2019年3月に、タンザニアへのスタディツアーに参加した、高須海地です!
僕は今大学の2年生で、アフリカとは何の関係もない経済学部に通っています。
大学1年生の時は、サークルを入っては辞めるの繰り返しでした。自分に合う道は何だろうと探していた時に、僕はアフリカ・タンザニアに行くことになりました。
タンザニアで僕が見たもの、感じたことをお伝えしたいと思います!!
タンザニアに行こうと思ったきっかけ
実は、1年生の秋ごろに大学を辞めようと真剣に考えていました。理由は2つあります。
1つ目の理由は、大学の勉強が自分の将来に上手く繋がっていないと感じたからです。1年生の春学期は土日も自習室へ通い、朝から晩まで大学の勉強をしていることが多かったです。
しかし、時間をかけて勉強した内容も、夏休みを終える頃には頭から消えてしまっていました。僕は何とも言えない悲しい気持ちになってしまったのです。「一体あんなに時間をかけて何をしていたのだろう。」と。
2つ目の理由は、自分の将来を考えた時に、より良い道があるということに気付いたからです。僕は将来、鰻屋を世界中に広めたいと考えています。世界で勝負するとなると日本語でビジネスを学ぶよりも、英語でビジネスを学んだほうが、必ず今後の役に立つと感じたからです。
2、3か月真剣に悩んだ末、僕はオーストラリアの大学に入りなおすことを決心しました。僕は英語で経営やビジネスの勉強が出来ることをとても楽しみにしていました。
しかし、その後の二回の家族会議を経て、結局その計画は頓挫してしまいました。両親と話し合ったうえで、留学は見送ることになりました。
本気で追い求めていたものを失った僕の心には大きな穴が開いてしまいました。その後も何日かは途方に暮れたままでした。
そんなある日、直感的にこう思ったんです!!
そう考えた私は、さっそくスタディツアーに申し込みました。
アフリカ・タンザニアは僕に何を教えてくれたのか
アフリカに行こうと思い立って3か月後、ついに僕は人生で初めてアフリカの地に降り立ちました。僕はスタディーツアーに参加したので、貴重な体験をいくつもすることが出来ました。
僕はテント泊をした日にヤギをその場で殺して食べました。
私たちはいつもお金を払えばお肉が買えます。なので、普段「この肉はどこから来たんだろう?」と考えることは滅多にないと思います。
しかし実際にヤギを殺して食べた時、僕はこう感じました。
ヤギが殺される前に逃げようとするも捕まり、殺される瞬間を目にしました。僕はその時人生で初めて、地球の一部になったと感じました。それからご飯を食べるときはいつもそのヤギから学んだことを思い出します。
僕はそのスタディーツアー中にライオンキングの舞台であるセレンゲティ国立公園とンゴロンゴロ自然保護区にも行ってきました!
僕はそこで、走り回っている子どものヌーを見ました。でもよく見ると、その子の親はどこにもいませんでした。僕がガイドに「なぜ親のヌーがいないの?」と聞いたら、そのガイドは「さっきそこにいたライオンに食べられたんだよ。だから子供のヌーは今お母さんを探して走り回っているんだ。」と言っていました。
ライオンキングの中でよく言われるThe circle of lifeを目の前で実感しました。本当に命という命がぐるぐるとめぐっていたんです。
アフリカの自然が教えてくれたことは「命」そのものでした。本当に貴重な経験をこのアフリカの地ですることが出来ました。
タンザニアの人々が教えてくれたこと
タンザニアに行き、びっくりしたことの1つは空港での出来事でした。
通貨を交換するときに、急に背後からタンザニア人が話しかけてきました。日本ではなかなかないことなので、私はとても驚きました。しかし、彼らはニコニコ笑ってジョークを飛ばしていました。そして最後は笑顔で握手をしてお別れをしました。
僕はタンザニア人から言ってもらった言葉で、ずっと心の中に残っているものがあります。
Being kind to others is part of my life(他人にやさしくすることが私の人生の一部)
優しくすることが人生の一部だなんて、本当に素敵な考え方をしているんだなと感動しました。
争いごとを嫌い、いつも外国人の私を楽しませてくれ、他人の幸せを考える。そんなタンザニア人の心に僕はすっかり惹かれました。彼らと過ごして、人間としての在り方や生き方を教わった気がします。
次に渡航する時、タンザニアはどんな景色を見せてくれるのでしょうか。