ひきこもっていたら仕事ゲット!?エジプトで働いていた日本人旅人

はじめまして。

 

旅を愛するひきこもり、ナツです。

 

ひきこもりで旅人!?って矛盾しているように思われるかもしれません。

でも、この引きこもりのおかげでエジプトで仕事をゲットして、愉快なエジプト人達と1ヶ月間働くことになりました。

 

今回All About Africaさんと素敵なご縁があり、想像の斜め上をいくエジプト人達との日々を記事にさせていただくことになりました。

最後までお付き合いください!

 

旅を愛するひきこもり

 

冒頭でお話ししたように、私はついこの間までエジプトの首都カイロにある超有名日本人宿で働いていました。

 

そもそもの私は大学4年次を休学して、念願の世界一周の旅に出ました。旅のはじめは毎日が新鮮で素晴らしくて、何年も想い続けた夢の旅そのものでした。

 

でも、しばらく旅をしていると、自分のホントのところが見えてきます。

 

そう、私の根っこはひきこもり

 

旅をしているとどうしても定住生活が恋しくなる。そして、「今日は疲れたから、もう1泊だけこの街に居よう、明日移動しよう!」が何日も続いてしまう・・・。

 

旅人の界隈では、私のような旅人を沈没旅人という用語があるくらいなので、長期での旅を経験したことがある人ならば、誰もが1度は経験しているのではないでしょうか。

 

私はその沈没旅人の何十倍もひきこもりの要素が強いのです。

 

引きこもってたら仕事をゲット

 

そんな私なので、いつものごとくカイロの日本人宿でグータラ過ごしていました。そこで、なんとなくで誘われたその宿でのお仕事に惹かれ、働く流れとなりました!!

 

ほんとに話の成り行きで働くことが決まったので、なんの準備もないままに仕事がはじまりました。

 

私の仕事内容は主に、チェックインとチェックアウト業務です。ですが、ピラミッドなどの主要観光地の情報提供や、電車やバスのチケットの予約、ツアーの受付など仕事範囲はとても多岐にわたりました。

 

そして仕事というくらいですから、もちろんお給料もいただけます。

 

日給56ポンド約380円)。※よく見て下さい、時給ではなく日給です。

 

その他労働環境

時間は朝8時から夕方4時まで。

勤務期間の宿代や生活にかかる諸費用はすべて無料。

食事なし。ポンコツwifiあり。

 

日本だと信じられないような賃金でした。

 

でもそうはいっても、エジプトで生活をする分には何不自由のないくらいの額で、物価”というものをこれほどリアルに感じたのは初めてでした。

エジプト人と働く

 

エジプト人との仕事は、戸惑いと混乱まみれでした。基本的には楽しい職場で、人間関係もとても良好でした。

 

エジプトには、“ムハンマド”という名前の人がとても多いです。街を歩けば、すれ違う人は全員ムハンマドなんじゃないかと思うほどにムハンマドが大量発生しています。

 

そしてそんなムハンマドたちはとてもポジティブです。

 

何事にも動じない大きな大きな海のような心と前向きでお花畑のような思考回路には学べることがたくさんあります。褒めてますよ。

 

そんな彼らと働いていて感じた、謎のルールや考え方の違い等をご紹介してみます!

 

不思議なお祈りルール

ここで働くスタッフは全員がイスラム教徒なので、1日に5回 アザーンと共にお祈りの時間がやって来ます。お祈りをするときはお客さんの対応中であっても手を止めて神に祈りを捧げます。

 

その時だけは全業務が私にふりかかってもうパニック寸前ですが、ムスリムの国に来たよそ者は私なので静かに受け入れます。

 

が、

私がおいおい。と言いたくなるのは、お祈りは3回までならまとめても良いという謎ルールです。

 

エジプト人同士で話が盛り上がっている時や昼寝がしたい時は、お祈りの時間が来ても、次のお祈りの時間にまとめても良いとのこと。

 

イヤ、ナニソレ。
ナラ、オキャクサン イルトキモ オイノリ シナイデヨ

 

どんなに私が伝えても hahahaha Natsu〜と笑ってごまかす。こんなことは日常茶飯事です。

 

常識を覆す考え方の違い…

こんなこともありました。

 

ある日、日本人のお客さんから遠方へのバスチケットの予約がありました。ホテルではアラビア語が出来ない日本人のために代理で予約を受け付けています。

 

この予約が入ったのはお客さんの移動日の前日のことで、急ぎでチケットを抑えるようにエジプト人スタッフにお願いしたところ、駅で大きなストライキが起こっているとのこと。

 

でもお客さんがチケットを必要なのはもう翌日の話なので、キャンセルせざるを得ない状況だと判断して私は慌ててお客さんへのメールを作りました。

 

ですが、その手を止めにかかる大量のムハンマド達。

 

!?

ムハンマド達
数時間後にはストライキが終わってるかもしれないから、キャンセルはまだだ。

 

いやでも、もしもチケット取れんかったらお客さんの予定が全部狂っちゃうから!キャンセルとまでは言わなくてももしかしたら取れないかも知れないですってことはお伝えすべきじゃない?

ムハンマド達
なんでナツはいつもそんなに最悪の場合を考えるんだ。
最高の場合を考えて人生生きたほうが楽しいに決まってるじゃないか!

・・・・・・。いや、そうかもしれんけど今はそんな話してない!

ムハンマド達
それに、お客さんに伝えたところで心配させるだけじゃないか、人に心配かけてナツの心は本当に喜んでるのか?

・・・・・・。いやぁ、まあそう言われればそうかもだけど・・・。いやいや! 心配かけるとかそういう話じゃなくてお客さんにはお客さんの都合があるんだから!

ムハンマド達
?!
ナツはなんて難しい生き方をしてるんだ?!

 

と、こんな感じで私とムハンマドたちの戦いはしばらく続きました。

 

結局はチケットも無事に取れて、ことは収まったのですが、日々こんな感じでした。

 

希望を信じるエジプト人パワーを体感して欲しい!

スーパーハイパーウルトラポジティブなエジプト人たちのやり方について行けないことも、多々ありますが 彼らの思考の根底にある希望を信じる力は素晴らしいとも思います。

 

どんな状況でも最後の最後まで前を向いて何かあったとしても全ては神の導きだと信じて疑わずちょっとのことでは動じません。

 

エジプトを訪れる際にはぜひエジプト人の前向きな力を感じてみてください。
日本で培った“常識”が一瞬にして崩壊します。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました!ナツでした!

 

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