うんこを漏らした原体験。アフリカ挑戦の新しい形 【川口儀浩】

サッカー一筋だった少年が大学進学でぶち当たった壁を超えるために踏み出した一歩は10万円するビジネスカンファレンスの参加チケット!?

 

旅行でも留学でもない新しいアフリカへの関わり方を知りたい方へ。

川口儀浩と申します!

はじめまして、川口儀浩と申します。1998年兵庫県生まれ、北九州育ちです。

 

幼稚園からサッカーを始め、小学校でサッカーをし、中学校でサッカーをし、高校でサッカーしてました。そして、大学はサッカー選手になるために日本体育大学に入学。私はサッカーに命を捧げ、サッカーのためだけに生きている、生粋のサッカー少年でした。

 

しかし、大学サッカーで壁にぶち当たり、ここで転機が訪れました!

 

俺は、本当に日本でサッカーのプロサッカー選手になってご飯を食べていけるのか!?
サッカー以外何も分からず社会に出る不安
サッカー以外何もしたいことがない状態で社会に出る不安

 

この3つのことを考えすぎて、夜しか寝られない日々が続きました。

 

そこで、私は大きな決断をします。「1年半の休学」です。

 

実は休学する時に何をやるのかは一切決めていませんでした。そして私の周りには休学している人はほとんどいません。ですので私にとって休学することと今までやってきたサッカーを一時的にもやめることは本当に大きな決断でした。

 

最初不安はありましたが、結果的に出会いに恵まれケニアで投資会社とソフトウエアの会社で働きながら、プロサッカーサッカー選手として1年半活動しました

 

海外に行きたいと思っている人が、まず考えないといけないことは「お金」だと思います。それも含め、自分がどのようにしてアフリカに行くことができたのかについて書きたいと思います。

アフリカとの出会いはin Cambodia!?

日本でひたすらサッカーをやっていた僕ですから「1度は日本を出て外国に行ってみたい!」という思いがありました。そこで、私はFacebookで見つけたWAOJE(World Association of Overseas Japanese Entrepreneurs)というカンボジアで開催されるビジネスカンファレンスを見つけました。

 

私は「これは熱い!世界で起業している日本人の人のお話を聞くチャンス!」と思って速攻でその参加チケットを10万円ほどで購入。なけなしのお金をはたいて東南アジア貧乏バックパック旅に出ました。タイやカンボジアを周り、カンボジアではWAOJEに唯一学生として参加しました。

 

そのイベントは国別で現地の起業家を招いてパネルディスカッションを主にしており、その中で一番盛り上がっていたのがアフリカ!

 

そして、そのイベントの登壇者として出ていたのが私が1年半お世話になったアフリカに投資している投資会社の社長でした。私はそのパネルディスカッションが終わった瞬間に「アフリカ行きたいです!」と思い切って気持ちを伝えました。社長は一瞬戸惑っていましたが、「また日本で会おう。」と言ってくれました。

 

その後、日本で再開し、共にアフリカイベントを開催しました。その時に社長に「お給料は出すから、アフリカ行っていいよ。」と言っていただき、私はケニアに飛び立ちました。

 

社長とイベントで会ってアフリカに行くまでの期間は、なんと「1ヶ月」普段、あまり私のことを心配しない家族でも「アフリカに長期インターン行ってくる。」と伝えると、「急にアフリカ!?」となっていました。笑

 

アフリカに来ている私の同世代の人たちは、「トビタテ留学ジャパン」や「交換留学制度」などを使っている人が多い印象でした。彼らの多くは、アフリカに行く前に準備などを含めた一定の期間を過ごしていました。

 

 

私がケニアに最低限の情報だけを持って、何の準備も無しに飛びつことができたのは小学校の原体験があったからだと、今になって思います。

アフリカへ飛び出す決心ができた原体験とは

なぜ私が1ヶ月でアフリカ行きを決められたのかというと、その理由は小学校まで遡ります。

 

小学校から、今と変わらない性格で人を笑かせたり、面白いことをすることが大好きでした。

 

しかし、小学校6年生で全く違う性格になってしまいました。

 

それは、うんこを漏らしてしまったからですそのショックで家に閉じこもってしまい、友達とも会えない孤独状態が何ヶ月間か続きました。今思えば笑えてくるのですが、その期間中は死も考えました。

 

しかし、この経験のおかげで「なんとかなる精神」が身につきました。

 

アフリカに実際に行く前に最低限の情報収集と準備を行いました。アフリカはどうしてもネガティブな情報も多いので、行く時は不安でした。しかし、「なんとかなる精神」で一歩を踏み出しアフリカに飛び立ちました。

ケニアでの3つの軸

ケニアに渡航してからは、「投資・サッカー・環境」の3つを中心に活動していました。

①投資

 

日本では、まだ馴染みのない「*ベンチャーキャピタル」で働いていました。私の仕事は、投資先を見つけることでした。

 

最初は600通ほどのメールを起業家に送り、約300人ほどの起業家とミーティングをしました。新しい人とミーティングをするのでとても刺激的な毎日でした。アフリカには、情熱を持った起業家による面白いサービスをしている会社がたくさんあります。その例として、以下でMpostというサービスを紹介しています。

https://note.com/yoshi0910/n/n8dc5a86f2278

ベンチャーキャピタル
ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社(投資ファンド)のこと。

 

②サッカー

ケニアに来た当初は、現地でできた友達とサッカーしていました。しかし、友達とサッカーをやっているうちに「もう一度本気でサッカーやりたい!」と気持ちが溢れてしまいました。

 

そして、現地のLigi Ndogo S.C.という日本でいうJ3のチームのセレクションに参加し合格。その後、4試合ほど公式戦に出場させてもらいました

 

ケニアの選手のフィジカルは本当にレベルが高く、吹っ飛ばされて膝を何針か縫ったりもしました。日本とはまた違うサッカーのスタイルで本当に面白かったです

 

③環境

私は、ゴミ拾いを中学生の時から行っており、もともと廃棄物分野にはとても興味がありました。ケニアにはいたるところにゴミが散乱しています。その光景を見て、「ゴミ拾いイベント」をケニアで開催しました。

 

子ども達と一緒にゴミを拾い、いつも使っているグラウンドを綺麗にしました。その後、子ども達に差し入れとしてジュースとスナックを渡しました。彼らは、自分達で綺麗にしたグラウンドにそれらのゴミをポイ捨てしていき、私はとても複雑な気持ちになりました。

 

彼らは、無意識的にポイ捨てを行っているのだと私は思います。アフリカの廃棄物問題は本当に深刻だと、実際に住んでみて感じました。

 

踏み出したいあなたへ

 

私の周りのケニアの人々は、多くの人が自分の仕事に誇りを持っていました。そして、家族との時間、親しい友人との時間、協会に行きお祈りする時間などの時間を大切にしており大きな愛と幸せを持っていました。

 

私は、彼らから「人間の本質的な幸せ」について多くを学びました。

 

また、ケニアに行く時は本当に不安でした。しかし「なんとかなる精神」を心の底に持って行動し多くの素晴らしい人や物や事に出会うことができました。

 

一歩踏み出す時は恐怖心があったり、不安になったりすると思います。しかし、一歩踏み出してみると素晴らしい出会いや面白いことがあったりします。

 

ぜひ、今やりたい事があるひとはその一歩を「なんとかなる精神」を持って踏み出してみてください。

 

そして、誰かに相談したくなった時はいつでも待っています!応援しています。お互い頑張りましょう。

 

P.S. コロナの影響で、全世界が混乱しています。日本の感染者も増えてきており、これからも増え続けると思います。常に冷静でいることと情報収集。そして、家族や身の回りの人と助け合いの精神を持って支え合うことが大切だと思います。皆様のご安全とご無事を心よりお祈り申し上げます。

 

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