車両の長さは2km!世界最長&世界一クレイジーな列車に乗ってみた~モーリタニア・アイアントレイン~

こんにちは[旅×動物]バックパッカーMamoです。

<連載第1弾はこちら>

突然ですがアフリカで鉄道に乗ったことはありますか?

 

タンザニアとザンビアを結ぶタンザン鉄道ならあるよという方は多いかと思います。また、モロッコやエジプト、南アフリカなどであれば、地元民だけではなく旅行者も交通手段の一つとして比較的安全に鉄道を利用することができます。

 

長距離を安心安全に移動でき、時には絶景を楽しめる鉄道旅。そんな素敵な鉄道が多い中、アフリカには「世界一クレイジー」という異名を持つ鉄道があります!

 

それがモーリタニアのアイアントレイン!

 

アイアントレインとは?

大きすぎる太陽に照らされる車体。先頭車両は遥か先のため見えない。

モロッコの南、セネガルの北に位置するモーリタニア。国土の3/4はサハラ砂漠が占める国です。

 

この地を走るアイアントレインはその名の通り、北部にあるズエラットで採鉱した鉄鋼石を港街ヌアディブまで運ぶために作られた鉄道です。

 

世界最長ともいわれるアイアントレインの全長は2km以上!ディーゼル車が200輛を超える鉄鋼石積載車輛を引っ張ります。

 

そんな産業を支えるアイアントレインですが、実は国民にとって重要な交通手段となっております。こちらの図をご覧ください。

車でモーリタニア内陸部へ向かうためにはヌアクショットを経由する必要があります。しかしアイアントレインはサハラ砂漠をまっすぐの進路をとっているため、最短経路&最短時間で移動できます。

 

もちろん旅人にとっても重要な交通手段!アタール経由でイスラム教第7の聖地、世界遺産シンゲッティまで簡単に行くことができます。ただし、安易な気持ちで乗車するのはやめましょう。

 

「世界一クレイジー」という異名を持っているからです。

 

昨年、実際にヌアディブ~シュム間を乗車してきたので、どれだけクレイジーだったかをご紹介します!

クレイジーポイント①出発時間はその日次第!

モロッコのマラケシュから24時間バスに乗り、西サハラのダフラに到着。

 

  • 翌朝6:00

乗り合いタクシーにてヌアディブ駅まで向かいます。国境のコンテナ内にて写真撮影をされ、無事にアライバルビザを取得し入国。

  • 14:30頃

駅に到着。タクシーの運転手は「今日は15:30頃出発」と言っていたので良い時間に着くことができました。時刻表はありませんが、大きな荷物を抱えた人がぞくぞくと人が集まってくるので安心。

 

ボロボロの倉庫みたいな待合室で待機していると、駅員らしき人が来てパスポートコピーの提出を求められました。

 

出発時間を確認すると18時頃との回答が。2時間半の遅延なんて許容範囲です。結果的には20時半頃に列車が来ましが、予定の7時間後は運が良いほうです。(というかタクシーの運転手が合っていたのかも怪しい)

 

何よりこの日に列車が来てくれたことに喜びました。

駅舎と線路。砂嵐がひどい。

 

クレイジーポイント②荷台によじ登り乗車!寝心地は最悪

一応1車両だけ客車がありますが、ほとんどの人が積載車によじ登ります。

 

その理由は無料だからです!便利な列車かつ無料だなんて使わない手はありません。もちろん旅行者も無料で乗れます。待合室などでお金払えと言ってくる人もいませんでした。

 

待合室で仲良くなった青年の1人に続き、梯子をよじ登り積載車へ。ヌアディブで鉄鋼をおろすためズエラット行き積載車の中は空の状態です。

 

鉄鋼石を運ぶ車輛なので、作りはもちろん頑丈。つまり床はものすごく固いです。青年が貸してくれた毛布の上に寝袋を広げましたが、寝心地は史上最悪です。

 

列車が動く前に青年が車輛の端で何やらこそこそ作業中。サハラの砂を山状にしトイレを作っていました。猫の気持ちが味わえます。走行中外に向かってするのは危ないし、停車中に置いていかれても困りますので。嫌な人はオムツをはきましょう。

壊れている梯子をよじ登り中へ

 

クレイジーポイント③(轟音+振動+砂塵)×8時間

パンを分け合い食べていると、はるか前方のほうからカツーンカツーンという音が聞こえ始めました。

 

先頭車両から順に列車が動き出したという証拠である連結部の音です。音が近づき、青年がニヤリという顔を浮かべた瞬間、とんでもない衝撃が起こりました。

 

まるで交通事故にあったかのような打撃を受け、アイアントレインの旅は始まりました。重い車体が決して滑らかとは言えない線路を突っ走ります。揺れが凄く常に震度5弱を味わってる気分。寝ころんでいても縦横無尽に身体が舞います。

 

静寂の中、列車の轟音だけが響き渡ります。そして、極めつけは砂塵の嵐。鉄鋼石の塵と列車によって巻き上げられたサハラ砂漠の砂が容赦なく襲い掛かります。スカーフ&タオル&マスク&サングラスという完全防備ではいましたが、それでも隙間という隙間から砂塵は入ってきます。

 

途中停車も数回ありますが、シュムまでの8時間、この状況がずっと続きました。

 

出発時の車内

 

翌朝の車内。毛布にくるまっているのが青年。車内の揺れと砂塵の凄さを表した写真。

世界で唯一の銀河鉄道

朝日に向かって真っすぐ進む

 

いかがでしたでしょうか!以上がアイアントレインのクレイジーポイントになります。

 

こんな電車乗りたくないって方がほとんどだと思います。しかし、僕にとってアイアントレインは史上最高の鉄道旅いや史上最高の冒険でした。轟音と振動、砂塵に耐えながら夜空を見上げると、満天の星空が広がっています。まるでロケット、いや銀河鉄道で宇宙に向かっているような一時を過ごしました。

 

そして夜が明けると、大きな太陽がサハラ砂漠を照らし、地平線が広がります。砂ぼこりをあげ太陽に向かって真っすぐ走る光景は二度と忘れることはできません。感動的で唯一無二の冒険ができました。

 

次はヌアディブ行に挑戦しようと思います。(鉄鉱石が積まれた状態の上で寝るしかないのでクレイジーさが増すとのことです)

 

普通の鉄道旅に飽きた方、ドキドキワクワクの冒険が大好きな方、是非挑戦してみてはいかがでしょうか?!

 

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