女子高生がコンゴ民で先生に?!押し寄せる子ども達の波!

こんにちは!連載の第2弾です!

 

前回の記事はこちらからご覧ください。

 

今回のコラムでは、私がコンゴ民主共和国へ渡航した際に、現地で行った活動について皆さんにお知らせします!

 

コンゴ民主共和国では、慶應義塾大学の先生やコンゴプロジェクトの方々が築いてきてくださったコネクションのおかげで、とある小学校でワークショップを開催することが出来ました。

 

そのワークショップ内での子ども達の様子、また私の考察を大公開します!!!

 

「私のことを見て!!」

 

「こっちにも来て!」

「次は私のところへ来て!」

 

手を四方八方から繋がれて、引っ張られて、名前を呼ばれて…でもこれほど幸せなことってないのです。みんながキラキラして、「私を見て!」と叫んでくる姿。

 

胸がワクワクするこの感覚。いつもの姿とはまた違う一面を見れた気がしました。

 

明日もこのままがいいなぁ…

 

個性大爆発中!!

 

私がコンゴ民主共和国で行ってきた活動は主にワークショップ。

 

「クラフトワークショップ」です!

(※他にもミュージカル・ソーイングワークショップも開催しました)

 

クラフト=つまり工作です。工作、ものづくりに、アートの要素を少し取り入れました。

 

具体的に行った内容としては

 

1.紙粘土とチェキを用いたフォトフレームづくり

2.リプタ(現地特有の布)を使った夢の貼り絵作り

3.発表会

 

このワークショップでは、工作を通して自由に個性を発揮し、自分一人で作品を創り上げる達成感を得ることを目的にしていました。

 

そして、子ども達が物事を好きになる3つの要素「ワクワク」「楽しい」「嬉しい」を取りれて、子ども達の遊び心をくすぐりました。

 

教室には、次から次へと子ども達が押し寄せごった返し。数え切れないほどの子ども達で教室が埋め尽くされていきます。

 

「私もやりたい!!」

「私にもちょうだいよ!」

 

完全に私1人では面倒を見切ることが出来ない状況の中でも、子どもが他の子どもに教えて…私が動かなくても子ども達がお互いに教えあってワークショップが成り立っていました。

 

そして、ワークショップ中の子ども達が創り上げる空間は主に2つありました。

 

ある時には、新しい物に目をキラキラさせて、大興奮のワクワクが立ち込めている空間。

 

チェキや紙粘土など、自分達の見たことのないものを触って。

 

またある時には、真剣な眼差しで静寂が保たれている空間。

 

そんな子ども達様々な面を間近に見ることが出来たのはとても貴重な体験でした。

 




 

「嬉しい」の連鎖

 

私がこのワークショップ内で一番嬉しかったこと。

 

それは子ども達が嬉しい顔をして、自分達の作品を自信満々に自慢している姿を見ることでした。

 

私が現地にいる間よく見た光景は大人が子どもに物凄い勢いで怒る姿。

 

それを怯えているように縮こまってうつむく子ども達。

 

しかしこのワークショップでは、いつもの壁を破り、子どもは大人の方へ一歩寄り添い、大人は子どもを抱きしめてあげる光景が見れたのです。

 

普段の姿とは180度違う子ども達の嬉しそうな顔や、本当はしっかり自分らしさを主張できる姿は私を感動させ、嬉しくさせました。

 

そしてこの「嬉しい」は私に伝わるだけではなく、大人達にも伝わっていったのです。

 

発表会では「我が子の作品はどれだ?」と身を乗り出して子ども達を嬉しそうに見つめる大人達がいました。

 

そんな空間には「嬉しい」という感情が充満していて、とても賑やかなで素敵な時間が流れていました。

 

一見、制限も多い環境で息苦しそうに生きている子ども達に見えますが、実際は豊かで自由な発想を持っていて、自由に表現する力と可能性を秘めている子ども達なのです。

 

その本当の姿を発見できたのは、このワークショップでの一番の収穫です。

 

(発表会の写真)

 

みんな一緒はもうやめようよ

 

コンゴ民の子ども達の作品は、私の想像を超え、枠にはまった考え方を改めてくれました。そして個性を思いっきり表現する力の強さを実感しました。

 

1つ目のワークショップのフォトフレームづくりでは、フォトフレームという四角い枠の中に写真を入れる、という当たり前な考え方から自分の好きなものに写真をそえる、という自分の個性を一番に表現できる手段があることを子ども達は教えてくれました。

 

 

もし、日本で同じワークショップを開催したと仮定しましょう。

 

そうしたら日本人の子ども達はきっと、写真を枠にはめるだけのフォトフレームしか作らないはずです。なぜなら、皆の中でフォトフレームは四角で、写真を入れるものだという変な固定概念が埋めつけられているからです。

 

例えば、小学校の美術の時間。

 

空の絵を描くお題が出れば、水色の空に白い雲が浮かび、太陽が大きく書かれています。木の絵は、必ず緑と茶色が使われています。

 

しかしそのおかしな固定概念から抜け出すべきだと私は考えます。

 

誰かが決めた「平均」「基準」「当たり前」「普通」という概念に従う必要などない。

 

コンゴ民の子ども達みたいに。

 

空は緑色でも紫色でもいいし、太陽ではなくて惑星や生き物を浮かばせてみたって良い。木だって、ピンク色で、真横に向かって生えている木だってありです。

 

みんなと同じ絵、みんなと同じ自分。

 

ではなく

 

私の絵。私しか持っていない私らしさ。

 

それを表現できる力を持った人ってやはり強い。そしてとても魅力的です。

 

このワークショップから、コンゴ民にはそんな子ども達がたくさん存在し、彼らの将来の可能性を感じることが出来ました。

 

日本もそんな子ども達で溢れてほしいなと強く感じました。

 

DRC×JAPN コンゴ民の子ども達と日本の高校生の「好き」を集めに出発しよう!

 

私は現地でのこのワークショップを、子ども達のために開催してきたつもりはまったくありません。

 

これは、子ども達と一緒に創り上げたワークショップなのです。

 

私の「好き」と、可愛くて大好きな子ども達の「好き」をごちゃまぜにして、それを形にしました。

 

「誰かのために〜する」という言葉を掲げるよりも「好きな事を好きな人と一緒に」という思いをもって形にする方が、よっぽど皆の幸せに繋がると思います。

 

だからこれからも、より自分の好きを追求して、もっと多くの人の好きを集めて私と皆の色がごちゃまぜになった破天荒な絵を描きたいです。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。

 

もし、他の2つのワークショップにもご興味がありましたら、お気軽にご連絡下さい。(下部に連絡先が記してあります)

 

次回は、高校生として書かせていただく最後の記事です!

ぜひご覧ください!

 

▼次の記事はこちら▼

 

 

郁文館グローバル高等学校 佐藤楓

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