初めてのアフリカでおすすめの国は断然・ルワンダ
僕は平日は激務の広告代理店でサラリーマンをしながら、週末で世界中を旅するリーマントラベラーです。日本にいるときは「トランジット」と呼んでいます。2016年10月から12月は、毎週末海外旅行に行き、3か月間で5大陸18カ国を制覇し、「働きながら世界一周」を達成しました。
そんな僕がオススメする「初めてのアフリカ」は、ズバリ「ルワンダ」です。
ルワンダはアフリカ中部にある小さな内陸国で、アフリカ一人口密度が高い国です。また「千の丘の国」と呼ばれるほど丘がたくさんあり緑豊かで美しい国で、海抜も高い地域のため最高気温は年間を通して25度ぐらいと過ごしやすい気候です。
ルワンダと聞いてまず思い浮かぶのは、1994年に起こった「ルワンダ虐殺(ジェノサイド)」の方も多いと思います。かつてルワンダでは、フツ族とツチ族という2つの民族が平和に暮らしていました。しかし1994年、悲劇は起こります。
ベルギーの策略で政権を握っていた少数派のツチ族への不満が爆発したツチ族が、およそ100日間で80万人以上(正確な数は不明)のツチ族と穏健派フツ族を大量殺戮するという20世紀最大の悲劇が起きました。その模様は、「ホテル・ルワンダ」や「ルワンダの涙」などでも映画化され、今に語り継がれています。
そんな悲しいイメージのあるルワンダ。ですが、約20年で「アフリカの奇跡」と呼ばれる経済成長を遂げ、かつて悲劇が起こった国とは思えないほど生まれ変わっているのです。そんなルワンダには、今年の1月に渡航しました。そこで見た、本当のルワンダをご紹介します。それは「初めてのアフリカ」には持ってこいの国でした。
まず初めに感じたのは、街がめちゃくちゃ綺麗だということ。他のアフリカ諸国も旅しましたが、ルワンダが圧倒的に綺麗です。ゴミひとつ落ちていません。それもそのはず、街には清掃員をよく見かけました。清掃員はゴミを拾うだけでなく、草木の手入れまでしています。
そのため街が常にクリーンに保たれているのです。さらに、この国の凄いところは「ウムガンダ」という毎月最終土曜日の午前中に行われる奉仕活動。この日は虐殺発生後に定められた、地域への奉仕活動へ参加する日。
それも18歳以上65歳未満の住民は、1家族から1人強制参加です。またこの時間帯は、お店も営業できず、公共交通機関もストップします。そうやって、国民全体で街を綺麗にする文化もあり、シンガポールのようなゴミひとつ落ちていない美しい街並みが広がっています。
2つ目は、治安がめちゃくちゃいいということ。まずは街中の至るところでマシンガンを持った警察が警備しているのをよく見かけます。毅然とした態度で警備しており、かなり安心感がありました。
また、警察が厳しく取り締まっているらしく、アフリカを旅して初めてバイクタクシーに乗る際にヘルメット着用をお願いされました。アフリカはバイクタクシーが普及している地域も多いですが、基本ノーヘルだったので衝撃を受けました。
さらには至る所に街灯が設置されているため、夜遅い時間でも一人で歩いている女性を多く見かけます。それくらい治安も良い国なのです。
3つ目は、「アフリカの奇跡」と呼ばれる街の発展です。僕がルワンダ渡航を決めたのは、「Zipline」というスタートアップの存在を知ったためです。Ziplineは医療系のスタートアップで、ドローンを使って、首都キガリから地方部へ血液をドローンで届けるサービスを展開しています。
「こんな先端技術を使った企業がアフリカにあるのか!」びっくりして、即渡航を決めました。現地に行って、まずはかつてルワンダ政府の開発局が入居していたビルで、今はルワンダのシリコンバレーとなっている建物へ向かいました。
そこにあるのはklabとfablabというコワーキングスペース。若い起業家達や技術者が出入りしており、3Dプリンターなども設置しています。klab出身者から配車アプリ「Uber」のバイク版「Safe Motos」も生まれています。
街の発展はIT面だけではありません。お洒落な服や雑貨を扱うデザイナーズショップなども街の中心にいくつもあり、ショッピングなども十分楽しめます。
そんな街の発展加えて、ルワンダでは野生のマウンテンゴリラも見ることができます。
野生のマウンテンゴリラが見られるのは世界でもルワンダとお隣の国・ウガンダだけ。ゴリラを見にゴリラトレッキングに行くのもありですね。さらには、ルワンダはコーヒーの産地でもあるので、現地に行かれたら是非とも本場の美味しいコーヒーを召し上がってください!
初めてのアフリカとしても勿論ですが、上記理由から女性だけでのアフリカとしてもおすすめできる国・ルワンダ。日本からはカタールやエチオピアを経由すれば乗り継ぎ1回で行くこともできます。
是非次の休暇はルワンダでアフリカデビューしてみてはいかがでしょうか?
※なお、ルワンダに渡航する際に観光ビザの取得が必要です。日本からの渡航であれば予防接種は必要ありません。
ちなみにルワンダ・ケニア・ウガンダを連続して2カ国以上観光目的で渡航する場合に使える「東アフリカ観光ビザ」というのもあります。せっかくルワンダまで行くのであれば、3カ国でまとめて使える東アフリカ観光ビザを取得して、ついでにケニアとウガンダも行くのもおすすめですよ!
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