人々の生活の方が幸福度は高いんじゃないか、と考えることがあります。

 

 

実際、物質的には不足した (ネット・トイレ・水道etc.がない) 生活をしていた頃も、すごく楽しかったし、帰ってきてからも時折恋しくなったりします。

 

そしてそれは渡航前の僕の大きなテーマの1つでもあって、「もし飢え死にをすることがない人々に今以上の、資本主義的な成長を求めたら暴力or搾取なんじゃないか」

 

と考えていましたが、実際に農村部に行き、考えが変わりました。

 

金銭的に学校に通えない子ども

病気に罹ってもお金がなくて治療を受けられず命を落としてしまう人

家畜が病気になり、治す手立てがなく死んでしまい収入が減る人

障害を持って生まれ人に乞うことしか出来ない人

障害のある人を利用してお金をもらう人

親に捨てられ路上or孤児院で暮らす子

 

(孤児院にて)

 

そんな人々に出会い、

 

【お金がなくても幸せそう】という考えが、いかに先進国に住む人々の傲慢さかを身を以て知りました。

 

そんな環境に幸せはありませんでした。

 

日本では、風邪を引けば国が医療保険で守ってくれる・水道をひねれば飲み水が出る・図書館に行けば大量の本が読める・停電はほとんどしない・正確な交通インフラ・全国に張り巡らされた道路・そして学校にも通えて今では内定辞退率が6割越え(今年度)。

 

これほど整った、守られた環境に住んでいるんだということに21才になって気付けた。と言うより気付かされた。

 

しかし【日本人よりも彼らの方が幸せなんじゃないか】という考えを持った人に、「今すぐその考えを変えてくれ」なんて言うことは僕には出来ないしそれはエゴだと思います。

 

しかしいま自分が置かれた状況が、どれだけ­­満たされている状況なのか、少しでも考えてくれたら嬉しいし、この記事を書いた価値があるのかなと思えます。

 

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