3度にわたってお送りしてきた連載コラムも「最終章」になります。
今回は、
- 実際に起きた強烈すぎるハプニング!
- アフリカの日常とその中で感じた人の温かさ
- 世界共通!笑顔の素晴らしさ!
についてお届けします!
この記事の目次
実際に起きた強烈すぎるハプニング!
よく旅をすると、「ハプニングは付き物」と言いますが、この旅でもとんでもないハプニングがたくさんありました。アフリカ渡航者からしたら当たり前かもしれませんが、信じられずびっくりする人もいるのでは・・・?
現金10万円取られたと思ったら、超高級ホテルに招待されて結果チャラ!?もはやお得!?
水しか出ない・シャワーの水も数滴垂れるかどうかとかそんなことには慣れ、楽しくアフリカンライフを送っていたある日の出来事。
ゲストハウスとレストランの電気・インターネットが止まることもよくあり、大して驚きはしなかったが、ちょうどその日は移動する日だった。
こういう日に限って全くつかない。笑
ゲストハウス代と飲食費を最終日に払うことにしていたが電気が復旧せずクレジット払いができない。更に田舎町だから、ATMがない。3時間近く泊まったところで待ったが復旧のめどが立たず、2時間かけて島の中心部ストーンタウンにタクシーで移動した。
そして、ストーンタウンのATMでお金を下ろした・・・
すると・・・
カードと明細書だけ出てきて、お金が出てこない・・・
明細書には下ろした金額分が引かれている・・・
こんなことがあるのかと・・・
またクレジットが使えないという時にちゃんと支払えるように、多めにお金を下ろした。日本円で約10万円・・・
タンザニアシリング(タンザニア通貨)にすると結構な金額だったため、銀行に紙幣が入っておらず、お金が出てこなかったというわけです。
銀行員に話したがもちろん通じない。理解されない。信じてもらえない。
ということで銀行に僕の10万円は寄付しました。笑
命に危険があったわけではないし、まあいいかということでそこからまたタクシーで移動し、新しいゲストハウスへ。そして夜お酒を飲んでいると・・・。
新しいゲストハウスで出会った人が超高級ホテルで働いている方で、その超高級ホテルに招待してくれることに。
飲み物も食べ物も全部サービスして下さいました。
アフリカ人全てに言えることではないのかもしれないですが、自分が感じたのはものすごく心の暖かい、友達想いの方が多いです。
「人の幸せを自分の幸せ」だと心から感じて、人に対して本当に優しい方がたくさんいます。
高級ホテルに招待されたことが嬉しかったわけではなく、暖かい心を持った方に出会えたことがすごく嬉しかったです。
※アフリカ渡航を考えている方は大金の現金引き出しには十分に気をつけて下さい。(かなり説得力あると思いますがどうでしょうか。笑)
飛行機欠航!?女性と話したら怒られる!?スーツケース無くなる!?︎最終日に起きたサプライズ!?とは!
タンザニアで本当にいろんなことを経験できて、あとは無事に帰るだけだと思った矢先・・・。
当時はポーランドに住んでおり、ドイツからタンザニアへ渡った為、ドイツへ帰ることになっていた。
タンザニアのダルエスサラーム空港へ着くと、すでに帰国便の欠航が決まっていた。(ダルエスサラーム→アムステルダム経由ベルリン行き)
この時に与えられた選択肢は2つ。
- 暑いダルエスサラームで次の日の同じ時間(夜中23時、凶悪都市と言われている)にきて、全日程を一日ずらす。(結構なお金がかかる。天候のせいだから何も出来ないと・・・)
- オランダまで行って40時間空港で待機する。
どっちを取っても地獄だったので答えが出せずいたその時・・・
話が脱線。
カウンターの女性が自分と同い年だと言い始め、そこから話が膨らみ気づけば完全プライベートな話をしていた。その女性は働き始めてから3年目だから不足の事態があった場合は常に上司に確認をしていた。
オランダからドイツまでの航空券がキャンセルの状態だから変更しなければいけない。普通はだいたいそこで日程の合うものに変更してくれる。
自分もそのはずだった・・・が、待っていたら女性がよってきて、
『あなた(自分)のことをボスはよく思っていなかった。チケット変更してくれなかったわ』
と、笑ってやってきたのだ。こんな事あるのか、でも空港のカウンターの女性が悪いわけでもないから仕方ないかと思った。
でも、なぜ???
と思ったら、その女性は結婚をしているらしい。
それはそれでわかった。でもなんでそれで変更してくれない?と、ポカーンとしていた。
結婚している女性に手を出していると思われたらしい。
(空港のカウンターでそんな事するバカいないだろ・・・)
全くそんなつもりもなく、なんなら女性もフレンドリーでむしろ楽しそうに話してくれていた。女性が嫌な思いをしてそうなるならまだしも、なぜ何も知らない上司がそんな勝手な事を(笑)
それに話をしていたからと言って、変更しない事があるのかと衝撃を受けた。
アフリカではアフリカの文化・考え方があるのだなと改めて感じた瞬間でした。
それだけアフリカの人は夫を大事にしているのだろう。
チケットぐらい自分でなんとか出来るしこういう文化もあるという事でそれを受け入れて、オランダへ向かった。
そして約10時間のフライトを経て、オランダのアムステルダム空港へ到着。
ただでさえ、ハブ空港と言われるアムステルダム空港は他の便も欠航により人で溢れかえる。空港で待機するだけなら今考えるとなんてこともなかった。
スーツケースが出てこない・・・
そう、ロストバゲッジ・・・
スーツケースの事と日程変更が一緒にできず、あちこち振り回された。
アフリカは暑かったから、手元には
タンクトップ1枚、携帯、財布、パスポート、カメラ。
これのみ。
アムステルダムは気温が10度もなく、中にはダウンジャケットを着ている人もいた。
結果スーツケースは4日間見つからず、アムステルダム市内をタンクトップ1枚で徘徊したのであった。笑
今回は2つご紹介させて頂きましたが、色々ハプニングがある中でもアフリカとなると全く予想もできない事があるんだなと改めて色々な事を感じさせられました。
皆さんもアフリカ渡航の際は十分にご注意ください!
アフリカの日常とその中で感じた人の温かさ
『アフリカ』と聞いて、皆さんはどのような事をイメージしますか?
生活スタイル、人柄、文化・・・
みなさんそれぞれ思うことは違うと思います。
ここでは実際に自分が経験した生活スタイル、感じた人柄、文化について書きたいと思います。
①アフリカの日常
⑴ゲストハウス
これは実際に自分が泊まったゲストハウスの部屋の中です。
壁はなく(カーテンのようなものが垂れ下げられている)、地面は砂です。充電も一応できますが、ほぼ電気は通っていません。
虫がものすごく多いため、いくつものゲストハウスに泊まったがカーテンが垂れ下げられていないゲストハウスは1つもありませんでした。
最初はものすごく違和感を感じましたが、意外と布団もしっかりしていて寝心地はよかったです。
これはシャワールームです。壁の仕切りもなく、上は丸見えです。
お湯が出ることはなく、水も出てこない事がよくありました。(自分が行った時期は暑かった為、水で大丈夫でした)もちろん洗濯機はないので、衣類は全て手洗いでした。
見た目汚く、不安にもなりますが現地では水すら浴びる事ができない人を何度も見ていた為、このような日本では考えられないようなシャワーでもありがたみをものすごく感じる事ができました。
⑵食事
これはゲストハウスのレストランで食べた夜ご飯です。見た目でも伝わるかもしれませんがすごく美味しいです!ちなみにですが、上記の魚は自分が海で捕まえた魚を調理して出してくれました。
基本的に味はシンプルで凝った時付けはされていません。
そしてどの食材もとれたて新鮮のものばかりを使っているので、栄養価も高く体にいいものばかりです。
アフリカ人の男性の体がたくましい理由が納得できますね。
②アフリカンライフで感じた人の温かさ
「アフリカ人」と聞いてみなさんはどのようなイメージを持ちますか?
自分が行った国はタンザニアなのでアフリカの中でも少し違うと思うのですが、タンザニア人は本当に人想いで優しい人しかいません。
道端ですれ違えば話しかけてくれたり、困っているとすぐに助けてくれます。
マサイ族の服を着たいといえば、次の日に持ってきてくれて着させてくれます。わずかなお肉を食べていた男性はそのお肉を半分にしてくれてその中でも大きい方を自分にくれました。(その男性も満足に食事を取れているわけではありません)
日本では十分に現地情報がない為、わからないことばかりで、観光地も限られてしまいます。現地であった人にオススメの場所を聞くと次の日に一緒に連れて行ってくれたり、アフリカは音楽が盛んなのでナイトフェスティバルにつれて行ってくれたり、ローカルな場所にも案内してくれました。
アフリカ渡航者みんながアフリカを大好きになる理由、ハマる理由がわかりました。
「生きる事」「本当に人として大切な事」「人を思いやると言う事とは」など、たくさんのことを学ばせてもらいました。
世界共通!笑顔の素晴らしさ!︎
【笑顔】って本当に素敵ですね。
どの国でも、どんな人でも笑顔ほど温かいものはないと思います。
タンザニアでの一人旅を通して強く感じたのは、
「原点の奥深さ」
これに尽きます。
貧困地域や今まで見たことない世界、人種、文化に触れて得たことももちろんたくさんありました。しかし振り返った時に思うのは、
「普段当たり前にできている全てのこと、人への感謝」
でした。
お腹が空けばご飯が食べれる、喉が渇いたら水分をとれる。
当たり前のように会える家族・友達、支えてくれる人がいる。
普段どれだけありがたいことが出来ているのか、
どれだけ幸せものなのか、
感謝の気持ちばかり溢れでてきました。
【食べるために生きるのか】
【生きるために食べるのか】
この2つは似ているようで全く違うと思います。
タンザニアでは日本では考えられないような環境で生活している人がたくさんいます。
・家がない
・親がいない
・食べるもの、飲むもの、着るものがない
・お金がない
生活環境もお世辞でも整っているとはいえません。
しかし、
毎日笑顔で楽しそうに暮らしていました。
そして
自分の人生を精一杯生きるために食べていました!
世界中全ての人が協力し合い、お互いがお互いを理解しようとする気持ち、共存・共栄していくことが何より大事だなとおもいます。国際協力・難民支援をしたい!といってしていることが現地の人からしたら、ありがた迷惑で自己満足でしかないこともたくさんあるかもしれません。
でも実際には、
・生きたくても生きれない人がたくさんいる
・勉強したくても勉強ができない人がいる
というのも事実としてあるので、
どのような関わり方をしていくことがいいのかというのはよく考えなければいけないなと思います。
「World Peace〜笑顔で世界をひとつに〜」
それぞれのネガティブな面を発信するのも時には大切かもしれませんが、
【それぞれのいいところ】
を発信していく中で、ネガティブな面も解消されたら良いなと思います。
今回の記事を含めると第4段に渡ってお送りしてきた連載コラムも今回の記事が最終章になります。
少しでも多くに人に、「アフリカ、タンザニアのリアル」が届いていたら良いなと思います。
言葉足らずで拙いコラムだったとは思いますが、
ここまで読んでくださりありがとうございました。
Asante!
小河研太