女子大生がケニア農村で挑む、ファッションプロジェクトのリアルとは。

 

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ケニアより、こんにちは!

 

最近よく行くサイバーカフェのお兄ちゃんがとーっても紳士で結構ときめいている上金理紗子です。彼に会いにいくときはちゃんとカラコンして軽く化粧もします。えへへ。

 

コラム連載をさせて頂いていて、前回は私の暮らしについてご紹介しました!今回は、私が今回の渡航でしている活動についてご紹介します。

 

ソーシャルビジネスに興味を持ち、今回はファッション系のプロジェクトに挑戦するために渡航しました!詳細は初回の記事をご覧ください。※後々書きますが、今はこのファッションのプロジェクトは一時中止しています。

 

目的は『ケニア農村にある小学校をサポートすること』

 

そのための手段が『アフリカの布を使った服を作る仕事を保護者に依頼することで雇用を生み、その服を日本で売り、売上を学校の運営費に回す』といった感じ。絶対にいろいろハプニングが起きるだろうと思ってましたが、予想通りたくさんのハプニングが起きたので、順番に紹介します!

 

①家にあるミシンは壊れていて使えないことがケニアに着いてから判明。てか先に言ってくれ〜!

②日本で売れる品質のものを作るには、また違った種類のミシンが必要なことも判明。

 

私は服飾関係の大学に通っているわけでも、自分で服を作れる訳でもないので、ミシンのことを全然知らなかったのです。活動地に到着し、テイラーさん(服の仕立て屋さん)とミーティングをしたときにこの事実が発覚。

この辺りで買えるミシンで出来るのは、こういった縫い目のみ。

よりハイクオリティなものを作るにはこのオーバーロックマシンが必要。大体のオーバーロックマシンは電気を必要としますが、我が家に電気はありませぬ。(引用https://www.jaguar-net.co.jp/support/advice/index2.html

 

そしてそのミシンを探す旅に出たのですが、それが予想以上に難航。この辺りでは、クオリティを求めることもあまりないため、みんな前者のミシンを使っています。

 

③スワヒリ語、英語の先生+アシスタントを頼もうと思っていた、以前一緒に住んでいた親戚の男の子が、お金の問題で転校し、まさかの一緒に住まなくなったことが判明。てか先に言ってくれ〜!

 

ご機嫌斜めなスズリン(当時1歳)と彼。お医者さんになりたいそう。アフリカあるあるなんですが、子供が多くて両親では育てられず、親戚のところに送られるというパターンで一緒に住んでたディクソン。彼を大学に行かせてあげたくて、仕事を頼みたかったんです。

 

④テイラーママを集めたミーティングで、仕事や月収や家族構成、問題点を聞くものの、「お金を手に入れたらその日のうちに全部使っちゃうから月収なんて分かるわけないんだけど、何言ってんの?(笑)」とのこと。この後政府系の人とも話しましたが、この辺りの人の正確な収入は彼らも知らないそう。なるほどお...。

 

⑤ルワンダ、ウガンダを通して納得のいく布をゲットできなかったので、布探しのためにもう一度ウガンダに出向く。がしかしビザの問題が発生して揉める。苦労して入国したものの結局いい布をゲットできず...。実は私、ウガンダに4回入国しています。が、3回はグレー...(笑)




こちら、正式に入国したときの写真。赤道にて。旅するときは常にぐでたまと一緒です。

 

⑥ミシン、布の問題があったため結局10時間以上かけてナイロビまで買い出しへ。ナイロビにて信頼できそうだったケニア人の友達の家に泊まっていたら、1万円騙し取られてショックを受ける。

 

彼女、今まで色々助けてくれていたんです。情が湧きやすいタイプなので、半信半疑でしたが、家賃のために1万円貸しちゃったんです。わ〜、おばかですよね...。

 

彼女の家系は優秀一家で、父親が元大統領の警護、兄弟は医者や警察といった感じなので、それもあってそれなりに信用していたんですが、まんまと騙されました(笑)※ちなみにこの話は本当。実家にも行ったことがあり、写真等で確認済み。

 

でも『ま、いっか!』が口癖な能天気なのですぐ復活しました。めでたしめでたし。

 

⑦布とミシンをゲットしたと思ったら、もう一台別のミシンがないと完成品は作れないことが判明。これは私の英語力の問題で、ちゃんと理解してなかったんですね。またまた遠くまで買い出しへ。

 

⑧やっとプロジェクト開始できる〜!と思いきや、テイラーが消えるの巻。『この日にきてね』と1回言っただけでは誰も来ないだろうと思い、2回リマインドしたんです。しかし、当日誰も来ず。

 

何事?と思いホストマザーに聞いたところ、1人は今100㎞離れたところにいる、もう1人はジョインするのをやめた、もう1人は何で来ないのか知らないとのこと。結果、プロジェクトに参加してくれるテイラーママは3人から1人へ...。

 

てかママ、その連絡きてたならまず私に報告してくれ〜!!!

 

といった感じの予想外の展開が続き、準備が終わるのになんと1ヶ月かかりました!アフリカにいると、見事に思い通りにいかないものです。まあ、そういうところも好きですが。

 

この後もハプニングやツッコミどころ満載なので、ハプニング集第2弾に乞うご期待!

 

ここまでお読み頂き、ありがとうございました!Asante sana!(スワヒリ語でありがとう)

世界で三番目に大きいビクトリア湖の写真でさようなら!kwaheri(スワヒリ語でさようなら)

 

 

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