最初は彼らが怖かった。知ってほしいストリートチルドレンの本当の姿。

Mulibwanji!?
(ニャンジャ語でこんにちは。)

 

お久しぶりです!

 

いきなりですが皆さんは、

 

ストリートチルドレン

 

に対してどのような印象を持っていますか?

 

発展途上国に行かれたことがある方は、一度は会ったことがあるのではないでしょうか。

 

私も今まで何度か遭遇したことがあります。

 

けれど、“こんな小さい子がかわいそうに…”とか思っても、正直“本当はどんな背景を持っているのか分からないしな”とか、“一人に構ったらどんどん集まってきちゃうんじゃないかな”とかっていう不信感とか恐怖心の方が強くって、見て見ぬ振りをしてしまっていました。

 

そんな私ですが、昨年3ヶ月間、ザンビアにあるストリートチルドレンの保護施設でボランティア活動をさせて頂きました。

 

今回は、その施設での経験や実際に見たこと聞いたことを踏まえて、ザンビアのストリートチルドレンについて書いていこうと思います。

 

■施設での経験

 

その施設での主な活動内容は、施設内にある学校で先生のサポートとして子どもたちに算数や英語、アートを教えたり、イベントの際にスタッフのお手伝いなどをしていました。

 

 

そこでは、約50人の、ストリートから保護してきた男の子たちが暮らしています。

 

年齢は一番小さい子で5歳から大きい子ですと私より年上で大体24歳くらいまでの子達です。

 

初めは、男の子ばかりだし、彼らのバックグラウンドなどもよく分からず、どう関わっていいか分かりませんでした。

 

しかし、彼らは本当に素直でとてもフレンドリー、授業の際も好奇心いっぱいで、質問がとまらず()、逆にザンビアのこともたくさん教えてくれました。

 

彼らと過ごした3ヶ月間は毎日とても新鮮で、一人一人本当に個性が強くて毎日何かしらのトラブルがあったりもしましたが、楽しく過ごすことが出来ました。

 

今でも、誰かの携帯を使ってたまに電話をかけてきてくれる彼らが可愛くて可愛くて仕方ありません()

 

 

ちなみに私が教えていたのは5歳から18歳くらいの子だったのですが、大きい子たちは自分で勉強したり、インターンをしてきたりしていて、私より若いもしくは同じくらいの歳なのに私よりずっとしっかりしていて、私も頑張らないとって奮い立たされました!

 

■ストリートってどんなとこ?

 

ボランティアをさせて頂いている時に、彼らの暮らしていたストリートへ何度か連れて行ってもらいました。

 

正直、初めの印象はとても怖かったんです。。

 

日や時間帯によって違いますが、大体50人、いやそれ以上かな、、、くらいの子どもや大人がいます。

 

そこには女の子も男の子に混ざって生活しています。

 

みんな片手にペットボトルを持っていて、ゾンビのような動きをしている子も…

 

ペットボトルの中にはシンナーなどのドラッグが入っているんです。

 

シンナーは、ペットボトルのキャップ1杯分1クワチャ(約10円で、どこからか仕入れてきた子が売っています。

 

 

ザンビアの夜は結構寒く、けれどここにはもちろん彼らが安心して寝れる場所も空腹を満たす食べ物もありません。

 

そんな空腹や寒さ、ストレスをしのぐために、小さな子どもまでもがドラッグに手を出し、抜け出せなくなっています。

 

一度始めてしまったドラッグは中々抜けず、私がボランティアをしていた施設から抜け出して、ストリートに戻ってしまう子も多くいます。

 

ドラッグの中毒で亡くなった子もいたと聞きました。

 

(夜は寒くて寝られないので昼間に寝ている子も。)

 

そんな、私にとって、とても衝撃的な場所でしたが、そこにいる子たちも本当にフレンドリーで、色々話したり、一緒に歌やダンスをしたり、何度か行くと、私が来た瞬間に名前を呼んでくれたりと素直に嬉しかったです。

 

 

ここにいる子の多くは、スラム街などに住んでいて、でも親がシングルマザーであったり、兄弟が多かったり、とにかく家が貧しく、家にいても食べるものがない、などの理由でストリートで物乞いをしながら暮らしています。

 

もちろん、家を出てきた理由は人それぞれで、親からの虐待や友達からのお誘い、小さい子だと一度ストリートに行って自分の家が分からなくなってしまった子もいるとか。

 

昼間はストリートに来てるけど夜は家に帰るっていう子も。

 

女の子はそこで妊娠しちゃうことも多く、赤ちゃんを抱いて物乞いをしている女性も・・・

 

 

ここでの生活から抜け出したいと言っている子も多くいましたが、食べ物や飲み物を買って持っていくことしか出来ない無力さにもどかしさを感じました。

 

ボランティアしている施設でも、足りていないものはたくさんあってもっとこうできたらいいなという思いは尽きませんでした。

 

それでも、こんな無力な私にも彼らは、

 

 

“日本から来てくれて本当にありがとう。”

“カイと出会えて本当に良かった。“

“いつもたくさん話聞いてくれてすごく嬉しかった。”

“一生忘れないよ。”

“また戻ってきてね。”

 

 

って言ってくれたんです。

 

それが本当に嬉しくて。

 

私も絶対忘れないし、いつかまたここに戻ってきたいって強く思っています。

 

ザンビアでの3ヶ月間は、今までの人生で経験したことがなかったことをたくさん経験させて頂きました。

 

ここに書いたことの他にも、彼らの家族が住んでいるスラム街に行ったり、都会とは全然雰囲気の違う田舎の村で生活したり・・・

 

 

ザンビアって有名な観光地は、ビクトリアの滝くらいしかなくって、首都ルサカの空港で降りる外国人なんて23人しかいなくって・・・()

 

でも、そんなザンビアでの3ヶ月はどれも本当に貴重な経験で、私の財産です。

 

今までストリートチルドレンと一纏めに見ていた私ですが、彼らと過ごすことによって、肌の色や年齢が違えど、ストリートチルドレンであろうが、みんな同じ人間なんだって思えて、一人の人として接しようって思うようになりました。

 

いや、当たり前のことかもしれないんですけどね。

 

彼らと出会う前の私はそれが出来ていなかったなって気付いたんです。

 

 

今までは、アフリカのプラス面を伝えてきましたが、それだけじゃない、私が見て感じたリアルなアフリカをしっかり伝えたいと思い今回のコラムを書きました。

 

ですが、これは私の見たザンビアの一部です。

 

この記事=ザンビアという風に勘違いしないようにだけお願い致します!

 

長くなりましたが、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

Zikomo kwanbili !!

 

P.S

▽私がお世話になった団体のFacebookページです。

興味がある方はぜひ!!

https://www.facebook.com/nsansavillage/

▽施設での元気な子どもたちの様子を動画でまとめています。

こちらも良ければご覧下さい!

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