このブログは、2019年11月6日~19日の約2週間の間、NPO法人アラジの現地スタッフとして活動するHarilyn Sia Brima(通称:シア)が日本滞在中に感じたことや驚いたことをまとめたレポートを一部割愛して紹介させていただいています。(下里)
皆さんこんにちは、NPO法人アラジの現地スタッフとして従事する、Harilyn Sia Brima(ハリン・シア・ブライマ)と申します。
NPO法人アラジは、現在首都から車で2時間半離れたポートロコ県において、チャリティーではない持続可能な支援を目指して活動する日本の国際協力NGOです。
今年5月1日から組織の理念に共感し入職。現場での様々な支援活動に関ってきました。アラジのスタッフとして、自国のために日々いろいろな経験をさせていただいていることを、非常に誇りに思っています。
今回代表の夢さん(下里)に、特別に用意していただいた滞在では、本当に刺激的な体験をすることができました。私の渡航に関する飛行機代や、滞在費をサポートしてくださった皆様、忙しいスケジュールの中、活動報告会にお越しいただいたり、観光に連れて行ってくださった皆様、本当にありがとうございました。これ以上の感謝の言葉がみつかりません。
以下は私が日本滞在の時に感じたことや、驚いたことをまとめたものです。ぜひご覧ください。
この記事の目次
1.日本はとっても遠かった!
今回の日本での滞在期間は、2019年11月6日~11月19日の約2週間でした。2019年11月3日に首都フリータウンの自宅から、フェリーで海を渡ってルンギ国際空港に到着し、4日にシエラレオネを出発しました。
3日に自宅をでたはずが、成田空港に到着したのはなんと6日の夕方!今回の渡航で、日本のスタッフがこんなに遠い国から毎回遥々シエラレオネまで来てくれていたことを実感しました。
2.日本はとっても寒かった!
成田空港に到着しはじめて日本の外に出ると冷蔵庫のようにとっても寒い!その日は、手袋にジャンパーを着て就寝しました。
3.人種差別がタブーであるということに驚き!
また、成田空港に到着すると、エアカタール経由だったからか、黒人が1人しかいないことに驚きました。
私がなかなか到着ゲートから現れず、夢さんを心配させてしまったのですが(私が唯一の黒人だったから、荷物の検査が厳重になると、たぶん心配していたんでしょう!笑)私は、成田空港が広すぎて中々自分の荷物をみつけることができず、時間がかかってしまっただけでした。
ちなみに、私は自分の肌の色に自身をもっていますが、日本では、人種差別がいけないこと(タブー)だということに驚きました。夢さんは、時間がかかったことを心配していましたが、決してあなたの肌の色のせいではないといい、シエラレオネでチンチョンチャンと言われることがとても嫌だと言っていました。
「気にしなければいいのに!」と私は思っています。日本では同性愛もとてもポジティブに捉えられていることにも驚きました。
到着した日は疲れ果てて12時間も寝てしまい、最初は9時間の時差ボケが大変でした。(日本はシエラレオネより9時間も先に進んでいます!)
4.コンビニとシエラレオネの国旗が一緒!
日本のコンビニ、FamilyMartがシエラレオネの国旗と同じカラーということは、夢さんから聞いて知っていたのですが、最初はバスの中からみるたびに、大興奮でした!
夢さんの「シエラレオネ大使館ではないよ!笑」というギャクは本当にウケる!!
そのうち、FamilyMartがいたるところにあることを知り、あまり驚かなくなりました。笑
日本は本当に、いたるところにコンビニエンスストアがあり、何もかも簡単でとても便利です。特にAmazonで頼んだものや、ピザまでが自宅まで即日で届くことは爽快でした!
5.日本は何もかも大きい!
日本のことはGoogleで調べたり、夢さんに聞いたり、先進国の発展具合は、映画でみたりして想像できていたので、テクノロジーの発展に驚くことはあまりなかったのですが、日本はシエラレオネに比べて何もかもが大きいと感じました!
ビルや、道路や、空港内もとにかく何もかも大きく、おまけにトマトもたまねぎも大きいです。中華料理屋にいってヌードルを食べましたが、日本の麺(うどん)を見たときに、やっぱり麺も大きい!と感じました!笑
6.動物園のアフリカエリアではじめてのライオン!
東京観光では、動物園・水族館・スカイツリーなどに連れて行ってもらい、東京を満喫することができました。
妊娠中の夢さんに変わり、サポーターの皆さんが連れて行ってくれた遊園地での想い出は、一生忘れられません!
動物園では、キリン、ゾウ、ライオン、カバなど、はじめてみる動物に驚きました。西アフリカには野生動物がほとんど生息していません(笑)動物園のアフリカエリアは、イーストアフリカエリアに変更すべきね!
7.お年寄りが自転車に乗っている!
日本にきてまずとてもおもしろかったのが、お年寄りがかなりたくさんいるということです。
シエラレオネでは、お年寄りは道端にイスを並べて座っているだけですが、日本ではなんと自転車に乗って独立して行動している方がとても多いのです!しかも、自転車はほとんどが電動自転車だということを知って驚きました。
また、夢さんにバスに乗って動物園に連れて行ってもらったときに、バスに乗車するお年寄りがとても多く、夢さんがお年寄りはバスの運賃が無料であるということを教えてくれました。
これも、日本の社会保障の一つで、こういった社会保障が実現するためには、道端で挨拶したり、おしゃべりしたりする暇もないくらい、女性もお年寄りも、目的をもって時間通りに行動することが求められるのだなと感じました。
8.日本に滞在するには、日本語が不可欠!
滞在中に一番大変だったことが、皆さんとの英語でのコミュニケーションです。ほとんどの方と言葉が通じず、日本に滞在するには、日本語の習得が不可欠なのだと感じました。
11月16日(土)の活動報告会では、25名の方にお越しいただいたのですが、2名のシエラレオネ人とも会うことができ、クリオ語(※シエラレオネでは公用語は英語だが、日常的にはクリオ語を用いる)で久々に話しができとても嬉しかったです!が、彼らはやはり完璧に日本語を話していました。
その他にも、日本とシエラレオネの文化の違い、どういった行動や態度が失礼にあたるかなどの理解はとても難しかったです。
9.生食文化に驚愕!
日本滞在で一番大変だったのが、食べられるものを探すことでした。ほとんどの日本食が食べられず、中でもお寿司には驚きました…。お味噌汁、梅干し、納豆にもとても驚き、わさびを思いっきり食べてしまい飛び上がりました。
活動報告会で用意する予定のシエラレオネのローカルフード、キャッサバリーフは、夢さんがとても喜んでくれてとても嬉しかったです。
夢さんは「Come to Tokyo again with cassava leaf」と言っていました。笑
日本の乾燥唐辛子の量加減がわからずとても辛いキャッサバリーフができてしまい(シエラレオネでは生唐辛子が流通しているのが普通です!)、唐辛子を避けて食べていたところ、妊娠中の夢さんはおいしい!と平気な顔ですべて食べていました!
10.日本にも教会がある!
日本はほとんどの人が仏教徒で、クリスチャンが1%ほどしかいないと聞いていたので、クリスチャンの私は日曜日の礼拝は諦めかけていましたが、とてもきれいな教会がたくさんあるということに驚きました!
私は滞在している夢さんの旦那さんの支倉事務局長の両親に、地元の教会に連れて行ってもらい、とても素敵な時間を過ごすことができました。礼拝の最後には、皆さんの前で紹介してもらいました。
これらすべての体験が、とても刺激的でした。
日本の文化やテクノロジーの発展にはとても驚きましたが、滞りなく新プロジェクトの打ち合わせや活動報告イベントを終えることができ、とても有意義な滞在となりました。
改めて、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!
NPO法人アラジ
ローカルスタッフ
Harilyn Sia Brima(ハリン・シア・ブライマ)
※この記事の掲載元はこちら!☟
http://yumemi-blog.com/archives/4164