こんにちは!アフリカが大好きな女子高校生による連載第3弾です!
前回までの2つのコラムは読んで頂けたでしょうか?
是非以前のものもこちらからご覧下さい!
第1弾
第2弾
今回は高校生として書かせていただく最後の記事です。
テーマは「想いを形に!あなたの好きをあなたの好きな人と一緒に」。
自分がコンゴ民主共和国へ渡航してから人間や社会について考え、それからの発見や想いを最後に伝えたいと思っています。
想いを形に
コンゴ民主共和国での生活をもう一度振り返ってみました。
ニワトリと教会から聞こえてくる人びとの歌声で目が覚め1日がスタート。
朝ご飯は皆んなで輪になって、現地の人が買って来てくれたフランスパンを頰張り…
ゆったりとした時間が流れる風に吹かれ、歩幅や間隔を気にせずに、皆んなに挨拶をしながら優雅に歩く道。
一歩村の外へ出てみると、スピード感のある異世界に飛び込んで行く。
見えない透明の魔法の扉をくぐりぬければ、活気のある道りに沢山のゴミ。でもまた一歩手前に戻ると静かで人気のない高級住宅地。
言葉の壁はあるはずなのに、一度笑顔を見せてしまえば、心は繋がり温かい気持ちになれる。
そして一日の終わりには、皆んなでテーブルを囲み、やさしい風を感じながら賑やかに夕食を食べる心温まる瞬間が待っていてくれた。
全ての物事に対して、人間らしく素の自分で受け止めて、頭ではなく心で感じた感覚を表現する。
そんなごちゃ混ぜでワクワクするくらいカラフルな社会や人間がいつの間にかもう一つの家になっていました。
まんまと魅了された…そんな言い方が正しいのかもしれません。
「好き」になってしまったからには、その想いを形にしたい。しかし想いを形にするのはとても難しいことでした。
先が見えない形づくりと人間の核
私は、カラフルな社会の一部でもあり、コンゴ民主共和国の特有の布であるリプタという布がとても好きです。
そこでまずは私という個人の単位でカラフルさを生み出すことにしました。
「リプタでの服づくり」
手作りマフラーを完成させて、2個目の作品のYシャツを作成中です。
テクノロジーや他人に頼らず自分の手だけを使って作るという感覚…
0に帰る姿勢が人間の核となる大切な部分、素敵な部分を思い出させてくれるのかもしれません。
「カラフルさを自分にも」という想いから始まり、同じ服でも「自分の手作り」になるだけでいつもと違う肌触りで、ちょっぴりワクワクした気持ちになれました。
「手作り」はいつだって心温まり、嬉しくなります。
そして自分の心が温まることで、他人の心も温める。
だから、自分の手で想いを形にすることが大切なのです。
そうすれば必ず、作り上げたものには新しい物語が生まれ、それまでの過程にも心に残る物語が染み付いていくのです。
ただ、形にするまでの物語りをより鮮明にに思い出したくなるようなストーリーにするにはかなり時間がかかります。
私もたとえ既に存在しているものを作ろうとしても、何もない状態から新しい価値を生み出し、ゴールへ行き着くまでには労力も時間もかかりました。
どこから始めようか…
これで合っているのかな?
失敗しないかな?
もし綺麗に出来なかったらどうしよう。
不安だらけです。先が見えないし…しかし、もしそこまでのステップを具体的にして繊細にイメージできるようになればいいだけのです。
そうすれば、新しい小さな素敵なストーリーが集まって、また大きな夢を描けるのです。
これから…
私には夢があります。
アフリカ大陸を自分の足で一周して新しいことを始めるということです。
とても抽象的で、具体的にも決まっていません。しかしコンゴ民主共和国へ行ってから、自分の夢を見つけて行動し、そこからまた今度も新しいことを学べたため、この夢を叶えるためにはどんな行動とステップが必要なのか?ということを考えられるようになりました。
この学びをこれから先の私の行動へと繋げていきたいと思います。
社会がもっとカラフルでイキイキする方法
前回のコラムにも少し書きましたが、社会全体が幸せに満ちるためには「好きなことを好きな人と一緒に」というポイントが欠かせません。
社会に存在する多くの仕事は「貢献」や「役に立つ」という言葉の責任を背負っているような気がします。
確かに、それはもちろん社会の一員として果たすべき役割なのかもしれません。しかしそれが仕事をしてする上での一番の意義になってしまうのは正しいのでしょうか?
もっと「好きな事を好きな人と一緒に」という事を念頭ににおいていれば、本当にやりたい事が見つかって、より楽しくて色んな色の社会になると思っています。
そして私はそれを促せるような大人になりたいです。
社会と個人の立場、社会の成り立ちの違い、人間自体、彩、人間の関係性、幸せ…
たった一度の単発的な渡航。ただワークショップを行って現地の人と触れ合って…そんな程度のものだと思っていたコンゴ民へでの経験が、今では私の人生において決して欠かせない財産となりました。
だから、この渡航に関わってくれた人々、出会えた人々、そしてこのような多くの方々に読んでいただけるサイトに私のコラムを載せていただいている事、全てに感謝しています。
これで高校生としての活動はこれで終わってしまいますが、これからも自分の進むべき道へ歩んで行きます。
今まで3回の連載を読んでいただき本当にありがとうございました。
マトンドミンギ~👋
郁文館グローバル高等学校 佐藤楓
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