目の前のリアルを伝えたい。「ただいま、タンザニア」アフリカに生きる協力隊

Habari zenu?

初めまして。アフリカを愛し続けて10年、約3年半ぶりにタンザニアへ帰ってきました、sumi(@sumi_tz)です。

昨年10月にタンザニアに赴任してより、早いもので4ヶ月。停電・断水にも随分慣れ、毎日村での生活を堪能しています。

これから定期的に、"日本人たった1人、タンザニアの村に飛び込まなければ見えなかった世界、出逢えなかった人々とのストーリー"をご紹介できればな、と思っております。

タンザニアの元気な子供たち

カメラが大好きな村の小学生たち

 

今回は初回ですので、簡単な自己紹介とアフリカへの想いについて。

 自己紹介〜アフリカとの出逢い〜

 

 sumiがアフリカに夢を抱いたのは、遡ること10年前、高校1年生16歳の冬。アフリカの可能性に言及する、とある記事に出逢ったのがきっかけ。

 「アフリカの再生」こそ「世界の再生」であり、「人類の再生」につながる道である。"アフリカ開発の鍵はアフリカ自身が握っている" …大切なのは、こうしたアフリカの人々による意欲的な挑戦を、国際社会が全力で支えていくことではないか。

 幼き時から漠然と途上国に関心のあった私でしたが、この時不思議にも"アフリカに生きよう"と腹が決まったのです。

 大学時代は、4年間アフリカと教育学にどっぷり浸かり、ボランティア活動や、スワヒリ語スピーチコンテストの開催に携わっていました。

創価大学スワヒリ語スピーチコンテストの様子

↑4年時は弁士として出場。

 

 将来的には、アフリカの人たちが自分たちの力でより良い国づくりができるよう"教育行政"の分野でお手伝いがしたいとの想いがあった私は、まずは日本で力をつけようと、広域自治体(都道府県庁)の行政職員に。

 ただ、3年目を迎えた頃ふと、"アフリカの人が本当に求めているものは何で、自分にできること、できないこと、自分が身につけるべき力は一体何なのか…"  

 あまりにもアフリカのことを知らず、曖昧な自分自身に気が付き、悶々とした気持ちが膨らんでいったのです。

 やはり、現地の状況をこの目で見て、肌で感じ、次の一歩を踏み出したい。

 安定の道で知られている公務員は、定年退職まで働くのが専らなのですが、アフリカへの想いが抑えきれず、私は3年で退職し、青年海外協力隊の道を選びました。

 事前研修を終え、昨年10月からコミュニティ開発隊員として、タンザニアのイリンガ州にある村で住民の収入向上と地域活性化を目指し、活動を行っています。

タンザニアの一面に広がる茶畑

思わず深呼吸したくなるような、茶畑広がる素敵な村

 

 どうしてタンザニア?

 生まれて初めての海外旅行は大学4年時のケニア・タンザニア渡航。

 卒業旅行として、もともとはアメリカ旅行を企画していたのですが、同じお金と時間をかけるなら、ずっと行きたかったアフリカへ行こう!と、思い立ち、たまたまケニア・タンザニアへ一人旅しようとしていた一歳上の先輩()に頼み込んで一緒に行ってもらうことになりました。(…度胸があった、わたし。)

 旅行会社は使わず全て自分たちで行き先を決め、宿を予約し、VISAを取り、たった10日間でしたが、密度の濃い旅行だったな、と。

 スワヒリ語が飛び交っているのを耳にするだけで幸せ。ずっと住みたいと思うほどに魅了されていきました。

sumiとタンザニア人に囲まれている

ケニア ナイロビのキベラスラムにて

 

この時はまさか、3年半後タンザニアの地に帰ってくるとは思いませんでしたが、今思えば必然だった気がします。

 タンザニアは独立以降、大きな内戦や部族間闘争がないことで有名。その背景には、スワヒリ語の国語化が果たした影響が大きいと言われています。

 通常アフリカの他の国だと、部族語+宗主国の言語である英語やフランス語がコミュニケーションツールとなりますが、十分な教育が受けられていない村人とは部族語でしかコミュニケーションが取れません。

 しかし、タンザニアでは部族語に加え、"スワヒリ語"が全国民に浸透しているため、どの村へ行ったとしても、スワヒリ語で会話することが可能です。  

 もともと第二外国語でスワヒリ語を勉強していた、ということもありますが、11人の現状に寄り添うべく、老若男女、部族、学歴問わず、どんな人ともその国の言葉で直接コミュニケーションを取りたいと思っていた私にとって、タンザニアはピッタリの国だったのです。

 また、タンザニアの部族間・宗教間の寛容さから学ぶことは本当に多く、他のアフリカ諸国の模範になり得ることからも、今後アフリカ各国で活動する上で、基点の国になると考えています。

 

 コラムを通して伝えたいこと

 

今回縁あって寄稿のお話しをいただき、正直なところ伝えたいことが多すぎて、何を書こうか真剣に悩みました()

 ただ、一つ言えることは、どんな国・地域の状況も一括りにしては、語れないということ。

これまで机上で勉強してきたことは全て"切り取られた世界"でした。ただ、日本人たった1人、タンザニア人の中に飛び込んだことで、人々の暮らしに直接触れ、良い意味で、気持ちや考えをゆっさゆっさと揺さぶられています。

 そんな経緯もあり、良いことも悪いこともひっくるめて、目の前に起こっているリアルな現状をありのまま伝えたいという結論に至りました。

 "アフリカに行きたくて行きたくて、仕方がなかった頃の自分" にあてて書く手紙のようなつもりで綴っていきたいと思います。

 過去の私と同じように、アフリカに夢を抱きながらも、なかなか一歩が踏み出せていない貴方へ。"自分の目で確かめたい"と思ってもらえるような、きっかけを届けられることを願いつつ。

 活動の様子はblogからどうぞ!

nyayo http://nyayo.blog.fc2.com/

Twitter:@sumi_tz

 

帰国まで残り20ヶ月あるので、"タンザニア生活のここがきになる!"等々の質問、リクエストがあれば、お答えいたしますので、blogTwitter等から繋がっていただけると嬉しいです!

 Asanteni sana!

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