こんにちは、ヒトミです!
今回ご紹介するのは長年ルワンダでNGOを運営されているルダシングワ真美さんのクラウドファンディング。障害者支援を行ってきた義肢製作所に危機が訪れています…!
この記事の目次
24年間続けた義肢製作所が強制撤去。ルワンダで義足を作る場所を再建したい!
こんにちは。ムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクトのルダシングワ真美です。足に障害を持つルワンダ人の夫でありパートナーのガテラと共に、1997年ルワンダに義肢製作所を立ち上げ、義足や義手を作りながら障害者支援活動を続けてきました。
97年にルワンダ政府から寄贈された土地に、義肢製作所と活動資金を生み出すためのレストラン・ゲストハウスを建設し、運営を続けてきました。そこは現地の人から「ワンラブランド」と呼ばれ、みんなが集まる場所となっていました。
しかし気候変動による大雨のため川の氾濫が増えたことで、ルワンダ政府は2005年にその地域を湿地帯と定義づけました。ワンラブランドでも過去5回の洪水被害を受け、昨年末の洪水の後、政府は危険回避のために地域住民の立ち退きを進め、私たちのところにも立ち退きの要請を伝えてきました。
20年以上活動を続けたこの土地からすぐに立ち退くことはできないと、要請を拒むと、政府は翌日ショベルカーを持ってきて、建物の強制撤去を始めました。
義足を必要としている障害者たちにこれからも義足を作り続けるために、新しい義肢製作所を建設し、新たなワンラブランドとして活動を再始動したいと考えています。建物を完成させるためには3000万円以上の資金が必要になりますが、まず義肢製作所の部分を再建するための費用として、今回のクラウドファンディングで600万円を集めたいと思っています。
ルワンダの障害者たちが、義足を手に入れ、自立に向けて歩める場所を再建するために、皆さまのお力を貸してください。よろしくお願いいたします。
1万人以上の障害者を支援してきたムリンディ/ジャパン・ワンラブ・プロジェクト。
私は湘南茅ヶ崎で生まれ育ち、丸の内でOLをしていましたが、人生に疲れ、日本から逃げ、ケニアでスワヒリ語を学びました。その時に公私共のパートナーとなるガテラと出会いました。幼い頃の医療ミスにより足に障害のあるガテラから、アフリカの現実、ルワンダで起こっている民族対立の状況、そして障害者の様子を聞きました。それまで陽気なアフリカしか知らなかった私は、彼からアフリカのきびしい現実を叩きこまれたのです…
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地元の人と協力してつくってきた場所と歴史が、政府の力で壊された日。
ワンラブランドの立ち上げ
私たちはキガリ市にワンラブランドという拠点を設けて、活動を続けてきました。そこはルワンダ政府より1997年に無償で寄贈された土地です。1.5ヘクタールもある手つかずの土地で、地元の人たちが勝手に農作物を植えているようなところでした。まさかこんなに広い土地を譲られるとは思っておらず、元々の義肢製作所で義足を作りながら、乏しい建築費用を節約しつつ、この土地を開拓していきました。
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ワンラブランドを、新たな土地で再スタートしたい。
20年以上守ってきた場所が失われたとき、私たちに力をくれたのは、がれきの中から必死に助けを求めて鳴いていた子猫でした。
この命を救わなくちゃいけない。嘆いている暇はない。
立ち上がらなくてはと思わせてくれました。そしてもう一つ力を与えてくれたのは、壊されたがれきを拾い集め、それを売ってしたたかに生きていこうとしている子供たちの姿でした。私たちも彼らのような生き延びる力を持たなくてはと思ったのです。
荷物を運びこむ代替倉庫は、政府が期限付きで用意してくれました。また自分たちの住居も失ったので、急遽一軒家を借りました。そこには倉庫として建てられた小さな小屋があったので、そこを仮の義肢製作所として、機械や道具、材料を運び込みました。しかし場所は狭く、すべての材料を運び込んだり、義肢の製作を行ったりするのに十分な広さではありません。また義足を履いた障害者には歩行訓練が必要ですが、そのための場所もない状態です。
そして何よりも、急な強制撤去だったので、移転先を知らない障害者も多く、彼らは義足を必要としているにもかかわらず、現在の仮の義肢製作所にたどり着くことができません。これから仮の義肢製作所の場所の告知もしていきますが、たくさんの障害者が訪れた時には、受け入れるための十分なスペースはありません。
義肢製作活動を共に行っているガテラは、幸い親戚から譲られた土地を持っていました。洪水の被害を受けることが増えてきたため、いずれは移転もやむを得ないと考え、最終的にはそこに義肢製作所を建てて、活動を続けるつもりでいました。しかし住民を移転させるにあたって、政府から補償があると思っていたので、その場所への義肢製作所建設は保留となっていました。また建設を始めるための費用もなかったので、先に進めなかったということがあります。それでも年末洪水の被害を受けた時から、少しずつ建築を進めてきました。
そんな時に今回のルワンダ政府による義肢製作所の強制撤去。こうなった以上、新しい義肢製作所の建設に神経を集中するしかありません。新しい建物の一階には義肢製作所、その上には活動資金を生み出すためのゲストハウスと小さなレストランを作る予定です。
元々の予定では今年3月から7月まで、私は日本に帰国し、学校や企業などを周り、現状の説明をして支援を集めようとしていました。しかし新型コロナウイルスの影響で、講演やイベントのほとんどがキャンセルとなり、資金集めをすることができないまま、ルワンダに戻ってきました。
そこで今回のクラウドファンディングで、皆様のお力を借りられればと思いました。今回のプロジェクトを通じて、まず一階の義肢製作所を完成させるための建築費、作業をしてくれる人たちへの人件費を集め、義肢製作所の基盤を作っていきます。建物全体を完成させるための費用は3000万円ほどかかりますが、今回は600万円をまずは目標に、自己資金と合わせながら、一階の義肢製作所完成を目指します。
【皆様のご支援で行っていくこと】
- 1階と2階の間にセメントを流し込む
- 建物の壁製作
- 床の整備
- 排水工事・電気の配線工事
- トイレなどの設置
- 2階部分の鉄筋組立
再建した義肢製作所で、今まで通りに義足作りを通じてルワンダの人を支えたい。
私たちが今やるべきことはただ一つ、「新しい義肢製作所を作り上げ、障害者が義足を手に入れる場所を再建すること」です。
ルワンダでは、大虐殺に巻き込まれて手足を失った人がたくさんいます。あれから四半世紀が過ぎましたが、ここに暮らす人々は虐殺の事実を受け止め、そこから学び、二度とあの悲劇を繰り返さないよう、虐殺の体験者が虐殺後に生まれた若い人たちと一緒に国造りに励んでいます。障害者も社会に参加する機会を求めていますが、障害のためにそれが阻まれています。しかし義足を履くことにより、行動範囲を広げることが可能となり、人と接する機会を増やすことができるのです。彼らが社会に参加する姿を見て、それに習おうとする障害者を増やしていくことが、私たちの活動の目標となっています。
私はルワンダに来て、彼らのしたたかさを知りました。虐殺という悲劇から立ち直ろうとし、自分たちの愚かさや未熟さを振り返った上で、前に向かおうとする姿を何度も見ていく中で、そのしたたかさを自分も身につけたいと思いました。
今回、目の前で自分たちが一から作り上げてきたものがあっけなく壊されました。あれから半年が過ぎた今、改めてその無念さを感じていますが、後ろを向いている暇はありません。壊されたのならば、また新しいものを作り上げる。そう決心しました。
今は悲観している時ではありません。
前に向かって進んでいく時です。
ルワンダの障害者と共に。
すでに現地の人たちによって少しずつ建築作業は進められています。ワンラブランドが壊されたときの廃材も利用しながら、レンガなどを手作りし、建築費を節約しながら作業をしています。
ルワンダの障害者が立ち上がるための場所を完成させ、
これからもずっと義足を作り続けていきたい。
私たちがこの世を去っても義足作りを続けていけるように、
義肢装具士を育てたい。
障害者と共にこれからもワンラブ・プロジェクトは未来を見つめながら、
ルワンダの国造りを続けていきます。
私たちが義肢製作所を再建していけるように、
どうぞご支援ご協力をよろしくお願いします!
ちょこっと!リターン紹介
支援額は5,000円~500,000円で、充実のリターン内容となっています。
その中身を一部ご紹介します!
- ワンラブ・プロジェクト24年間の歴史を振り返るスライドショーデータ
- オンライン活動報告会チケット
- 本「義足と歩む」(汐文社)
- ルワンダ場末のレストランへご招待!
各金額でどのようなリターンがあるのかは、ぜひクラウドファンディングページでご確認ください!☟